百合に女の子が挟まるには百合カップルが必要です
この小説はPixivとカクヨムに投稿した物です。
冒頭にいじめに近い表現がありますが、冒頭のみなで以後はありません。
「嫌!近寄らないで!」
女の子はそう言って私を突き飛ばすとその勢いで雨でぬかるんだ地面に転んでしまった。
「ごめんなさい、わざとじゃないの…でも、あなたが悪いんだから!」
っと言って彼女はその場を去っていくが、私は追うどころか立ち上がる事も出来ずそのまま雨に濡れいた。
私は大牧温海、中学2年生。
私がなぜこんな状況になったかは3か月前にさかのぼる。
2年生になりクラス替えが行われたが、前から気になっていた女の事と同じクラスになった。
気になっていたの彼女はかわいいだけじゃなく性格もよく男子女子関係なく好かれて
クラスだけではなく学年中に人気があり、私も好きであったが憧れではなく、恋心からだった。
緊張したけど、彼女に声をかけて仲良くなっり、そして友人になった。
初めは恋心を隠していたが、隠せば隠すほど想いは強くなっていく。
学校では出来る限り友達として振舞っていたが、抑えれば抑えるほど想いはさらに強くなっていく。
こんな状態が3か月続いて抑えれば抑えるほど思いが強くなりすぎて自分でこれ以上感情を抑えると
危険な状態と思い、夏休みが近くなった頃を意を決して告白をした結果がこれだった。
「私…なにしてるんだろう」
夏休みまでは日にちがありまだ学校に行かないとならない。
多分、この事はネットを介してすぐに皆に広まっているだろう…。
でも、学校を休む訳けにもいかず、何食わぬ顔して行けばいいだけか…。
そうして私は立ち上が制服の汚れも帰宅したのであった。
翌日、何食わぬ顔で登校するとみんなの態度はよそよそしかったがみんな黙っている。
昨日の事はやはりすでにみんなの知る所となっているが、私は地元では有名な企業の経営者の娘で
そこそこの影響力があるので何もせず距離を取っているだけだろう。
彼女もはこっちを見るがすぐ眼をそらす。
女子たちは私に聞こえないように何か言ってはいるようだが、どうせ悪口に違いない。
あと1週間もすれば夏休みにはいるので、しばらくはクラスの人間の顔を見る事はない。
その間に父がが何とかするだろうけど。
実際、ネットや学校で私の悪口を言ったり書きこんだ相手に名誉棄損としてして訴状を送ったりしたが
大体は裁判になる前に謝罪して取り下げて裁判になる事はほとんどなかったが
は裁判になって相手が慰謝料を払う事になったのもあったが、私の悪口はピタッと止まった。
こんなやり方は嫌いであるが、父に頼るしかなかった。
父の力を使って黙らせた事はクラスどころか学校、いや 街中に広まっているが
地域経済は父の会社で回っているので私をみても何してはしては来なかったが相手にもされなかった。
完全に孤立しているが、平均で85年間ある女性の人生の2年程度はほんの数%に過ぎない。
私が行こうとしている進学校は市外なのでこの街からも出る事が出来る。
県外からも来る学校なので寮もあるが、この学校からは1人か2人しか合格者がでないので
家から通っても、この学校の人間と会うことはかなり減るだろう。
ひとまずは成績で学年1位を取って3年生は特別進学クラスに行けるように努力しよう。
特別進学クラスならば相手の事なんてか構ってる暇はなく、独りでいられるだろうから。
どうせ誰にも相手されないのだから勉強に集中できる。
そうして私はもくもくと勉強し、学年1位になり3年生は特別進学クラスに編入される事は決まった。
―そして春、クラス替えが張り出されている。
特別進学クラスにはもちろん私の名前がある。
特別進学クラスは2年最後の試験の成績が上位25位が編入されるクラス。
地元だけじゃなく全国的な有名校を目指すが、ここ数年は地元の進学校は合格しているが有名校への合格者はでていない。
この街を出る為には有名校を目指す手もあるが、正直地方の公立学校トップ程度ではきつい。
例え合格してもきっとついて行けないだろう。
地元の県だけではなく、隣県にも知られている隣の市の進学校へ行くのが現実的で元から目指していた。
そうすれば今の学校に人間に会うこともほぼなくなる。
あと1年間を乗り切ればいいだけなんだから。
そう考えていると、頭の上に重さを感じて何かが乗ったと思ったそれはおっぱいだった。
私は背が低いけど、それでも頭の上におっぱが乗るの事なんてないがこれは大きい。
ここにいるという事は同学年、おなじ年齢だろうどこのサイズは年齢…いや、この年齢じゃなくて大きすぎる。
「あ、あった~。ほんとに特別進学クラスになってる~」
おっぱいの主は言い方が悪いけど、間が抜けた感じの子みたいだが特別進学クラスという事は成績はいいんだな。
しかし、おっぱいが乗ってるのはうれ…苦しいというか体重がかかって重いのでどいてもらおう。
「あのー」
私が声をかけるが
「はい?あれ、わたしのおっぱいがしゃべってる?」
「あのー、おっぱいはしゃべらないでしょ、その下よ!」
「下?おっぱいしかなけど」
「見えなのならばちょっと後ろに下がってみて!」
「そうか~」
そういと、その子は後ろに下がるとやっと私の存在に気付く。
巨乳の子が下が見えないのは本当なんだ…。
「あ~クラスを見てたら気づかなくて、重かったでしょ~ごめんなさい」
「別にいいわよ」
重かったけど、おっぱいを堪能できたから許す。
「え~と、あなたは確か…大牧温海ちゃんだよね?」
「ええ、そうよ」
私はいろいろ有名だから会った事なくても、私の名前は知っていてもおかしくない。
「噂では聞いてはいたけど、実際にみたらかわいいな~」
「褒めてもなにもでなわいよ」
かわいいと言われるのは素直に嬉しいけど。
「でも、私なんかと話してるとあなたも…」
「あ~、わたしは飯塚夕といいます」
「飯塚さんね。飯塚さん、私と一緒に居てもあなたも無視やいじめの対象になるわよ」
「別に構いませんよ~。だって~、わたしも大牧さんと一緒だから~」
「え?」
一緒ってどういう意味?無視されてる?いじめられてる?それとも…
「わたも~大牧さんみたく女の子が好きだから~」
やっぱりこの意味だったか。
「だから~わたしは大牧さん…温海ちゃんとお友達以上になりたいの~」
(友達以上って…恋人って事だよね?)
