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8.ウルトラレアだったの!?

 荒野は視界が悪い為、慎重に進んでいた。

 キンドさんは逃げ足は早い為、俺が対処に遅れた時も何とかなった。


 今は巨大なワームに追われている所。


「これってなんか対処法あるんすか!?」


「うーん。本来なら魔法でドカンやなぁ」


 そうか。魔法士もパーティーには居るもんなんだもんな。

 俺の場合は魔法は使えない。

 刀のみでどうにかしなければ。


「気になってたんやけどその刀、属性ついてへん?」


「えっ!?」


 走りながらウインドウを開いて武器の詳細情報を確認する。すると、確かに氷と表示されている。


「氷って表示されてました!」


「当たりやないか! 氷は希少属性やで!?」


「でも、斬りつけても何も起きませんでしたよ!?」


「魔力を流さんと属性攻撃にはならんのよ。体の魔力を刀に流すイメージでやるんや」


 言われた通り魔力を流してみると、なんだか冷気を放っている気がする。ワームはまだ俺の後ろにいる。


「よしっ! 応戦だ」


 クルリと振り返り地面を力いっぱい蹴って跳躍する。

 ワームの頭の高さまで到達。

 横を通り過ぎながら斬り裂いていく。

 その間にもキンドさんは逃げている。


 着地してすぐ振り向きワームを確認する。

 斬りつけた方の半分が白くなり凍っているのが分かる。

 明らかに動きが鈍くなった。


「もういっちょ!」


 凍っていない方の半分も斬り裂いて行き、凍らせると動かなくなった。

 そして、頭の当たりに刀を突き刺しとどめを刺すと巨大な姿は消えてドロップアイテムが残されていた。


 今回も割とレアなワームの胃袋が残されていた。


「なんですかこれ? なんか気持ち悪いですね」


「せやな。これは鞄とかを作るのに良いらしいわ。いらんのやったら、売ったらええんちゃう?」


「そうですね。そうします」


 インベントリに入れるとゆっくりと歩き出した。

 少し疲れた。

 不思議なものだ。

 

 ゲームのはずなのに疲労まである。まるで現実を走ったかのように。だから、異世界派って言われるように、実は異世界じゃないかという考えの人がいるんじゃないだろうか。


「その刀レア度は? 属性ついてるのも珍しいのに氷属性やろ?」


「でもDランクでしたよ」


「ランクとレア度はまた別やねん。詳細情報の右下の辺りになんか表示されてるやろ? Rか? SRか?」


「えーっと……」


 詳細情報の右下の表示を見ると確かになにか表示されている。

 だが、キンドさんの言っている表示とは違う。


「なんかURですって。これっていいんですか?」


「なっ!? 凄いやん! ウルトラレアやで!? 確率三パーセントや!」


 そう言われると凄いことなんだろうな。

 そんなにレアなものだったとは。

 初雪ありがとう。


 だいぶ奥まで来たからもうエリアボスかなと思ったのだが、違うらしい。

 俺の目の前には巨大な黒いアリが。


「距離があるうちにきめる!」


 一瞬で近づいて首を切り落とす。

 少し関節からズレたが、スキル疾風怒濤のおかげで一秒間に移動した距離乗じられた攻撃力で攻撃した為助かった。


 俺は倒したことで油断していた。


「マセラ、油断したらあかん。ブラックアントは一体倒しても次々湧いてくるさかい、巣を見つけて襲撃せんとすごい数に囲まれるで!?」


「そうなんですか!? じゃあ、巣を探しましょう!」


 巣を探すためにブラックアントを探す。

 何処かに居るはずだ。

 足跡が残っているのを追ってみる。


 今まで東に向かっていたのだが、ブラックアントは少し北から来たようだ。

 視線の先の影から出てきたのが見えた。


「あそこです!」


「よぉし! 中に入って叩くんや! 一番奥にいる女王アリを倒せばもうブラックアントは産み出されない!」


「うおぉぉぉ! ネムさんの安全の為にくたばれぇぇ! アリどもぉぉぉ!」


 俺は一心不乱にアリの巣に突っ込む。

 通路を塞いでくるアリ共の首を次々と狩っていく。

 一番奥には女王アリが。


 魔力を流して冷気を発生させる。


「オラァァァ! アリ風情がくたばれぇぇ!」


 スキルも発動した一撃は女王アリをもモノともせず真っ二つにして凍らせた。

 アリの巣は異常なテンションの侍によって駆逐されたのであった。


「ワイは、マセラのテンションが恐ろしいわぁ」


 そんなテンションのまま今度はドロップアイテムを回収する。


「おぉぉぉ! ブラックアントのアゴだ! これはなにかに使えそうですね! 流石はキンドさんです!」


「ハッハッハッ! レアドロあったんなら良かったやないか。女王アリのドロップアイテムはどうやった?」


「あっ! なんか女王の涙っていうのが手に入りました!」


 小瓶に入った水色の液体で、それはキラキラと輝きを放っていた。

 少しドロっとしている感じがする。


「やったやないか! それは上回復薬の材料になるんやで!? 最初のうちは重宝するでぇ!」


「そうなんですか!? やりましたね! ネムさんになんかあった時はこれを使えばあっという間に回復できるはず!」


「ハッハッハッ! ホンマにマセラは定食屋の娘が好きなんやなぁ。そんなにあの子に本気になれんのが凄いわ」


 キンドさんは涙を滲ませながら笑っている。

 そんなに笑われる事だったかと不思議に思いながらも嫌な気はしない。


「はい! ネムさんは俺の運命の人なんです! さぁ、第二エリアのボスを攻略してネムさんの元へご飯を食べに行きましょう!」


 洞窟を出たあとは第二エリアのボス攻略だ。

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