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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第2章~旅人チェルシー~

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103/206

103、情報の海

AI作成

宿屋の廊下をそっと抜け、チェルシーは階段を下りた。

女将と店主はまだ夢の中で、フロントは静まり返っている。

外は薄明かりが差すだけで、昨日の市場の喧騒が嘘のように街は静かだった。


「人通りも少ない……これなら学院までの道も安全ね」

チェルシーは小さく呟き、朝の冷たい空気を胸いっぱいに吸い込む。

箒で通勤する人々もまばらで、街全体が穏やかな息をしているかのようだった。


学院に着くと、建物の門扉は開いていた。

「図書室、開いてますか?」

と声をかけると、通りの向こうから落ち着いた佇まいの学生がこちらを見た。


「ああ、入っていいですよ」

彼女は読書中だったらしく、しおりを挟みながらゆっくり立ち上がる。

チェルシーが近づくと、ラジールは大人びた仕草で手をひらき、蔵書棚の前へと案内した。


「この図書室には、色々な本があります。簡単に説明しますね」

ラジールの声は静かで、朝の静寂に自然に溶け込む。


『マナの基礎』

「ここにはマナの性質について書かれています。大気中のマナは“リア”、体内のマナは“ラオ”と呼ばれ、この世界にはマナがとても満ちています。

マナそのものを扱う魔術と、精霊の力を借りて属性を付与する魔術があります」


『多重同時詠唱入門』

「これは中等部向けの一冊です。二重同時詠唱ができるかどうかで、魔術師としての格が変わります。

まずは基本の詠唱を覚えるところから始める必要があります」


小説『君と響き合う』

「これは物語です。内容が面白くて人気の本の一つです」


ラジールは説明を終えると、再び席に戻り、本に視線を落とした。

「では、好きな本を探してください。ゆっくり読めますから」


チェルシーは静かに棚を見渡す。

蔵書の一冊一冊が、知識と魔術の広がりを示している。

ラジールの落ち着いた所作や話し方は、街の喧騒から隔絶されたこの場所の空気に自然に溶け込んでいた。


「この街には、まだ知らないことが山ほどある……」

チェルシーは小さく息をつき、ゆっくりと本棚の間を歩きながら、目当ての一冊を探し始めた。


図書室っていろんな本がありますよね。本が好きな方はワクワクするのではないでしょうか?

ラジールは本が好きな学生さん。ここではチェルシーにいくつか本を紹介しています。

あなたもこの中に気になる本はありましたか?

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