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憂鬱やんボサノヴァ  作者: ふしみ士郎
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そしてだいたいは考えすぎて、不安と恐怖に駆られるんだ。


彼にできることといったら、バイクのエンジンを回転させることくらいのものだった。でもそのときは、勇気を持つことの意味を考えていた。そしてだいたいは考えすぎて、不安と恐怖に駆られるんだ。彼はソファに寝転びながら、何かが回転するのを持っている。しかしいつまでたっても回りださない。3度、受話器をとったあと、4度、受話器を置いた。そして5度目にようやく彼は電話をかけることに成功した。偉大な一歩を踏み出したのだ。それは小さな一歩にすぎないけど、何しろメガトン級の一撃だった。そして「それ」は回り始める。リンリンリンという古風な音とともに。



リンリンリンという古風な音とともに。

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