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「そっか一人暮らしやめたんだ。」俺はうなづく。
「そっか一人暮らしやめたんだ。」俺はうなづく。以前のようにヨウコはうまそうにビールを飲む。そしてタバコを吹かす。あらゆることが変わらないようで、何かが。
「気づいた?似合うかな。」ビールジョッキを口に運ぶ。働いていなくても、ビールはうまい。
「色、色、色。」
「わかってる。髪やろ。」ヨウコはうなづいて、またビールに口をつける。
「変えたばかり。君に会うために。」本気なのか、冗談なのか。
「1年以上ぶりか。」そう、あの空港で別れてから、それから。あのときはユキが泣いていたな。
「もうさ、あーもう、話したいけどさ。」唐突にヨウコが泣き出す。やめてくれ。俺だって泣きたいんだ。
「もういいや。今日は飲むぞ。」彼女はグラスをかたむける。ああこっちこそ死ぬほど飲んで、吐いてしまいたい。それであいつらに会えるのなら。その晩、二人でグテングテンに酔っ払って、十三のヨウコの部屋に行って、また焼酎を飲んだ。ベッドに入って愛撫をしてそれからセックスをしようとしたけど、立たなかった。それで、そのまま眠ってしまった。その時は。
ああこっちこそ死ぬほど飲んで、吐いてしまいたい。




