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詩織の独り言【人物紹介】

 ちょっとここから独り言。

 あたしこと詩織から、みんなのことを紹介するのだ♪


 まず最初に自己紹介。

 あたしの名前は椎名詩織(シイナ シオリ)

挿絵(By みてみん)

 みんなからはシオリって呼ばれている、籠目小学校の3年生なのだ!

 うちにはティムっていう銀色のネコが居候していて、この子、時々変な扉を作り出して、いろんな別の世界や時間に行くことができるんだ。

 このティムの不思議な力のお陰で、あたしにもちょっとした能力があるの。

 それは、《心の瞳》っていう力。

 あたしの瞳が琥珀色に輝いた時、あたしの想いを相手に伝えることができるのだ。

 なんかすごいでしょ!


 次にあたしの友だち、同じく3年生の朝霧真夢アサギリ マム

挿絵(By みてみん)

 あたしが幼稚園の時からずっと一緒で、今も1番の仲良しなんだ。

 真夢にもあたしと似たような力があって、《真実の瞳》って呼ばれてる。

 真夢の瞳が琥珀色に輝いた時、どんなに隠されている秘密でも見通すことができるのさ。

 あたしと真夢はいつでも一緒!

 どんな危ないことがあっても、真夢と一緒なら恐くないよ♪


 椎名七海(シイナ ナナミ)。籠目中学校の2年生で、あたしのお姉ちゃん。

挿絵(By みてみん)

 みんなは「ナミ」って呼んでるけど、あたしは「ナッちゃん」って呼んでる。

 バスケの選手をやってて、とっても頼りになるお姉ちゃんなんだよ。

 ナッちゃん大好きさ♪


 工藤絵里子(クドウ エリコ)。通称リコちゃん。

挿絵(By みてみん)

 ナッちゃんのクラスメートで、ナッちゃんと昔からの大の大の仲良し。

 怪談が大好きだったり、ピアノができたり、結構頼りになるんだよ。

 いつもは冗談の塊みたいな人なんだけどね。


 瀬那輝蘭(セナ キララ)。通称キララ。ナッちゃんの元クラスメート。

挿絵(By みてみん)

 あたしはキイちゃんって呼んでる。

 スッゴク頭が良くて、みんなとも仲良しだったんだけど、

 2年前にイギリスに引っ越して行っちゃったんだ。

 でもね、もうすぐ日本に帰ってくるの。

 みんな楽しみにしてるのだ。


 水神瞬(ミズカミ シュン)。あたしはシュン兄って呼んでる、同じくナッちゃんのクラスメートのお兄さん。

挿絵(By みてみん)

 ナッちゃんが片思いしている、ちょっと子どもっぽい中学2年生。

 いつもは素直すぎていじられキャラなんだけど、シュン兄の右足には不思議な呪文が描かれていて、それが輝いた時、ものすごく強い人に変わっちゃうんだ!

 真夢もシュン兄に片思いしてるみたい。

 モテるな〜。



 そして忘れていけないのが、高村神酒タカムラ ミキ

挿絵(By みてみん)

 ナッちゃんのクラスメートで、あたしはミイちゃんって呼んでるのだ。

 とっても優しくて、頼りがいがあって、みんなが大好きなお姉さん。

 今まであたしたちの周りに、いろんな不思議な事件が起きたんだけど、いつもミイちゃんががんばって、どんなにピンチになっても切り抜けてくることができたんだ。

 ミイちゃんの左手にも、本当はキズを治す不思議な力があったんだけど、なぜか今はそれが使えないみたい。

 でもね、それでもみんなはミイちゃんがリーダーだって思っているのだ。

 この物語の主人公は、ミイちゃんなんだもんね♪


       ☆


 あたしたちが住んでいる鳳町には、昔から伝わる『籠目』という歌があります。


 みんなも知ってるよね、この歌。


『籠目 籠女 籠の中の鳥は いついつ出やる

 夜明けの晩に 鶴と 亀が 統べた うしろの正面 だぁれ?』

 そう、わりと昔から伝わるこのわらべ歌、実はけっこう新しい時代に生まれた歌らしいよ。


 籠目っていうのは、実は籠目紋っていう家紋のこと。

 家紋って知ってる?

 よく時代劇の水戸黄門で、「この紋所が目に入らぬか!」ってやるでしょ?

 あれが家紋って言うんだよ。

 それぞれの一族を現すシンボルマークみたいなもんだね。


 籠目紋っていうのは六芒星の形をしていて、あたしたちの通う籠目小学校の校章も、六芒星の形をしているんだ。

 もちろんこの歌が、籠目小学校の名前の由来になっているのだ。

(校長先生がそう言ってた!)


 鳳町にはちょっとした言い伝えがあってね。

 遠い将来「黒い海」っていうのが空から降りてきて、人々に災いを振りまくって言われているの。

 それを防いでくれるのが、『籠目 籠女』

 つまり、6人の女の人って言い伝えられているんだ。


『籠の中の鳥』って言うのは、多分鳳凰のこと。

「籠」っていう字の中に「龍」っていう字が入っているでしょ?

 龍と鳥が合わさったものということで、それが鳳凰っていう意味みたい。


『夜明けの晩』っていうのは、明るい時間に突然暗くなるっていうこと。

 黒い海の災厄が、ある日突然降りてくるってことかな?


『鶴と亀が統べた』っていうのは、鶴と亀が災厄を取り払ってくれるということ。

 亀は甲羅の形から、多分『籠目』と同じく六芒星の意味。つまり6人の女性のこと。

 鶴というのは、6人の女性を手助けしてくれる異性。つまり男性のことらしいです。



 つまりこれを訳していくと・・・・・・


 ある日突然、空から大きな災いが降りてくる。

 その災いを取り除くために、鳳凰の力を継ぐ6人の女性と1人の男性が現れ、災いを退けてくれる。


 でもね、あと1つわからないことがあるんだ。

 それは、『うしろの正面だぁれ?』っていうところ。

 まあこの最後の部分が無くても、だいたいの意味は伝わるんだけどね。


 今まであたしたちの身の回りには、不思議な事件がたくさん起きてきたけど、多分これから起きる出来事が、1番大きな大事件になるみたいなんだ。

 ミイちゃんが(神酒)そんなふうに言ってたし、ティムも同じことを言っていたよ。

 それを解決する鍵がこの『籠目』の歌だって、リコちゃんは言ってたけど・・・・。



 なんとなく難しくて、あたしにはよくわかんないなぁ・・・・・・。


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