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侯爵令嬢の婚約

アンジェリカが12歳の時、


アンジェリカは王家とも縁のある同じ侯爵家のランジット・ノースと婚約した。


体格のいい父親に似たのかアンジェリカは幼い頃から背が高かった。


婚約当時、ランジットよりアンジェリカは頭ひとつ分背が高かった。


ランジットは当初からその事を大変気にしていたが、


アンジェリカは特に気にしておらず、


周囲もそのうちランジットがアンジェリカの背を追い越すだろうと気にしていなかった。


アンジェリカは黒目黒髪で背が高く、中性的な顔をしていた。


可愛らしいとは言えなくとも、


きちんと令嬢としての教養は身に付けていたし、


周りに気を使える優しい子だった。


さっぱりした性格だったので、


令嬢達の間では人気があったが、


令息達からは


『男友達のように気がねなく付き合える友人』としては人気があったが、


『恋人』としての人気はイマイチだった。


そんなアンジェリカだったが、


アンジェリカを溺愛していた父親は


『悪い虫がついたら大変』


というなんとも親バカな理由で早々に自分が納得できるような相手を探し始めていた。


そんな父親が見つけてきたのがランジットだった。


ランジットの母親は正妃の妹であった。


つまりランジットは正妃の甥にあたり、


正妃はランジットを大変可愛がっていた。


ランジットの父親のノース侯爵は真面目な性格で、


アンジェリカの父親とも親好があり、


当のランジットはおとなしい性格で


正妃の甥であることを鼻にかけるようなこともなかった。


『浮気の心配もなさそうだし、


後楯もしっかりしているし、


同じ侯爵家だから家格も釣り合っているし。』


アンジェリカの父親は自分の人選に満足していたし、


ランジットの両親も、


王家の覚えもめでたい軍部のトップを勤めるハロルド家と縁を結べることを喜んでいた。


アンジェリカは


『この人と結婚するんだー』


と呑気に考えていた位であったし、


ランジットも婚約当時は背の高さを気にしているくらいであった。

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