新兵器
※本作はフィクションです。実在の法律・人物・団体とは一切関係ありません。
「日本が新兵器の開発に成功したらしい」
そんな噂が世界を駆け巡った。
曰く、戦争の概念を根底から覆し、世界のパワーバランスを一変させる超兵器。
真偽の程が分からないまま、世界に緊張が走った。
そして今日、そのことについて日本の内閣総理大臣が公式発表を行うという。
世界中が固唾をのんでその報道に食い入った。
「えー、本日報道各社の皆様にお集まりいただいたのは、他でもありません。昨今世間を騒がせております、我が国の新兵器開発の噂についてであります。
事実、わが国は新兵器の開発、正確には新兵器の実戦配備を完了いたしました。」
開発どころかすでに配備まで完了させている。
さらなる事実に震撼する世界。
日本へ向けミサイルの発射準備を始める国…事の次第を注視する国…。
「もとよりわが国は専守防衛を旨としておりますので、この新兵器の実戦配備は他国への先制攻撃を意図するものではありません。
しかしながら、この新兵器はひとたび使用すれば、相手国へ壊滅的な打撃を与える能力があることもまた事実。
我が国は、これを他国からの先制攻撃に対する抑止力として保有するものであります。」
「なお、先ほど申しましたように、この兵器は既に実戦配備を済ませておりますため、現時点でその能力を十二分に発揮することが可能です。更にこれは理論上絶対に迎撃が不可能と断言します。
諸国におかれましては、軽挙に及ばぬことを警告いたします」
「俺たちに隠れて一体何を開発したんだJAP!」
同盟国なはずのホワイトなハウスにも怒声が響き渡る。
「では、兵器の概要を説明します。」
沈黙…
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「わが国は、5年の歳月をかけて、世界中の要人、有力者、著名人のほぼすべて、及び無作為に選んだ一般市民の…
中学の卒業文集を入手しました。
わが国が攻撃を受けた場合、対象国にかかるすべての卒業文集を全世界に向けて公開します。」
世界中が阿鼻叫喚。
おしまい




