表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/27

我儘姫様の思考

「ランジットは私のいとこなの!!


アンジェリカはランジットと結婚するんだから、


アンジェリカと私は将来義理のいとこになるのよ!!


あなたより私の方がアンジェリカと親しいの!!


アンジェリカに近づかないで!!」


アンジェリカを勝手にお茶会に招いたリリアナに対して激怒したマリエッタにそう言われたリリアナは母親に泣きついた。



「あのアンジェリカとかいう子はあの女、


ゴホン、正妃様の甥の婚約者なのよ?


あんな子と親しくしなくても貴女の友人にふさわしい子は沢山いるわ!」


リリアナの母親である側妃は、


憎い正妃の甥の婚約者であるアンジェリカとリリアナが親しくすることにいい顔をしなかった。


母親がダメなら父親だ。


リリアナは可愛らしく頼めば最終的にはリリアナのお願いを何でも聞いてくれる父親の国王に泣きついた。


「可愛いリリアナ。


お前のたのみは聞いてやりたいが、


アンジェリカ嬢はランジットの婚約者なんだ。


ランジットは正妃の甥だ。


お前がアンジェリカ嬢と親しくなると色々ややこしくなる。


いい子だから我慢しておくれ。


代わりに新しいドレスでも宝石でもなんでも買ってやろう。」













「新しいドレスも、宝石も要らないわ!!」






リリアナはこれまで欲しいと思ったものはなんでも手に入った。


最新のドレスに高価な宝石、人の婚約者でもリリアナが望めばなんでもだ。


うまくいかなかったのはアンジェリカが初めてだった。



『なんで?なんで?ランジットとか言う人のせい?


アンジェリカがランジットの婚約者でなくなれば、


アンジェリカは私のものになる?』










箱入り娘で世間知らず、わがまま放題で育ったリリアナ姫の考えは誰も予想が不可能だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