「え~と、友達以上って…」
「ふふふ、内緒。温海ちゃんが考えてる事かもね」
飯塚さんは笑う。
しかし、出会ったばかりなので私もさすがに悩むけど、友達は欲しい。
「会ったばかりだけど~私と付き合ってください」
と飯塚さんは右手をだした。
(付き合うって事はこれは告白!?いやいや、単なる友達になるって意味だよね)
でも、断る理由はないし、私のタイプでもあるからその手を取る。
「ありがと~、温海ちゃん。あと、呼び方は飯塚さんではなくて、夕って呼んでください~」
「わかったわ、よろしくね夕さん」
「さんはいらないよ~、夕でお願い」
初対面でいきなり呼び捨てはどうかと思ったけど、本人がこう言うなら仕方がない。
「それじゃ、改めよろしくね、夕」
「はい」
というと夕が突然抱き着く。
「ち、ちょっと何するの?」
「ごめんなさい、わたし~喜ぶと抱き着く癖があるの」
「と、とりあず、は、離れて!く…くるしい」
今度はおっぱいに顔がうずまって苦しいけど、柔らかいけど弾力があってなにこれすごい…
って私は朝から何考えてるんだ。
教室の机で私は頭を抱えてる。
思わず告白?を受け入れてしまったけど、夕の事は何も知らない。
今、わかってる事は同じクラスで、おっぱいが大きいくて喜ぶと抱き着く癖があるぐらい。
このクラスにいるって事は成績は上位である。
(しかし、あのおっぱいすごかったな…同じ年とは思えない)
そう思いながら自分の胸を見るが足元まで遮るものはない。
思わずため息がでたがまだまだ成長のチャンスはあるよね、何事も諦めたらダメよね!
(そういえば夕の席は2つ前だよね)
今の席順は五十音順になのだがちょっと声を掛けにくい位置だけど、私の立場からこっちから話しかけるの教室ではやめておくけど。
どうせすぐ席替えをするのだから。
わたしは背が小さいのでほぼ強制的に一番前の席となったが残りはくじ引きになる。
女子と男子が交互に並ぶので夕が隣になる事はないがせめて後ろにと思ったら、何故か夕が隣に。
「何で夕が隣なのよ?」
こう言ってるが内心は小躍りするぐらい喜んでる。
「わたし、ギリギリでこのクラスに入れたから、先生が~トップの温海ちゃんに教えてもらうようって事みたいだいよ~」
「ふん、そうなんだ。本来は男子が隣だったのに、特別扱いしたら余計嫌わるわね」
(担任GJ!)
「わたし、このクラスだと~きっとダメな子だと思うから~勉強とかいろいろ教えてね」
色々が何かは気にな太が、あえて聞くのをやめる。
「面倒だけど、担任に言われたら仕方がないわね、私が色々教えてあげる」
「うん」
教える事自体は好きだから構わないし、夕が私と一緒に居れる理由ができた。
勉強以外の事も色々教えてあげないとね。
―時が過ぎるのは早くもう夏休み。
夏休み前から私の家で夕が勉強するようになっていた。
昼間は家族はみんな仕事などでいないので、まだ夕は家族と会ったことはない。
企業経営者である父は何時も帰りが遅いし、母も父の手伝いで遅い。
私は4人兄妹の末っ子であるが、長兄と次兄は父の後を継ぐため他の企業で修業のため家をでている。
姉は大学生1年生で夏休みの昼間は大体アルバイトで夕方までいない。
つまり、いつも夕と2人きりである。
「成績は上がったけど、これじゃ私と同じ学校に行くのはギリギリね…」
「遊ぶの我慢して勉強したから~温海ちゃんと同じ学校に行きたいよ~」
「まだ試験には間に合うわよ。今のクラスに入るのがギリギリだった所からここまで来たんだから」
「うん、がんばるよ~」
夏休み前の試験では私はクラスでも学年でもトップを維持。
夕は成績は上がったが、まだ学年トップ10には一歩届かない。
今の夕は私と同じ学校に行くどころか、試験を受けれるかどうかのライン。
試験を受けるにはトップ10位以内は必須で合格するなら3位以内にならないと厳しいが
学年では25位でもクラス内では最下位であるが、それを学年11位まで成績を上げたのだから、夕なら出来るはず。
「勉強の話はここまでにして…夕、せっかくの夏休みだからどこか遊びにいかない?」
私は夕を誘ってみた。勉強はもちろん大事だけど、せっかくの夏休みだから遊びにも行きたい。
「遊びにいくもいいけど~夏だし…大人にならない?」
「え、それって…」
そういうと夕の顔が近づいてくるとそのまま夕の唇が私に触れた。
「!!」
「キス、しちゃった…」
(なに!なに!なに!これ!夕ってこんなに積極的だったの?それに夕の表情エッッッロ!)
