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第152話 第四の赤線
ギリシャ世界。
資料室。
夜。
灯り。
紙束。
保存班。
記録班。
口伝班。
最近。
新設された。
残すため。
忘れないため。
アテナが報告を見る。
『無名祠確認』
『眼部確認』
『祭祀消失』
沈黙。
若い神兵が言う。
「神名だけじゃない」
誰も否定しない。
土地。
祠。
祭祀。
文化。
全部。
対象になり始めていた。
アテナが赤線を引く。
四本目。
分類名。
『文化侵食』
新しい言葉。
新しい脅威。
窓。
黒い揺れ。
今日は。
五分。
消えない。
誰も仕事を止めない。
だが。
全員が気付いている。
近づいている。
何かが。
外。
誰かが祠を撮影し。
誰かが海を見張り。
誰かが消えた祭祀を記録する。
世界はまだ残っている。
だから。
残せるうちに残す。
それが今の戦いだった。
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