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憂鬱やんボサノヴァ  作者: ふしみ士郎
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あいつと寝たのは2度目だった。


あいつと寝たのは2度目だった。遠い昔、まだ出会った頃に一度寝たことがあった。あのときはタイキもユキもいてちょっとしたお祭り騒ぎ。若気の至り?そうかもしれない。酔っ払っていたとはいえ。ヨウコの長い髪が彼の肩にあたる。彼女の体温が「生きている」ことを思い出させる。赤く火照った顔と声にならない声。動きのリズム。リズム、リズム、リズム。。。



「あたし行くから。」昼頃に目が覚めると、カーテンごしに光が差し込む。ヨウコはシャワーを浴びた後の下着姿で髪を乾かしていた。

「ねぇ昨日言ってた子のこと。」誰のことやねん。そう思ったけど、タバコを吸うふりをした。

「わかってんの、メグ。」あ、ああ。ヨウコは黒いワンピースを着た。

「そう、それで、あんたのアメリカ人の友達。」ゾーイっていうんやけど。

「そう、来週だから。」わかった。

「じゃあ。」ヨウコはかばんを手に取る。鍵はいいのかよ。

「オートロック。」なるほど。いいマンションだね。って言ってる場合か。そんなに水商売は稼ぎがいいのかよ。今まで何人の男と寝たんだよ。クツが飛んでくる。

「さっさと起きなよバカ。」バカは余計だが、少し嬉しかった。そういうやりとりに変な哀情を感じた。まったくイカレてる。何か言おうとしたけど、すでに彼女はドアを閉めて出て行ってしまっていた。いつもそうなのだ。遅すぎる。




声にならない声。

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