軽いキスだったけど、これは不意にするのは反則だけどエロ過ぎ!
ファーストキスだったけど、好きな夕で良かったって何考えてるの。
いや、好きだよ、好きだけど…もっとムードがあった方が…でも、これはこれでいいかも。
ああ、もうわからない。
なんか興奮しすぎて訳が分からなくなってきたけど
「夕、こっち向いて、今度は私から」
「うん」
この度は私から夕の唇にキスをするが、私のキスは夕より長かった。
「また、しちゃったね…」
夕がいつもと違う大人の色気しだしててこれたまらん、男だったら…いや女のでもこれは耐えられない。
「ねえ、夕、誰もいないからこの先に進まない…?」
「うん…」
って言った瞬間、階段を上ってくる音がしたので慌てて夕から離れる。
夕は不思議がったか、ノックする音が聞こえた。
よかった、階段を上る時に気づいて。
「温海ちゃん~開けていい?」
姉の声が聞こえたが、いつ帰って来たんだろう。
「いいよ、開けて」
「お邪魔しま~す。珍しく来客があったと思ったら温海ちゃんのお友達ねいらっしゃい・・って本当にお友達?」
「ど、どういう意味?」
「いやぁ、温海ちゃんの事だからお友達以上というか彼女だと思ってね」
(か、彼女ってこの姉はなにをいう!でも、夕と初めて会った時のあれは告白だったのか?恋人といってないけど友達以上って事は…いやいやこの姉に彼女なんていったらあとが厄介だし、彼女と呼ぶのはちゃんと告白してから…って私、何を考えてる!)
頭の中で色々考えたがとりあえず「クラスメイトで仲の良い友達」と言っておいた。
「そういう事にしてあげるけど、名前はなんていうの?」
「はい、飯塚夕といいます」
「そうか、夕ちゃんね。温海ちゃんはこんな子だけどよろしくね」
「はい」
「あと…」
お姉ちゃんはさらに続けるが、この間はやばい前兆。
「誰もいないからって変な事しちゃだめだからね、まだ昼間だし」
「!!!」
「冗談よ、勉強してただけだね、べ、ん、きょ、うをね」
「受験に向けての勉強よ、邪魔だから出て行って!」
お姉ちゃん追い出すが…本当に気づいてるのか気づいてなのかわからないが迂闊な事は言えないから油断がならない。
普段は夕みたくおっとりしてるのに、変な所で勘がいいから困る。
「面白いおねえちゃんだねぇ~」
「面白いっていうか、変な姉よ。おっとりしてるのに意外とエロい事が好きで何だかな」
「ははは」
夕は苦笑いをしてる。
「でも、よく音にきづいたよね‘~。私は夢中で気づかなかったよ~」
「あ、あれよ、あれ。お年頃だと1人でしたいこともあるでしょ?」
夕は察したように顔を赤くして
「う、うん、そうだね」
って返すけどそういう意味は…ない
「ところで話を戻すけど、近くでいいから遊びに行こうよ、海かプールあたり、2人で」
「いいけど~、2人だと海はちょっと無理と思うんだ~」
「そうなるとプールだけど…プールは学校の子もいそうだしね…」
「わたしは気にしないけど~温海ちゃんが気にするか~」
「ごめんね」
「いいよ、いいよ、わたしもわかってて一緒にいるんだから」
「夕…ありがと!」
そういうと、私は夕に抱き着くが夕が嬉しい時に抱き着く癖がわかる気がする。
(夕からいいにおいがするし、このおっぱいは相変わらずすごいな)
すぐ離れるつもりだったけど、しばらくこうしていたいな。
「もう、温海ちゃんは甘えん坊だなぁ。わたしは本当は甘えん坊なんだからね」
(ほうほう、なるほどなるほど、夕さん教えてくださってありがとうね)
私も末っ子だからどちらかというと甘えん坊だけど、夕が私に甘えるのも悪くない。
「夕は一人っ子だったよね?」
「うん、だから~さっきのお姉さんとのやり取りは羨ましいなぁ~」
「そうかな?からかってるだけなんだけど」
「一人っ子だとそういうことないからね~」
なるほど、一人っ子だとこういう経験はないのか。
「それじゃ、私がお姉ちゃんになってあげる」
「温海ちゃんは同じ年だよ~」
「それじゃ誕生日で決めようってそういえば誕生日は聞いてなかったよね」
「そういえば、そうだね‘~」
勉強ばかりで誕生日とかを聞いてなかった。
私の誕生日は8月18日でまだ誕生日は来てない
「温海ちゃんの誕生日はまだか~。わたしは7月2日だったよ~」
「え?先月!?言えばプレゼントあげたのに」
「ごめんね~、試験と勉強で言うの忘れて」
そうか、試験の日だったから祝ってる暇はなかったか…。
でも、夕の誕生日を祝えなかったのは残念でしかな。
「そうだ、だったら18日私と誕生日と一緒に祝おうよ」
「温海ちゃんの誕生日と一緒にか~、うん、そうしようね~」
「当日はデートしようよ」
「デートか~うん、しようか~」
「それじゃ決まり!」
(よっしゃあああああ!)
