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僕だけの幸せの形[10円玉シリーズ1]

作者: 千馬

童話として書いてるつもりです。

色々

文章の間違いや、なにかに間違いをしでかしてるようなので(本人は気がついてない)気がついた所にアドバイスを貰えたら幸いです!

そして

後、2作品関連したのを書いてるので

また

あげていきたいので宜しくお願いします。

 それは、暑い夏が終わりかけの日の事だ。

僕は仕事の都合で引っ越すことになり、部屋の片付けをしていた


 そして、タンスの奥に幼い頃に着ていたジャンパーを見つけた

「まだ!あったんだ!」

と思わず声をあげて、手に取った。

その瞬間、ポケットから10円玉がこぼれ落ちた。

ゆっくりと僕に何かを訴えるように、こぼれ落ちたのだ。


 僕は10円玉を拾い握りしめた。

懐かしいと思った。


 何故、懐かしいのか解らない。

ただ、ただ、懐かしい気持ちで一杯だった。


 そして10円玉を上に向かって投げてみた。宙を回って僕の手の中に戻ってきた。


 

 あの頃に帰りたいと思う。ジャンパーを着ていた頃に………

誰でも知ってる事だが時間は戻らない。喚いても、叫んでも、願っても、泣いても時間は戻らないのだ。


 それと同じように

泣いても、笑っても幸せになれないと思っている。




 僕が小学生になった頃のことだ。朝、お母さんが微笑みながら僕を起こした。

「学校に遅れるよ。早くご飯を食べなさい。」

「今から仕事に出掛けるからね。学校に行く時はちゃんと鍵を閉めてね、」

そう言いながら走って玄関に向かった。


 僕はまだ、ちゃんと目が覚めてなくぼーとしていた。ただ、お母さんは何時もの様に自転車を飛ばして仕事に行ったんだ。と理解していた。

 お母さんと二人だけの生活にも慣れはじめていた。お父さんが星になり、お母さんが働きだした。

 一人の朝ご飯、一人の晩ご飯。そんな日々が続いていた。



 [「二人きりでも幸せになれるから、」

と、お父さんが星になった日にお母さんが言った。

「幸せになれる。」 

と僕を抱きしめながら言ったのだ。]



 お母さんが家を出て、ちょとしてからだった。外で車のクラクションと悲鳴が聞こえた。



 その瞬間から僕は一人になった。



 大人になった今、僕は一人だ。

「二人きりでも幸せになれる。」

とお母さんがいった。


 僕は10円玉を握りしめて呟く

「僕は一人だけど幸せになれる。」


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