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隠しフロアが現れた!?  作者: 働きバッタ
4/14

ー---------------------------------


小鳥遊帳 人間 20歳 lv69 up!


体力:1490


魔力:1280


筋力:550


敏捷:510


知力:50 


運 :3500 


スキル一覧


鑑定lv4、古代語lv3、剣術lv5


称号一覧


黄金の鍵を手に入れし者 黄金へと至る者


ー-----------------------------------

「えぇ...なんかめっちゃレベル上がってるんですけど」


確かに…強い魔物程経験値が多いが…ここまでとは。一気にレベルが六十以上も上がってしまった。ステータスも凄く伸びた。剣術スキルもレベルが3も上昇している。


「ドロップアイテムか…?」


光輝スライムの居た場所に光り輝くものが落ちていた。


”光輝の欠片”・・・光輝なる魔物から落ちる欠片。


それだけ...?何かの素材になったりするんだろうか…。この先のダンジョンに必要なモノかも知れない。


レアドロップでは無さそうだな…。運のステータスが上がった分レアドロップ確定かとぬか喜びしていた自分が恥ずかしい。


取り敢えず先に進むか。不思議とさっきまでの疲労が無くなった気がする。レベルが上がった事で自動回復の能力が上がったのかもしれない。


「は?」


暫く進んだところ。少し広場になっている所に来た。眼に写るは光、光、光。


光輝スライムが無数にその空間に犇めき合っていた。


「まて、まてまて。流石にこれは無理だろ…」


あんなに苦労した光輝スライムがこんなに。それにもう麻痺のスクロールは無い。


「いや、俺だってレベルが上がったんだ。何とかなるかも知れない」


そうだ。筋力の値だって十倍以上になった。単純計算でクリティカルの回数も十倍以下で倒せるはずだ。


問題はこの数だが…。幸い広場みたいになっている為遠くから見ている分に襲ってくる気配はない。


一体ずつおびき出せれば…。


今持っている物は携帯食料とポーションくらいか…。


携帯食料で何とかおびき出せないだろうか?


「頼むぜ俺の食料…」


携帯食料を一番手前に居る光輝スライムの近くに置く。


「”ぴ”ぎ”ぃ”」


食いついた!行ける…これならばなんとかなるかも知れない。


広場から少し出て来たスライムにまた携帯食料を投げる。


「”ぎ”ぃ”ぃ”」


ビンゴだ!


「らぁ!!!!」


携帯食料に夢中になっている光輝スライを背後から斬りつける。


バシュ!


「”ぎ”ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”!!!」


相当効いているみたいだ。


だが、これで不意を突くことは出来なくなった。ここからは純粋な一体一だ。


「”ぎ”ぃ”ぃ”!」


光輝スライムが途轍も無い速度で俺に飛びついてくる。


「うっお!!!!」


早い。だが…俺のレベルが上がった事で何とか避けれるくらいの敏捷があったみたいだ。


「しっ!しっ!」


バシュっ!またクリティカル。運が良い。


「”ぎ”ぃ”ぃ”!!」


まだダメか。だが勝てる。レベル差はあってもスライムはスライムだ。複雑な攻撃な無いからやりやすい。


「まだだ!」


怯んでいる所に追撃。ガツッ!


クリティカルでは無かったが…ダメージが通っている。クリティカルじゃなくても攻撃が通るのはデカいな。


「ぐっ!!!!いってえぇ!!!」


油断した。光輝スライムが俺が油断したすきに腹部に突撃してきた。その衝撃は途轍もなく、胃に入っていた食べ物が全て吐き出されるかと思うほどだった。


「ダメだ、油断するな。命は一つだけだ…」


慎重に。慎重に行けば絶対に勝てる。


「はぁ!!」


スライムに肉薄する。突撃を咄嗟に避けられるように重心を前に倒す。


「”ぎ”ぃ”ぃ”ぃ”」


突撃してくる。が、すぐさま飛んで回避。光輝スライムは下腹部の攻撃が集中している。多分直線にしか素早く移動できないのだろう。


「しっ!」


ガキッ!クソ…またクリティカルじゃない。


「攻撃したら退く…ヒットアンドアウェイ戦法を絶対に維持だ」


「”ぴ”ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”」


突撃。もうその速さにも慣れた!避けるのも難しくない。


「はぁあ!」


バシュン!…光輝スライムが光に粒子となった。


「良しっ...勝てる!勝てるぞ」


ドロップは…光輝の欠片か。


ー---------------------------------


小鳥遊帳 人間 20歳 lv81 


体力:1750


魔力:1780


筋力:720


敏捷:720


知力:50 


運 :3500 


スキル一覧


鑑定lv4、古代語lv3、剣術lv6


称号一覧


黄金の鍵を手に入れし者 黄金へと至る者


ー----------------------------------


ステータスの伸びが凄まじい...。魔力至っては体力を超えてしまった。ま、魔力を消費するスキルも魔法も無いんだけどね。悲しいことに。


いや…待てよ。身体強化が出来るのでは…?


