1/2
薄れゆく意識のなかで
ガールズラブ要素や、残酷要素が含まれる部分があります。
苦手な方は、観覧をご遠慮下さい。
――――――冷たい。
冷たいよ。冷たすぎる。
水がこんなに冷たいなんて知らなかった。
自由に動かせない手足を大きく動かしもがきながら、
こんな行動に出たことを後悔する。
こんなこと、するんじゃなかった。
なんで、こんなことしたんだろう。
頭の中をものすごい速さで駆け抜けていく思い。
誰にももう届かないこの気持ち。
苦しいよ。
誰か助けて。
助けてよ。
死にたくない。
死にたくない。
じにだぐない。
だんだん意識が薄れてくるのが嫌になるほどわかった。
また、笑える日がこないのなら
もうあの人に会えないのなら
今私の気持ちを、ずっと抑えてきた気持ちを、
今こそ、今こそ。
どうせ届かないのは、わかってる。
でも、でも・・・・
最後の力を振り絞って私は声にならない声で叫んだ。
「ずっと、大好きだったよ!!!」
暗くなっていく視界の中に
いくつもの泡が水面に上がっていくのが見えた。