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11 子爵家代理の実家の男爵の謝罪

「大変申し訳ありませんでした」


そう言って男爵が寄り親である伯爵に頭を下げていた




それはそうである


入り婿として送り出した三男が子爵家を乗っ取っていたのだ




知らせを受けた男爵はすぐさま寄り親である伯爵の元に走った





息子は子爵家代理であるにもかかわらず『当主』として振舞っていた


それだけならよかっただろう


いやよくはないが




なんと隠れて囲っていた愛人を跡取り妻が亡くなった直後に子爵邸に呼び寄せていたのだ


跡取り娘とほとんど変わらない年齢の娘も一緒に、である




開いた口が塞がらないとはこのことだ、と男爵は思ったが、実際は自分の息子がやらかしたことである


それも伯爵にすべて調べられた上に捕縛までされていた


もう挽回の余地はなかった


それゆえに頭を下げて謝罪するしかなかった





しかし伯爵はその謝罪を無視した


そして言った


「子爵令嬢、いや、今は当主か、を伯爵家うちで保護したのだが侍女たちが驚いていたよ」





なにせガリガリに痩せていたのだ


そして身体中には折檻の後があった


湯あみを手伝った侍女は涙が止まらなかったとの報告がつけられていた




自分の子でであるにもかかわらず虐待していたことに男爵は驚いた





そして


「もう一人の愛人が生んだ娘の方はぽっちゃりしていたぞ」


と伯爵から聞かされた時には気が遠くなった






もう一体どうすればいいのやら


誰か教えてくれ


心の中でそう思った

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