心の中で大喜びしてさらに夕のおっぱいに顔をうずめる、夕との初デートだ。
「もう、甘えん坊だなぁ」
「だって私の方が誕生日が後だからね。妹は姉に甘えるものだよ」
「そうなんだ~それじゃさっきのお姉さんに甘えてたんだ~」
「む、昔はね。今はこんなことは…」
言いかけると、部屋のドアがまた開いた。
「あらあら、お邪魔だったかしら」
「!!!!!」
夕に抱き着いておっぱいに顔をうずめてる姿がを姉に見られた…。
「温海ちゃんはおっぱい好きだからねぇ~。お姉ちゃんのに飽きたの?」
「飽きたもなにも、おっぱいに触ったことないでしょ!」
「触ってはないけど、同じように抱き着いて…」
「お姉ちゃん、用がないなら出て行って!」
お姉ちゃん言おうとした事を遮るが、寂しい時にお姉ちゃんに抱きついてるのは内緒だ。
姉のおっぱいが大きいけど、夕の方も負けてない。
「用はあるわよ、飲み物もってきたわよ~」
「だったらノックしてよね!」
「したわよ~返事がなかったけど、開けちゃた」
いや、開けちゃだめだって…。
「いいから、飲み物を置いてでていって!」
「はいはい、お邪魔でしたね~」
姉は飲み物を出て行ったが、ノックなんて聞こえなかった。
「はぁ…」
私はため息をつく。
「温海ちゃん…」
夕が下を向いて震えてるけど、怒ったのかな?
夕に抱き着いたのは嬉しいからでおっぱい目当て…でもあったけど、抱き着いたら自然とおっぱいの位置でわざとじゃないし…。
おっぱい大きい子はいじめれれる事が多いし、もしかして嫌だったのかな?
私、また余計な事したのか?夕が怒って友達やめるっていったらどうしよ。
そうしたら私、勉強どころかショックでもう立ち直れないよ…。
「夕、ご、ごめんね…、私、確かにおっぱい好きだど…」
と謝ると夕は顔を上げて
「ははははは~」
と大きな声で笑ったけど、笑いを我慢してただけったのか、良かった…・
「そんなにおかしかった?」
「ご、ごめんね、怒ってると勘違いさせて。わたしも温海ちゃんがおっぱい好きなんはわかってるよ。いつも見てるし、こうして抱き着いて触ってるし」
「うっ」
私はにもいえななかったけど
「でも、怒ってなくてよかった」
「怒らないよ~、楽しかったから」
「それならよかった…」
安心したから、18日の予定を決めないと。
「18日の予定だけどどうしよう?」
「お買い物でいいかも~。お互いのプレゼントを買って交換しようよ~」
「ああ、それいいね」
プレゼント交換か、いいな。
夕が欲しい物はよくわからないけど、キャラグッズとかアクセサリーなどヒントとなるものがないからなぁ。
当時、街で一緒に選ぶのもいいけど、どうするかはその時考えよう。
約束の前日、今日はあえて夕は家へ来ない事にして明日の準備をする。
初めてのデートなのでちょっとおめかしっと思ったけど勉強ばかりでファッションの知識はない…。
考えてみたら、あの事以来学校と家を往復するだけで私服は1年生の時に買って以来、新しいもの買ってない。
あるものを出してみたけど、デザインも子供ぽいし…サイズも変わってない…。
「…」
色んな意味で黙るが、出来るだけ大人っぽいものを選んだが…どう見ても小学生のおめかしに見えてしまう。
「うー、新しいの買わないとだめかなぁ」
時間は16時だからまだ時間は大丈夫だけど…お金が。
無くはないけど、明日の事を考えると。
お姉ちゃんから借りるにも体型が違いすぎるというか、本当に同じ親の遺伝子なのかと思うが
胸が大きいのはお姉ちゃんだけだから、たまたまお姉ちゃんに胸が大きくなるゲノムが出現しだけだな、うん。
そんな事はともかく、仕方がないからうまくコーデを考えてみたけどいいのが思いつかない。
夏だからミニスカートでもいいなぁって思ったけどなんか下着が見えそうな感じが。
(夕に見せるのはいいけど、他人に見せたくない…って何考えてるんだ私は!)
いけない、邪念が多い。
上は…薄ピンクというか桜色っぽいカットソーでいいかなぁ。
下は黒と白のチェック柄でいいかも。
試に来てみると結構いい感じだけどなんか違う。
他には…白系かライトスカイブルーのワンピースでもいいかなぁ。
白だと汗をかいたり急な汗雨の時に透けそうだから…こっちのスカイブルーのワンピースでいいか。
あとは…脛ぐらい丈の靴下にすればいいかも。
バッグはお姉ちゃんの肩崖のものを借りればいいか、あまり気が進まないが物がないから仕方がない。
(そういえば、髪がだいぶ伸びたな…)
髪はそんなに伸ばさない方だけど、夕とイ…勉強して切りに行くのを忘れてた。
何時もはそんなに髪型をいじらないけど、少しいじってみようと思うけどうしよう。
以前、夕が「温海ちゃんってツンデレツインテールがに合うよね」って言われた事がある。
ここ1年は勉強ばかりでアニメや漫画、ラノベは見てないけど、以前好きでよく読んでたから意味は分かるけど。
ツンデレと言われたら…ツンデレろうけど、夕が言った通りツインテールにしてみよう。
「…似合いすぎ」
鏡で自分のツインテール姿を似合いすぎ。
まさにテンプレートなツンデレツインテールだけど、ツンデレツインテールって胸が小さいキャラが
多い気がするのは気のせいかな…気のせいだろうね、うん。
明日は待ち合わせじゃなくて夕が家へくるから、早く明日にならないかな。
夕との誕生日デートの当日、早く目が覚めた。
就寝は23時ぐらいだったけど、起きたのは7時。
興奮して眠れないと思ったがよく眠れた。
夕が来るのは10時ぐらいだからまだ3時間が準備をするが3時間はあっという間だった。
「温海ちゃん、来たよ~」
「夕、いらっしゃ。準備はしてるから」
「うん」
夏休みの平日なので人は少ないが、街に出るのも久しぶり。
出かけにくいというのもあったけど、久しぶりのお出かけが夕とのデートでなおの事嬉しい。
「平日だから空いててよかったね~」
「そうだね」
「ねぇ、温海ちゃん、デートだから~手、つなごう」
そう言って夕が手を差し出すがもちろん掴む。
夕ってこの前のキスといい、ほんわかしてるのに積極的。
甘えん坊って言ってるけど、本当なのかな?
