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番外編① 俺っちの可愛さの証明がワンショット150円だった件
オッス、俺、チビックリン1号。
心配性なパパと男前なママの愛の結晶だ。
見た目はママ譲りでめちゃくちゃ可愛い……らしい。
中国の人は赤ちゃん大好きで、
フランクに話しかけてくるんだ。
おかげでお出かけすると、
若いオネエサンから年齢を重ねたオネエサンまで、
声を掛けてくる。
俺にとっては地上の楽園、まさにアイドル気分。
おっと、レディたち。
おしゃべりはOKだけど、触るのはご法度な。
この前もベビーカーで公園を散歩してたら、
女子高生二人組が近づいてきて、
「写真撮っても良いですか?」
だってさ。
モテるオトコはツラいよね。
でもここは俺様の十八番――
エンジェルスマイルで応戦!
「きゃーーー!」
黄色い悲鳴までゲットだぜ。
まるでアイドルデビューしたみたいだ。
女子高生が立ち去ったあと、
ママがパパに小声で囁いたのを聞き逃さなかった。
「ベビーカーに『写真撮影1回10元(150円)』って
看板つけてみない?」
……え、俺、マジで商売道具扱い!?
おいおい、20元に値上げして、
俺のギャラに乗せろって話だろ?
モデル料はりんごジュースで頼むぜ。




