表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
139/199

第139話 記録にしか残らない

ケルト世界。


森外縁。


夕方。


霧。


境界石。


神兵達。


古い写し。


古い記録。


全部広げている。


消えた名前。


探すため。


だが。


駄目だった。


誰も思い出せない。


どの神兵も。


どの神官も。


どの古老も。


記録だけが残る。


若い神兵が震える声で言う。


「本当にあったんですよね」


老神兵が頷く。


「だから残ってる」


紙を見る。


古い筆跡。


確かに存在していた。


だが。


今は誰も知らない。


森奥。


狼。


九匹。


以前より近い。


境界石の向こう。


あと数歩。


だが。


越えない。


老神兵が静かに言う。


「記録が最後だ」


風。


木々。


霧。


世界は静かだった。


だからこそ。


失われたものが重かった。


(次話へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