どうみても私の方が甘えん坊と思うけど、夕が甘える姿はみて見た。
お互いプレゼントを選ぼうと言ったけど、正直何をあげたらいいかわからな。
普段何かつけてりしたらわかるけど、夕は特にない。
特別進学クラスは他と比べても勉強は厳しいとはいえ、持ち物に関しては他と変わらず
意外と緩いので、成績が良ければある程度目をつぶってくれるのでキャラ物を使ってる子も多いが
夕はそういうものは全くないし、趣味も中学生なのでこれというものもない。
「温海ちゃん、ほしいものあったら言ってね~」
「夕が選んだものならなんでもいいよ」
「ありがとう~、でも、わたし、プレゼントって選んだことないら何あげたらいいいかわからないんだ~」
「そ、それは、私も同じよ」
お互いプレゼントを選ぶのは苦手の様だ。
「それじゃ~、今回は自分でほしい物を選んでその代金を払うのでいいかな?」
「それだね、そうしよう」
「遅くなったけど今日の夕の服、大人っぽいよね」
なかなか言うタイミングがなかくて、今服を褒めたけど私と比べたらおとなっぽい。
「ありがと~。温海ちゃんも~ツインテールで思った通りツンデレでかわいいよ」
「ありがとう。でも、ツンデレって誉め言葉なの?」
「どうかなぁ~、かわいいは誉め言葉だよ~」
「ありがと」
「え~、ここはツンを出す所だよ」
夕は笑うけど、夕の前では素直になれる。
「あと~、ツンデレキャラなら私より、あたしの方がもっとかわいいしぽいかも~」
「そう?それじゃ、あ、あ、あたしは…なんか恥ずかしいな」
「初めはしかたないよ~、徐々に慣れればいいと思うよ~」
「うん、そうする」
いくつかお店を見たが、中学生の買えるものは限られている。
食べ物より日常使いの物とか思い出になるような物にした方がいいかもしれないがいざとなると悩む。
「欲しい物って言われても、いざ買うとなると意外と思いつかないものね」
「そうだね~、大人が買うものは買えないしね~。勉強道具もなんか違うし~」
「初めてのプレゼントだから思い出に残せるものがいいかも」
「そうだね~」
思いでに残るもと言っても、何がいいのかはわからない。
「うーん、なかなか決まらない」
時間はもう14時を過ぎてるけど、街に出てから3時間以上経っている。
昼ごはんを食べた時間もあるとはいえ、ショッピングモールのいろんな店をぐるぐる周っているだけ。
「そんなに悩まなくてもいいよ~、お小遣いで買えるものでも初めて温海ちゃんから貰ったってだけでも思い出になるよ~」
「ああ…」
そうか、初めてもらったという思い出に残る事でもいいのか。
値段じゃなくその時の体験も一生ものか。
「そうよね、初めての贈り物ってって事でも一生物になるよね」
「うん」
そう思ったら難しく考えるのはやめた。
安くて気楽に使えるものでかまわないな、ハンカチとかぬいぐるみとかでもいいかもしれない。
服は…まだいろんな部分が成長するかもしれないから大人になってからでもいいか。
女性向けのお店があるフロアへ移動する途中、下着売り場が見えた。
そこで思わず足を止めてしまうと、夕が
「温海ちゃん、どうしたの?あ、なるほど、下着をプレゼントしてくれるのか~、大人だな~」
「ち、違うわ、たまたま足が止まっただけ!」
これはツンデレではなくて、本当。
「照れなくてもいいのに~」
(夕さん、照れてないです、本当です)
「て、照れてないわよ、下着のプレゼントなんて、わ…あたしたちにはまだ早いよ」
「まだって事は大人になったらプレゼントするって事?」
「お、大人になったらしてもいいかも…まだ、成長するかもしれない」
(って何言ってるんだ、わ…あたし!)
「でも~、最近、またブラがきついんだよね~。新しくしたいって思ってたから~買っていこうよ~」
そう言って夕は私の腕を引いて下着売り場へ入る
「ちょっと…」
夕の力が強いというより、あたしの力が弱いので抵抗むなしく入るしかなった。
下着売り場自体は問題ないけど…あたしにはにちょっと大人っぽいものが多い。
わ…あたしの 胸は正直、ブラがいらないぐらいかもしれないが、ブラを付けた方が成長するというのを見てつけてるけど…変化なし。
一方、夕は…何カップなんだろう。
お姉ちゃんがFカップだけど、それぐらいあるかと思うけど。
ちなみに、あたしは普段はAカップ(AAじゃない、ここ大切)のスポーツブラだけど、今日はちゃんとしたブラをしているが見せる予定はないけど。
「夕、ここの下着はちょっと大人すぎない?」
「そうかな~、わたしのサイズだと~ティーンやジュニア向けのはすくないから~、いつもこんな感じのだよ」
大人っぽいのしかないなんて、あの制服の下にこのブラって、すごくないですか、夕さん。
なんか丁寧になるが、子供体型(幼児ではない!)のあたしからしたらまぶしすぎますよ、夕さん。
「ゆ、夕のブラサイズっていくつなの?」
「…知りたい?」
「し、知りたいというか、プレゼントするんだから今後の為にサイズを知っておかないとね」
「ああ、そうだね~。今の所、Eカップかなぁ」
(Eカップってお姉ちゃんとワンサイズしか違わないじゃない!あと、今の所てまだ大きくなるの?)
