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第191話 忘れられた祝祭日
ケルト世界。
森外縁。
夜。
霧。
村。
小さな集会所。
老人達が話していた。
昔話。
祭り。
収穫。
祝祭。
その時。
一人が首を傾げる。
「来月だったよな」
沈黙。
何の祭りか。
誰も思い出せない。
毎年行っていた。
祖父の代から。
続いていた。
だが。
名前が無い。
理由も無い。
意味も無い。
若者達も同じだった。
祭りがあった事だけは分かる。
何の祭りだったのか。
誰も知らない。
森奥。
狼。
二十二匹。
並ぶ。
近い。
近い。
だが。
越えない。
観測層:第4層
記録単位:祭祀侵食
対象神話:ケルト
進行度:増加
異常分類:
文化侵食
意味侵食
継承侵食
備考:
共同体祭礼の消失開始を確認。
記録主体:Archive
状態:稼働中
個人の信仰から。
共同体の信仰へ。
侵食範囲は拡大していた。
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