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20 婿養子に出した男爵家の借金

「こ、これは絶対に無理です!」


男爵は伯爵に向かって抗議した


だが伯爵は無常だった


「絶対に払って貰うぞ」





話は少し戻る



三男が子爵家の乗っ取りをを仕出かした男爵家の当主は寄り親の伯爵家 ~今回の一件の後始末の責任者~ から呼び出しを受けた


一体何を言われるのだろう?とドキドキで伯爵邸を訪れた男爵はとんでもない事を言われた



伯爵曰く


「子爵家に与えた損害を賠償しろ」




目が点になった男爵であった


なにせその金額が男爵家の年間予算の10倍であったのだ


払える訳がない


即座に思った



そこで理不尽だと申し立てた


しかし伯爵だって適当に言っている訳ではない


全員を捕縛後に子爵邸を封鎖し、各種書類を押収したのだ


その上文官に調査を命じていた




文官たちは頑張った


なにせ碌に書類を残さないどんぶり勘定なのだ


各種の商店にまで調査してようやく最低限の金額を出した





そう最低限の、である


本当はもっとあったかもしれない


だが証拠がないために立件できなかったものが多数あった


まあそれでもとんでもない金額になったのではある




タガが外れた人間の仕出かすことに常識や節制というものがないという証明でもあった


・・・子爵家当主代理のくせに当主を名乗り、調子に乗った人間のやらかしたことは凄かったということである





伯爵は入り婿の仕出かした分だけを取り出して男爵に請求した


伯爵は入り婿本人に返せるとは思えなかったからである




まあ本人は危険な鉱山にでも放り込んで地道に借金の返済をさせるつもりではあった




もっともそんなことでは好き放題使った金額を返せるはずはなく、しかたなく実家の男爵家へ請求することになった訳である




何年かかっても返してもらうぞ


仮に立て替えている伯爵家としては回収できないという選択肢がなかったからである

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