思わず唾を飲み込む。
あたしと本当に同じ年齢なの?実はお姉ちゃんと一緒の年齢で、誤魔化して中学に入ったの?
いや、そんな事は無理だし、そもそも入るとしても中学じゃなくて高校だよね。
そういえば、アニメだと中学生の巨乳キャラが居たけど、小学生の時から大きかったよね。
あ、高校1年生でGカップのキャラもいたし、うん、問題ない、問題ない、問題ない…。
心の中で納得させるが、何であたしこんなに必死なんだろう。
こんな体型で、夕がエ…大人すぎるのが羨ましいからかな。
「すごいと思ってたけど、本当にすごいんだ…。あたしはこうだから…」
「体型はひとそれぞれだよ~。大きすぎると肩こるし~足元が見えないし、着られる服がかぎられるし、いじめらてたし~、あまりいい事はないよ~」
大きくても困る事や悩みももあるけど、前半は自慢…いや気にしない。
夕のプレゼント目的だけど、ついでだからあたしも新しいブラを買う。
今してるブラは一張羅?だから、大切な時にの為にあと1つ2つは持っておいてもいいけど夕にプレゼントしてもらってもいい。
店員さんに頼んでちゃんとしたサイズを測ってもらう。
あたしのサイズはアンダー61㎝、トップ72㎝でAカップだけど、トップは1㎝大きくなってたから成長はしててよかった。
念のため言っておくけど、アンダーサイズは同じ(ここかなり重要)だから太った訳じゃない。
一方、夕のサイズはアンダー70㎝、トップ90㎝のEカップだった。
店員さんがEカップのブラを持ってきたけど…なにこれ、すごい。
お姉ちゃんのサイズはFだから見慣れているけど…同じ年齢の子と思うね。
「ちょっと大人っぽいというか…派手なので、もう少し大人しいデザインのものが良いです」
「そうですか。お若いですが高校生ですか?」
「はい」
「そうですか。それなら派手なの物はよくないですね」
店員さんが持ってきたのはティーン、ジュニア用のものを持ってきたが、これ1種類だけとの事だけど
「先ほどの物と同じタイプでも構いませんので、他にいくつか持ってきてください。あと、それも買いますので置いといてください」
「はい、わかりました」
店員さんがいなくなったので、夕に話しかける。
「高校生って答えたけどいいの?」
「中学生だと色々面倒だけど、高校生だとか流してくれるからね~。あと、もうすぐ高校生だし」
「…そうだけど」
確かに、高校生と言っても通じるけど…。
自分の胸をみてため息が出そうだ。
「お待たせしました、こちらがEカップ。こちらがAカップになりますが試着しますか」
「はい、お願いします」
「あ、あたしもお願いします」
店員さん位フィッティングしてもらったが、あたしあっさり終わったけど夕はちょっと時間がかかる。
どんなブラをしてるかわからないけど、きっとエロいだろう。
「おまたせ~」
フィッティングが終わったようだが…ティーン向けの1つ以外はみんなエロいぞ。
「お会計は自分で持っていきますので」
「わかりました」
なんか夕は手馴れてるなぁ。
わたしはフィッティングなんてしないでサイズをみて適当に買うけど、それでピッタリだし。
「温海ちゃん、持ってる中でどのブラをプレゼントして欲しい?」
「え?」
わたしは上下のセットを3つ選んだが、これは自分で買うつもりだったけど…プレゼントでもいいか。
「それじゃ、これで…」
一番高いのを渡すけど、ちょっと子供ぽい気がするが夕は気にしないか。
「それじゃ、温海ちゃんはどれをプレゼントしたい?」
夕も3セット選んだが…どれも高そうだけどお金は大丈夫かな…。
3プレゼントならばあたしの好みでいいと思うけど…意外とかわいらしいこれかな。
「それじゃこれで」
「選ばせておいてなんだけど…これでいいの?」
珍しく夕がいつものしゃべりかたじゃないけど、値段を見たら…。
「え、ブラだけで1万円ぐらい!?」
「う、うん…」
あたしのも上下で4000円だから、普段使っているものと比べれば倍以上だけど。
持ってるお金で買えない値段じゃないけど…中学生のプレゼント、いやプレゼントじゃなくても高くない?
でも、あたしが気に入ったし、これを夕が付けた姿を想像したら…うん、これで。
「お金は大丈夫。た、高くてびっくりしただけだから。せ、せっかくだからショーツもセットで買ってあげる」
「温海ちゃんがそういうならいいけど…」
夕は流石に高すぎると思って気を使っているけど、これを普通に買おうとしてる夕さんも夕さんですよ。
「ほ、ほら、大人になってからあの時高いの無理してあげたよねって話のねたにできるから、い、いいのよ」
ショーツの値段をちらっとみると…ショーツ1枚で4600円ほどと私のブラとショーツのセットより高いよ…。
というか、そちらのセットもお高いんじゃ?
