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女王蟻

「やっぱステータスの暴力で何とかなる」


だが、やはり硬かったな。これから武器に頼らずに行かなければならない。勿論【光輝の斬輪】は剣が無くても使えるからどうにでもなるっちゃなる。


「俺の身体強化…なんかおかしいよな」


共鳴状態の時に得た魔力回路によって魔力そのものが変質しているからなのか…身体強化で魔力を体に流すと黄金色の紋様が浮かび上がる。


あの共鳴状態みたいな無双感は全く無いが…多分普通の身体強化よりは効率が良いのか?


ー----------------------------------


小鳥遊帳  20歳 lv 379 


体力:12200


魔力:16800 【光輝】


筋力:5100


敏捷:5800


知力:420


運 :3500


スキル一覧


古代語 LvMAX、剣術 Lv10、身体強化 【煌】、エルドラドの瞳【封】、【光輝共鳴オウリス・リンク


称号一覧


黄金龍王エルドラドの民【真】、黄金郷の踏破者、記憶を紡ぎシ者【封】、【赫輝】屠りし者


ー-----------------------------------


身体強化【煌】・・・光輝の魔力により変質した身体強化。回路を用いることで強化の質が上がった。


【光輝】・・・【光輝共鳴】状態により得た魔力。光り輝くその魔力は彼の王の民にしか扱えない。


おぉ!なんか知らんけど結構変わってるな。いつの間にか古代語もレベル最大だし。


この【光輝】の魔力は一体どう言う魔力なんだろう。エルドラドが関係している事は間違いないだろうが…光属性って訳でも無さそうだ。


この【光輝】の魔力でなんか色々出来そうだ。【光輝の斬輪】が出来たんだ。もっと色々な事が出来るだろう。


ま、それは帰ってからだな。取り敢えずは【身体強化煌】と【光輝の斬輪】で何とかなるだろう。


「身体強化【煌】発動」


身体強化【煌】を発動させる。


俺の体にかかれた金色の紋様に光が灯り始める。


「まだまだ魔力を注ぐぜ」


魔力を際限なく持っていかれる。ただ、魔力を籠めれば籠める程その紋様が鮮明に浮かび、強化されていく。


ここまでか。


ー----------------------------------


小鳥遊帳  20歳 lv 379 身体強化【煌】


体力:12200


魔力:16800 


筋力:5100 - 6500


敏捷:5800 - 7000


知力:420


運 :3500


スキル一覧


古代語 LvMAX、剣術 Lv10、身体強化 【煌】、エルドラドの瞳【封】、【光輝共鳴オウリス・リンク


称号一覧


黄金龍王エルドラドの民【真】、黄金郷の踏破者、記憶を紡ぎシ者【封】、【赫輝】屠りし者


ー-----------------------------------


うお…凄いステータスの伸び幅だな。筋力が1400アップ、敏捷も1200アップは破格の性能だな。


「光輝共鳴状態はこの上位互換だと考えればいいか」


”光輝共鳴”状態の時エルドラドの瞳も一時的に制限が解放される。エルドラドの瞳…まさかあんな能力があったのは想定外だったな。干渉…あらゆる事象に対し干渉する事が出来るのだろうか。


だが、光輝共鳴状態に至る方法が今のところ【光輝の欠片】を自身に使用する事だけしか分からない。


「研究が必要だな…いずれにしても」


この階層中に色々試したって良い。下に行けば行くほどモンスターは強くなる。ならばまだ弱いモンスターの内に試すのが良いってもんだろう。


「取り敢えずこの身体強化【煌】を試したい」


焦熱蟻よ待っていろ。



──焦熱の第10階層、灼熱の中心核。

帳の眼前に、蟻とは思えない巨体が蠢いていた。


ー----------------------------------


焦熱女王 Lv 145 焦熱蟻の巣の中心に生息する女王蟻。その巨体は焦熱蟻とは思えない程である。


ー----------------------------------


全長6メートルを超える、焦熱蟻の巣の“女王”。灼熱の甲殻と、数十本におよぶ脚が地面を溶かす。


焦熱の吐息、殺意の振動。そのなかで、帳は静かに呟いた。


「《身体強化【煌】》」


瞬間、【光輝】の魔力が奔る。


ドウッ!!!!


空間が歪むような圧が、帳の周囲に放射された。

地面が光に灼かれ、周囲の岩が熱を浴びて爆ぜる。


「来いよ、”女王”!!」


《焦熱女王》が吠える。


「ギシャアアアアアアアアアアアアア!!」


甲殻が振動し、熱波が奔る。

巨大な顎が、俺を喰らわんと迫りくる。


だが、


「遅いって言ってんだよ!!」


一閃。顎の下へ滑り込むと同時に、拳が振り上げられる。


ドオッッッ!!!!


金色の紋様が浮かび上がる俺の拳が甲殻を撃ち抜いた。

《焦熱女王》の頭部が仰け反る。だがまだ終わらない。


続けざまに、


「右膝ッ──!」


脚が捻られ、側面へ回り込みながら──膝蹴り


ズガァァァン!!!


《焦熱女王》の顎が砕ける。


巨体が怯む。


その隙に地を蹴り跳躍。空中で宙返りからの肘打ち!


「ハァアッッ!!」


炸裂。蟻の甲殻に大穴が開き、灼熱の液体が噴き出す。


「まだまだぁああッッ!!」


──殴る、蹴る、叩きつける、折る。


それは一方的な暴力。《焦熱女王》は成す術もない。


《焦熱女王》の体が地面にめり込み、灼熱の巣が震える。

すでに体液は噴き出し、片脚はもはや動かない。


それでも、”女王”は立ち上がろうとする。


「終わりにしてやるよ」


帳の掌に、【光輝】の魔力が集中する。

肉体の中で魔力が循環し、腕を走る金色の紋様が光を放つ。


「──爆ぜろ!!」


掌底が放たれた瞬間、《焦熱女王》の胸部が陥没。

【光輝】の魔力が内部から爆ぜ、”女王”が内側から“割れた”。


ドシュウゥゥゥゥ……


音もなく崩れる巨体。

その中心に、ゆっくりと拳を降ろす帳の姿。


そして──【光輝】の魔力の輝きが消えていく。


「……これが、【身体強化煌】…」


この圧倒的な力。【光輝】の魔力。本当にとんでもない力を手にしたのだと実感したのだった。


すまんな《焦熱女王》実験台にさせて貰ったぜ。


《焦熱女王》が居た場所にドロップアイテムが落ちていた。


ー----------------------------------


《女王の顎》、《焦熱の王冠(クラウンオブイグニス)


ー----------------------------------


レアドロップは焦熱の王冠(クラウンオブイグニス)か。結構レアそうなドロップが多いが…やはり運のステータスが異常だからだろうな。


やはりレアドロップが多いとモチベにもなるからありがたいな。

実はこの女王、このフロアの階層ボスでした。悲しきかな瞬殺されましたが、結構強いボスな筈なんですよね。可哀そうに

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