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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第2章~旅人チェルシー~

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108/206

108、箸って難しいよね?

AI作成、筆者修正

夕刻、朱雀町の橘家の台所には鰯の香ばしい匂いが漂う。

明美が用意した鰯の刺身とつみれ汁が、食卓に並ぶ。


「和美、イザヨイ、旅人さん、座りなさい。ご飯ができたわよ」

明美の声に、ちゃんばらを終えた和美とイザヨイは駆け寄る。

旅人さんも誘われて、にこやかに席についた。


秀一は箸を手に取り、和美たちに向かって見せる。

「箸はこう持つんだ。力を入れすぎず、でもしっかり挟む」


和美はすぐに習得し、刺身を器用につまむ。イザヨイも苦戦しながら、なんとか形になっていく。


「……で、でも、こうかな?」

チェルシーの箸はぎこちなく、刺身をすくうたびに小さく揺れる。


「うわっ、すごく不安定!」

和美は思わず笑う。


「旅人さん、刺身が逃げちゃう!」

イザヨイも笑いながら言った。


秀一は微笑んで手を添える。

「大丈夫、ゆっくりでいい。焦らなくていいんだ」


チェルシーは少し赤くなりながらも、箸を動かす。

「旅人ですから…こういうの、慣れてなくて」

「慣れてない? でも人形作りとか器用なんでしょ?」

和美が首をかしげると、旅人さんは苦笑い。

「うーん、箸だけは別物みたいです」


イザヨイは楽しそうに刺身を一つつまむと、

「旅人さん、私の抜刀術なら勝てる気がする?」

「え…それはどういう戦いですか…?」

チェルシーは思わず首をかしげる。


「箸対抜刀術、勝負!」

和美が笑いながら提案すると、イザヨイは真剣な顔で箸を握り直す。


秀一と明美は苦笑しながらも、そんな二人の遊び心を見守る。

「本当にあの子たちは…」

明美の声は呆れと微笑みが混ざっていた。


チェルシーも少しずつ箸に慣れてきて、刺身をすくえるようになる。

「……よし、なんとか」

そのぎこちない手つきに、和美とイザヨイはまた笑みをこぼす。


食卓には、家族の温かさ、子どもたちの個性、旅人の学ぶ姿、そして笑い声が混ざり合い、朱雀町の夕暮れは静かに満たされていた。


箸の使い方って難しいですよね。私もちゃんと使えないです。ちゃんと使える人すごい!

箸をきれいに持てる人へのあこがれは私だけでなくチェルシーも持っていることでしょう。

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