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Season.One 車上班添乗編 Story.4 キャラメルという名の仔犬

押忍身新治のオフショットです。後日談として、書き手は詩野忍、話し手は大鷲見美歩、が担当します。

よろしかったら最後までお付き合い下さりますようよろしくお願いいたします。

 出会いは、人だけじゃない!新くんが吠えます。

 動物との出会いも格別だよ。やはり犬猫さんたちとは。

 しっぽをふってくれる犬さんに、頭をなぜようとしたらガルルル!いやだった?ごめんね。

 玄関を開けたら、その場で丸くなっていた猫さんがびっくり!ねこジャンプに威嚇のしゃーあー。驚かしてごめんね。

 光景を想像するだけでくすっ!て笑えそう。

 新くんが一番驚いたのが、とある方様のプードルさん。プードルと聞くと、縮毛でつぶらな瞳、歩く姿は上品で、でもすまし顔。でもでも気立ては優しく、いつも大丈夫?心配顔で見つめてくれる、イメージがあったらしいのですが、いざ玄関前ブザーを鳴らしたら、けたたましい吠え声と同時に縁側のガラス戸にドスンと!二本足で立っているスタンダード・プードルが目の前にいた!新くんの身長より高い!可愛いより怖かった!かな?

 この日からプードル恐怖症になってしまった新くん。かわいそうに。あれだけ犬さん大好きだったのに。トラウマにならなければいいのですが。

 そんなある日、玄関はおひとつで二世帯のお家に訪問です。インターホンを押す前から室内より、くぅ~ん。と犬さん可愛い鳴き声が聞こえ、新くんの期待が膨らみます。

 さあー玄関の引き戸をひき三和土の上の板の間に目を向けるとそこには。

 生後五ヶ月、パピーのトイ・プードルの犬さんが上目づかいに、こわごわ近寄り「こんにちわ!」と挨拶しているみたいに再びくぅ~ん。家人様のお許しを得て触らさせてもらえることに。

 犬さんの名前は『キャラメル』。血統書では毛並みはレッドになるのですが、どう見てもブラウンに見えるんだけどなあ、で『キャラメル』に。

 新くん、恐る恐る手を『キャラメル』の頭にかざしてみると、『キャラメル』から新くんの指に頭をからめるように「なでて!」の甘えアクション。もう萌えです。

 つい、『キャラメル』も嬉しかったのでしょう。興奮気味にワウゥーンと鳴きながら腰をくねくね。その姿に家人様がびっくり。

 「家の者誰一人にもかけなかった鳴き声や姿を、初対面の君にするとは。君は一体どんな方?」

 いたって普通の人です。私、大鷲見美歩が保証します。


 新くんは『キャラメル』のエリアからもじきに離任となり、『キャラメル』の家人様から後日御手紙を頂いたところによると。

 毎日玄関先に座りトラックのエンジン音が聞こえると「新治くんが来た!」と私達を呼びに、そしておすわり状態のまま引き戸が引かれるのがいつかいつかとずっと待って。来ないとわかるとふてくされて、呼び掛けても知らぬ顔でした。

 恐るべし、新くん。

 でも、『キャラメル』にも生活に変化が。若夫婦の転勤に伴い『キャラメル』も一緒について行くことに。その時点では新くんはすでに離任していたのですが、また会えると思っていたらしく、

 「お別れ前に会いたいなあ」

 ずっとさみしい声で鳴き続けていたそうです。

 

 新くんはその後、自宅に戻った際に小型犬を家族として迎え入れ、もちろん犬種はトイ・プードル。毛並みはレッド。名前は『キャラメル』18才までそばにいてくれたって。

 

 ありがとう。ね!


いかがでした?よろしかったら御意見、御感想を、将来の糧として、書き手の詩野忍、話し手の大鷲見美歩、心よりお待ち申し上げます。本日はお暑い中、お寄り下さいましてありがとうございました。

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