「全部でいくらするの?」
「3万円ちょっとぐらいかな」
中学生は高いもの買えないねって言ったけど、高すぎじゃありませんか、夕さん?
実は私も4万円持ってきたけど、貯めていたお小遣いとお年玉にお姉ちゃんが初デートだからって
2万円もくれて中学生が持つに多い額と思ったけど…夕さんはいくらもっているんです?
まさかカード?
「お母さんが新しい下着買いなさいっていうから以前貰ったお金を財布にたままだったから…7万円ぐらい?」
7万ってあたりより多いですよ。
「今日は下着を買う予定のお金と、デート用にってお母さんが2万円くれたから多いだけでいつもは2000円もはいってないよ」
「ならいいんだけど」
というか、中学生のデートに2万円くれるって今はそれが相場なのかな?
会計時にプレゼント用の下着はラッピングしてもらったけど、店員さんが訝しげだったけど
夕の時は「妹さんにプレゼントですか?」って言われてたけど夕は「はい」って言ってたな。
「…あたしは妹じゃないでしょ」
あたしはちょっとツンをだす。
「え~、この前は妹だからお姉ちゃんに甘えるっていったでしょ~」
「うっ」
(確かにこの前妹といったけど…)
「妹じゃないないらば~わたしのおっぱいに甘えなくてもいいよね~」
「え!ごめんなさい、ごめんなさい、夕さん。あたしは妹です、甘えさせてください」
思わず土下座しそうになったけど、さすがに往来で土下座しない。
でも、それぐらい慌てたけど…あたし、本当におっぱい好きだな…。
「ふふ、冗談だよ~。いつでも甘えていいよ~、でもたまにはわたしにも甘えさてね」
「たまになら構わないよ」
(たまにじゃなくてもいいけど…)
あたしはそっとつぶやいた。
「それはいいとして、プレゼント交換しようか」
「うん」
近くの公園に移動したけど…よく見たら周りはカップルだけで。
男女のカップルの方が多いけど、よく見ると同性のカップと思える人達もいる。
(意外と同性のカップルっているんだな…)
同性が好きな事を気にしていたけど、地方でも意外といるんだなぁ。
あたしと夕はちゃんと告白した訳じゃないから…カップルと言えないかなぁ。
「温海ちゃん…誕生日おめでとう」
「ありがとう。夕も遅くなったけど誕生日おめでとう」
「うん、ありがとう」
自分で選んだものでも、こうやってプレゼントされると嬉しいな。
初めてのプレゼントにしはって思ったけど、思い出には残るな。
あとは…夕があの下着をつけてる姿をいつみられるかな。
夏休みが終わった後はずっと勉強。
夏休み以降もイベントはあったけど、夕もわたしも合格できるように勉強に集中。
冬休み前の試験で夕は目標の学年3位以内の2位まで成績をあげて、あたしとの点差は2点差だったのでこのまなら合格できると思うが、油断はしない。
冬休みのはクリスマスや年始のイベントもがあったがは風邪をひきやすいため、冬休みの間はメッセージのやり取りだけ。
わからない部分を教えるために家にきたけど、冬休みの間は夏休みと違ってほとんど夕と会わなくて想いが募ってこっそり会いに行ことしたがこれが原因で風邪を引いたら困るからぐっと我慢。
冬休みあけもわからない所は出来るだけど学校で教えて、家で会うことはなかった。
冬休みと違って学校で会えるだけ良かったけど、早くイチャイチしたいけどのもあるけど
(あたし…受験が終わったら、夕に告白するんだ…)
ってこれって死亡フラグというか不合格フラグ!?
いやいや、こういう考えするからダメなんだ。
特にあたしはネガティブな事を考えたらダメだから全集中!
受験当日はお互い緊張したけど、無事終了。
「難しかったけど、温海ちゃんと勉強したところばかりだでよかったよ~」
「あたしも夕と勉強した問題でよかったよ。多分、いや2人とも合格するよ、あたしがいうんだから」
「温海ちゃんがいうあら大丈夫だね~」
こういったものの、合格発表までは緊張したが結果当日にちゃんと2人の名前はあった。
「温海ちゃん、わたしも合格だよ!」
何時もの様に夕は嬉しくなって抱き着いてくるが、今日は何時ものようないやらしい気持ちはなく純粋に嬉しい。
「よかった、よかった…」
あたしは思わず涙がでた。
「あれ、温海ちゃん、ないてるの?」
「違うよ、これは心の汗だよ」
「…」
しまった、ネタが古すぎた!ってなんであたしはこんなネタしってるんだ。
「温海ちゃんが泣くのはわかるよ、わたしだって泣きそうだから」
「でも、これで卒業までゆっくり出来るよね」
「そうだね~、夏休み以降のイベントはやらなかったからね~」
「あまりは羽目を外して合格取り消しになったらこまるから、ほどほどにしておこうね」
「温海ちゃん、そんなに欲求が貯まってたの?」
「そ、そういう事じゃないって!」
「ははは」
夕が笑うけど、嬉し泣きでも泣くよりは笑顔の方がいいよね。
卒業式までは家でも外でもイチャイチャしてたけど、肝心の告白はまだできてない。
夕もなんか感づいてるけど、いざという時はヘタレあたしはなかなか告白できてない。
もっとも、あの件があって怖がってるのもあるけど、夕からそういう関係になりたいって言ったから
大丈夫だし、いつ言うか待っていると思うけど…。
結局、告白するタイミングがつかめないまま卒業式の前日に。
ここまで来たら観念して明日告白するけど、逆に最終回イベントして最高じゃない?
