29
「サンキュー。」俺は王様気分でウイスキーのグラスを傾ける。
「いいから飲みぃや。」バニーガール姿のメグが言う。
「サンキュー。」俺は王様気分でウイスキーのグラスを傾ける。横のソファには気持ちよさげな顔のノブ。
「ちょっと酔いすぎちゃう。」奈津美さんがヨウコに話しかける。
「大丈夫。こいつら慣れてるから。」誰がこいつやねん。
「ってつっこんじゃうよ、バカヤロー。」ヨウコに頭をはたかれる。
「調子のってんちゃうで酔っ払い。」と言われながらもひそかにメグちゃんの太ももに触る。
「あー今日はメグちゃん家泊まろうかな。」俺は周りのおじさんたちを見渡す。奴らの鼻の下はのびてる。
「いいよ、ウチ来る?」笑ってるメグ。
「ちょっとメグ、ほんまに行くでこいつ。」あかんのかよヨウコ。
「あー今日は林さん誘えばよかったな。」お前らこないだ二人していつのまに消えてたやろ。
「奈津美さん、ほんまタイプです。」ボンボンのノブが横でつぶやく。
「こいつ、最近彼女とうまくいってないみたいで、奈津美さんなぐさめてやってください。」
「あーそうなんや。」君のことだよ、ノブオくん。
「こんなところ若菜に見られたらどうなるんやろな。」俺が笑うと、ノブは真剣に落ち込む。
「そっか、じゃあお姉さんがなぐさめてあげよう、はい。」奈津美さんはノブの口に氷を持っていく。
「や、やめてください。」と言いながらもちょっと嬉しそうなノブ。
「君たちなにをやってるんだ。ダメじゃないか。」と言いながらヨウコもノブの口に氷を足す。
「じゃあ、あたしも。」メグも氷を入れ物ごと手にとる。
「むりむりむり。」さすがにノブはゲホゲホ言ってる。
「じゃあススム。くちうつしね。」ヨウコのナイスアシストで、俺はメグに口うつしで氷をうけ渡す。
「まじで。」ノブオがつぶやく。
「あー酔っ払いすぎて、味がウイスキー。」メグはカンカラカンと笑う。
「まじで。」ノブオがつぶやく。




