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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第2章~旅人チェルシー~

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111/206

111、神童の本気と旅人の腕前

セリフ筆者、セリフ補正・ト書きAI作成

朝の光が朱雀町の広場を柔らかく照らす。

和美とイザヨイは、昨日学んだラオの扱いを確かめるように、元気いっぱいに剣を構えていた。


「よっと。イザヨイ、見て。ラオ剣!」

和美が刀を振ると、刃先から淡い光が瞬く。


「わあ、すごーい!」

イザヨイは目を丸くして感嘆する。


「お、早速やってるな」

チェルシーもにこりと笑う。


「あ、旅人さん! おはよう!」

和美が元気よく挨拶すると、


「おはよう!」

イザヨイも笑顔で応じる。


「ああ、おはよう」

チェルシーは柔らかく答えながら、二人の動きをじっと見守った。


「ねえイザヨイ。ちょっと、本気出さない?」

和美が目を輝かせる。


「うん、いいよ。じゃあ私からね」

イザヨイは抜刀術の構えを取る。


「……サッ」

次の瞬間、距離にして10メートルほど先にいたイザヨイは、すでに納刀の構えだった。


「はやっ!」

和美は思わず手を振る。


「ふふん、見てなさいよ」

イザヨイはちょっと得意げに笑った。


「じゃあ、次は私の番」

和美は上段に刀を構え、力強く振り下ろす。


「……せい!」

刀身から放たれたラオの刃が、建物の手前で淡い光となって霧散した。


「二人ともすごいな……。昨日リアとラオの違いを教えただけで、こうも成長するのか」

チェルシーは目を細めて感心した様子で二人を見つめる。


「どうだった?」

イザヨイが興奮気味に尋ねると、


「私たちの本気」

和美は胸を張る。


「二人のマナの扱い方は、すでに並みの大人の領域を超えているよ。それはすごいことだ。誇ってもいい」

チェルシーの言葉に、二人は目を輝かせる。


「ホント!?」

「やったあ!」


「じゃあ、お礼に私の、リアとラオの『複合技』を見せてあげよう」

チェルシーが絡繰り人形を操ると、人形がリアで作った魔力の玉をラオの力で操り、空中でお手玉のように弾ませる。


「ふわああ」

イザヨイは手を叩いて声を上げ、


「すごい……どうなってるの?」

和美は目を丸くし、思わず指を動かして玉を追った。


「ざっとこんなもんさ」

チェルシーは人形を静かに下ろし、にこりと笑う。


「ちょっと待って、旅人さん、あれって私たちもできるの?」

和美が興奮気味に尋ねると、


「うーん、練習次第かな。まずはラオとリアを別々に、ね」

チェルシーが指を一本立てて助言する。


「やった! 絶対できるようになる!」

イザヨイが小さくジャンプする。


「でも本当に、旅人さんの技って面白いなあ」

和美も頷きながら、人形を見つめる。


朱雀町の広場には、子どもたちの笑い声と、旅人さんの教えに触れる好奇心が、朝の光に溶けていた。


子どもたち二人は普段は何げなく遊んでいるけど、ひそかに自分の実力はこの辺、というのを把握しています。それゆえ少しの教えでここまで一気に伸びるんですね。

きっかけはチェルシーでしたが、本人たちは既に感覚でリアとラオを掴みかけていたようです。

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