いや、最終回イベントじゃないけど、卒業式が終わあと2人きりになって告白、いいじゃない。
両親は卒業式に行けなくて残念がってたけど仕方がない。
夕の方はご両親が来るけど、あたしと夕の関係は夕が話して知ってるそうだけど直接紹介はされてない。
でも、理解はされたと言ってたから大丈夫かな。
明日は卒業式と夕への告白で緊張したけど、ベッドにはいったらあっという間に眠れた。
卒業式が終わり、もうすぐ教室を後にする。
最後まであたしと夕は無視されると思ったけど、何人かはあた達に話しかけてくれて謝った。
本心かどうかは別だけど、謝った事に対しては受け入れた。
ただ、以前からこっそり話をしていた中里さんは「夕ちゃんに告白した?」って聞いてきたけど
「まだ」と答えたら「意外」って言ってたけど「卒業式に告白なんて最高のシチュエーションだからがんばれ」って応援してくれた。
でも、中里さんに夕との関係は話してなかったけど…実は皆知ってて黙ってた!?
教室を出た後、後は告白するだけだけど…2人きりになるタイミングが。
お姉ちゃんが夕のご両親と会話をしていたが、夕のご両親だけあったほんわか優しそうなご両親。
あたしもご両親に挨拶したけど少しお話をすると「荷物は持って帰るから2人で帰りなさい」
と言って先に帰宅したけど、お姉ちゃんもあたしの荷物を持って先に帰るといいって2人きりにしてくれたが
あたしもお姉ちゃんに夕との関係を話してあったが、あっさり受け入れてくれた。
そして一言「がんばってね」と言って帰っていた。
「ねえ、夕…こっちきて」
「うん…」
2人きりになれる場所を探したが、結局体育館裏しかなかった。
「ねえ、夕…わかってるよね」
「うん…」
「あのね…」
っと言った後、しばらく沈黙が流れてもじもじするけがここは意を決して告白する。
「あたし…いや、私、大牧温海は飯塚夕か好き…いえ、愛してます。今までは友達以上の関係だったけど今日からは正式に恋人として私とずっといてください!」
と右手をだすがこれってプロポーズみたい!
しばらく間があるけどまさか…と不安に思ったら手に感触を感じた。
「…はい。温海ちゃん…いえ、温海、これからは恋人としてよろしくね」
「夕…ありがとう!」
っとあたしは抱き着つくと、お互い見つめ合ってそのまま自然と唇と唇が合わさる。
キスは初めてじゃないが、恋人としてのキスはこれが初めて。
「なんだろうね、キスは何回かしたけど、恋人と思ってするキスは違うね…」
「そだよね…」
また見つめあって2回目のキスをする。
2回目はちょっと濃いキスだけど気持ちいい。
「あまり長居すると誰かが来そうだからそろそろ帰ろう」
「うん」
私と夕は手を握り合い学校を去る。
こうして私と夕は友達以上からの関係から恋人になった。
春と共に私と夕は高校に入学した。
中学では色々ったけど、最終的には夕はという恋人ができ一緒の学校に入学できた。
「本当に来たんだね…。それに、同じクラスになれたね」
「同じじクラスでよかったよ~。でも、実感がわかないな~」
「夕は緊張感がないのよ。この学校の授業は大変だから気を抜くと留年するわよ」
「え~、温海ちゃんを先輩と呼びたくないよ~」
「だったらがんばりなさいよ、わからない所があったら中学の時みたく教えてあげるから」
「うん、おねがいね~」
「そして…一緒の大学にいって一緒に暮らすんだからね…」
「そうだね…」
そう言って私と夕は手を繋いで校舎の中に入っていったが。
(ふっふっふ、いい物を見せてもらったよ!)
2人を見た瞬間から怪しと思ってたけど間違ない、あれは百合カップルに違いない!…と思う。
最後の方がちょっと聞こえなかったけど、名前を呼び捨てだからかなり仲はいいはず。
百合カップルじゃなくても、寸前まで来てるからそのうちになる雰囲気。
しかも、新入生のクラスを見たから、わたしと同じクラスの可能性がある!
噂でこの学校は百合カップルが多いと聞いてたが、早速見つけるとはわたしはなんてついてるんだ!
(名前は聞こえたから探してみるか…)
名前は「ゆう」と「あつみ」だけど、ゆうは名前だと思うけど、見つけたのは夕方の夕の字だけの子の他に
ゆうこ、ゆうき、ゆうなって子がいるけど…わからん。
相手の子は「あつみ」っていてったけど、どのクラスにあつみって苗字はないから名前か。
名前であつみって読めそうな子を1人だけ見つけたが、その子はわたしの名前「川奈文乃」のすぐ上の「大村温海」だ。
スマートフォンで読み方を調べたら「あつみ」だから間違ないだろう。
(といことは、ゆうって子も同じクラスだから、同じクラスでゆうって読めるのはその上の「飯塚夕」だけか)
百合カップルと思う2人が同じクラスとはまさに僥倖!
ああ、この学校に百合カップルが居るという噂は本当だったんだな!
受験勉強は苦しかったけど、神様ありがとうございます。
わたしは入学初日からいい事があって喜びながら校舎に入っていった。
お読みいただいてありがとうございます。
「百合にはさまる男は許さないが百合にはさまる女の子はゆるされますか?」
の前日譚です。
百合に挟まる方が本編という感じで当初は書きましたが、こちらの方が本編ぽい感じがしています。
長いので分割して投稿しよと思いましたが、1度に書き上げたので分割せずに投稿しました。