身体強化は自身の魔力を纏わせて筋力などを上昇させる魔法だ。一般的な魔法だが…その燃費の悪さから好まれては使われない魔法である。


だが、これだけの魔力があればあるいは…。


「練習してみるか」


食料はまだある。悠長にしている時間は無いが…身体強化は今後使えるだろう。今のうちに習得するのが良い。


「思い立ったらすぐ行動」


良し!身体強化の練習だ。



「思ったよりも難しいな…」


魔力を纏わせるだけ…だと思っていたが、その魔力が上手く纏えない。直ぐに霧散してしまう。


「イメージ、イメージ」


魔法はイメージが大事だと言われている。魔力を上手く纏わせるイメージ…。


イメージ…イメージ。


なんだかナースコスの唯利さんが頭に思い浮かぶ。


「ムフフ…」


って何を考えてんだ。集中しろ集中。


「………唯利さんのナース姿見てみたいな」


すぅぅぅ。


「え?なんか体が軽いぞ…」


唯利さんのナース姿を考えている間に身体強化を習得してしまったみたいだ…。


ー---------------------------------


小鳥遊帳 人間 20歳 lv81 


体力:1750


魔力:1760


筋力:720


敏捷:720


知力:50 


運 :3500 


スキル一覧


鑑定lv4、古代語lv3、剣術lv6、身体強化lv1-NEW!


称号一覧


黄金の鍵を手に入れし者 黄金へと至る者


ー----------------------------------


魔力が少し減っているが、身体強化を習得することが無事できたみたいだ。


このまま身体強化の実験がてら光輝スライムを狩るか…。


「凄いぞこれ…体が軽い…」


確かに燃費は悪いかも知れないが、消費した魔力の値だけ強化できると考えるとぶっ壊れスキルなんでは無いだろうか?


消費魔力が20でこれだけの効果だ。100くらい消費すればとんでもない事になるのでは無いだろうか。


「試すしかねぇ!ワクワクしてきたな」


数十分後


「消費魔力を多くしてもあまり変化無かったな…」


実験は失敗だねぇ。


「多分身体強化のレベルが上がれば効率も上がるって事だろうな」


後は実践あるのみか。光輝スライムよ、待っていろ。今俺が鏖殺してやる!



広場には光輝スライムの残骸が幾つも転がっていた。


「身体強化…想像以上だ」


身体強化によりクリティカル時に光輝スライムを一撃で倒すことが出来た。


上がったステータスと身体強化のハーモニーは途轍のない物だった。


ー---------------------------------


小鳥遊帳 人間 20歳 lv 181


体力:4950


魔力:5800


筋力:2500


敏捷:2200


知力:50 


運 :3500 


スキル一覧


鑑定lv4、古代語lv3、剣術lv8、身体強化lv3


称号一覧


黄金の鍵を手に入れし者、黄金へと至る者、光輝なる破壊神


ー----------------------------------


光輝なる破壊神!?物騒な名前だな…。数百匹の光輝スライムを倒したことで得た称号だろう。名前から物騒だが。


「にしても…レベル上がりすぎだろ…」


ステータスもだ。やはり光輝スライムのレベルだとレベルが上がるのも早いらしい。


”光輝なる破壊神”・・・光輝なるものを冠すモンスターを100匹以上討伐する。光輝なるものを冠するモンスターを討伐する際にクリティカルの補正がかかる。


実質このフロア限定の称号だろう。光輝なるものを冠するモンスターなんて聞いたことも無い。


「おっ!?レアドロじゃねぇか!!」


称号以上に重要な物だ。高ランクモンスターのレアドロ…少しワクワクするな。


“光輝な袋”・・・長年生きた長老級の光輝スライムが体内で生成する袋。実際は光輝スライムの胃袋だが、その容量は星の如き。


マジか…マジックバッグなんてなかなかお目にかかれない代物だぞ!?でも大丈夫なのか?胃袋って…中に収納すれば溶けない?大丈夫そ?


と、とにかくなにか入れて試してみるか…。取り敢えず有り余っている光輝な欠片を入れておこう。


何だろう...なぜか死への恐怖は無くなり、この先に対する期待感と言うモノが自分の中に芽生えつつあった。

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