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勇者失格宣告~魔王と静かに暮らしたい  作者: ぽとりひょん
第3章 ヴァルハラ王国侵攻
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第11話 バシュラール魔王国軍の突入

 セベクはバシュラール魔王国でかいた恥の復讐に燃える。ロックはセベクが自分のことを恨んでいるなどとは思っていない。だが、セベクのことは相手をすることが面倒で苦手だった。

 バシュラール魔王国軍が近づくにつれて、城の中が騒がしくなる。牢に入っているタダツグは頃合いだと判断して右手に炎の刃を作りだし牢の格子を切断する。

 「タダツグ、逃げるの?」「いや、城が騒がしいから何か起きているはずだ。魔族ともう一戦するつもりだよ。」

 「死ぬかもしれないわよ。」「死んだらそこまでの奴と言うことだよ。」

兵がタダツグとセリアの脱獄に気づく。兵は応援を呼びタダツグとセリアを取り押さえようとする。しかし、タダツグとセリアは兵たちの剣を奪い、兵を倒すと生かしておいた兵に自分たちの装備のある所へ案内させる。

 装備と取り返したタダツグとセリアは城の中を堂々と歩き魔族を探す。時たま近衛騎士に出会うが切り捨てていく。


 バシュラール魔王国軍は王都に入る。門は閉ざされていたがオーガとゴブリンたちにとっては無いのと同じだった。街の人々は教会に向かって逃げ出す。

 ロックとカールが民衆に手を出さないように厳命しているので、バシュラール魔王国軍は堂々と城に向かって行く。城にいる近衛騎士団は王から指示がないため籠城を選択する。

 「城門を死守するぞ。」「おう。」

近衛騎士たちは門を内側から押さえる。オーガとゴブリン部隊が門を押し始める。門は外れて近衛騎士ごと押し込む。近衛騎士たちはそのまま潰される。

 オーガは強い気配を漂わせる者を見つける。それは白いローブに身を包んだ神の使徒である。オーガは歓喜に奮い立ち突撃して大刃を神の使徒にたたきつける。

 神の使徒は右手でオーガの大刃を止めて見せる。オーガは左こぶしを神の使徒の頭に叩き込む。しかし、こぶしは届かない。神の使徒の魔力障壁にさえぎられる。

 神の使徒はオーガの腹に魔弾を撃ちこむ。オーガは魔弾に耐えて止まらない。大刃で突きを入れる。神の使徒の魔力障壁が壊れる。神の使徒は初めて動いて大刃をかわす。

 かわしながら魔弾をオーガの腹に連射する。オーガは口から血を吐いて、顔が苦痛に歪む。だが動きを止めない。神の使徒を追い左こぶしを叩き込む。

 神の使徒はかわし切れず、飛ばされる。神の使徒は両手を合わせると光の刃が出現する。フールがオーガに警告する。

 「それはまずい。かわしなさい。」

オーガは戦闘に集中して、警告が耳に届いていない。オーガは大刃打ち込むと神の使徒は光の刃を横に振る。オーガは腹を横一文字に切られて2つになる。

 水神エスリムが飛び出して水の斬撃を繰り出し、神の使徒を魔石ごと切り裂く。神の使徒は形を失い白いローブだけになる。

 フールは急いでオーガをヒールする。カールがロックに言う。

 「オーガやゴブリン部隊では神の使徒と言う魔族の相手は厳しいようです。」「オーガはもう少し強くなれば戦えるよ。」

 「ここは予定通り四天王に相手をしてもらいましょう。」「そうだね。城の中でも誰か戦っているようだよ。」

タダツグは魔族の気配を感じ取る。今度こそは後れを取らないと力が入る。セリアも感じ取った様でタダツグに言う。

 「戦うんでしょうけど、私に心配かけないでね。」「ああ、今度は完勝するよ。」

タダツグとセリアが進んで行くと白いローブで身を包んだ神の使徒が現れる。セリアは邪魔にならないように後ろに下がる。悔しいがセリアのかなう相手ではない。

 タダツグは剣を手に慎重に神の使徒との距離をつめていく、神の使徒はいきなり魔弾を撃ち出す。タダツグが最小限の動きでかわす。魔弾が連射される。その全てをかわして言う。

 「その手品は見飽きたよ。」「・・・・・」

返事はない。タダツグは炎の刃を作りだすと一気に距離を詰める。上段から炎の刃を打ち込む。神の使徒は光の刃を出して、炎の刃を受け止める。タダツグは下がって間合いの外に出る。

 だが、タダツグの左腕に光の刃が刺さる。タダツグは後方へ飛ぶ。光の刃がタダツグのいた空間を横なぎにする。神の使徒は光の刃を伸ばして攻撃したのだ。

 タダツグの額から汗が流れる。炎の刃では光の刃に対してリーチが劣る。タダツグはファイヤーボールを神の使徒に打ち込むが全て光の刃に打ち払われる。

 タダツグは炎の刃を剣から切り離して飛ばす。炎の刃は神の使徒を切り裂こうと高速で飛んでいくが光の刃にはじかれる。神の使徒はタダツグに向かって歩き出す。

 諦めずに炎の刃を作りだす。より鋭く硬く・・・炎の刃を飛ばす。神の使徒は光の刃ではじく。タダツグは集中して炎の刃を鋭く硬くしていく。

 続けて炎の刃を飛ばす。光の刃ではじくが光の刃が欠ける。タダツグは戦の中で成長していた。タダツグの攻撃は神の使徒を本気にさせる。

 神の使徒は光の刃を飛ばす。タダツグはとっさのことで対抗が遅れる。剣で光の刃の軌道を変えるが右肩を切られる。さらに光の刃が飛んでくる。

 タダツグは剣で光の剣をはじくが少しずつ切られていく。タダツグの体は血で赤く染まっていく。セリアが我慢できず叫ぶ。

 「逃げて!死んじゃうよ。」「勝つって言ったろ。」

タダツグの剣が業火をまとう、神の使徒の光の刃が業火に砕かれていく。神の使徒が立ち止まり後ずさる。タダツグは業火を無数の炎の刃に変える。タダツグは走り出す。

 神の使徒に迫るとタダツグは突きを繰り出す。無数の炎の刃が神の使徒を切り裂く。神の使徒は、ばらばらに刻まれる。魔石も切られ崩れ去る。

 タダツグは自分の力に目覚めたが出血多量で命の危機に瀕する。

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