Season.Four In Addiction編 Story.14 綾音からりゅうくんに素朴な質問
魚住隆也のオフショットです。後日談として、書き手は詩野忍、話し手は大隅綾音、が担当します。
よろしかったら最後までお付き合い下さりますようよろしくお願いいたします。
2人の同窓会の日、
りゅうくんは尚美奥様にどう説明して来た?
綾音は、
主人とはお互いに干渉せず、個々の責任ある行動をとるお約束です。
りゅうくんは?
妻には、
東京で私の部下になった時に、
間違いがあってはいけないので、
綾音様の存在は初めに伝えました。
大学時代の出来事や現在の状態に
妻は涙を流しながら聞いてくれてて、
私からのお願いで
当時の私と尚美2人の
現立場の今以上は進まないお約束をしていました。
綾音様の時と同じように、
私の精神的根底にある
責任が取れないなら初めからするな!
初めから手を出すな!
自身の持つ内面の強さや力量は
自身を見つめれば考えれば分かるはず。
それに、1人の問題ではなく、
相手の方にも
大切な方々に優しい目で
見守られ生きていらっしゃる。
そう思えば、
相手を尊重し
軽はずみな行動は
私が自制しなければならない!
ですよね。
大阪で、
妻が初めて綾音様を
遠くから間接的にお会いし、
直接会話をしなかったものの、
ひとめで綾音様に
私は絶対にかなわない!
もう諦めようかな?
って言ってました。
結婚して、
綾音様から私への独身時代、
結婚してからの定期的な便りや
卒業論文巻末等はすべて妻に見せ、
目を通してもらいました。
妻の感想は、
改めて綾音様に追いつくどころか、
近付くことさえ私には無理です。
どうして一緒になってあげなかったのですか?
と叱られたものです。
綾音様と私の2人の同窓会の日時が決まり、
日時の調整の段階で
妻には予告はしていたものの
内心穏やかではなかったかな?
「行ってあげなさいよ!隆也君も楽しみでしょう?」
あっさりお許しを頂き。
「失礼なことをしちゃあだめよ。学生時代とは違うからね」
私から、
「ひょっとしてもう帰ってこれないかもしれない」
平然と妻は、
「それも想定内。ようやく2人の夢が叶うのだからいいんじゃない?」
遅くとも
今日の17時頃には帰宅するから安心して。
私から妻へのお約束です。
綾音様、こんな感じで
私はお許しを得て綾音様に会いに来たんだよ。
そっかあ。
私とりゅうくんとの間の事は
奥様にはすべて承知済みなんだ。
隠し事は無しなんだね。
その前に私とりゅうくん、
人には言えない話せない隠し事ってあったけ?
でも、
本当に、ありがとう!だよ。
りゅうくん。私のことを。だからこそ。
私とりゅうくん、
2人で再会した場所、
お寄りしたお店、
お寄りした喫茶店は、
私の現住所や私の実家からも
自家用車でしたら
5分もかからないエリアです。
当然、顔見知りばかり。
なのに。
人目をまったく気にせず、
2人並んで楽しそうに会話をしながら歩いて
(本当に楽しかった!)
手をつなぎはしなかったものの
(あたりまえです!)
はたからみても、
本当に仲の良いお二人なんですね!
と言わしめるほどに見せつけ、
普通の方なら人目を気にしてはばかる、
どころか
2人は堂々と眼と眼を見つめ合わせ
おしゃべりに夢中になっている姿は……、
いいえ、
これは私達の普通で、
スタイルなのです。
そうさせてくれたのは、
りゅうくんのおかげかな。
自然に笑顔にさせてくれて。
自然におしゃべりできて、
それも途切れることなく。
自然にともに
歌い、
泣き、
笑い。
私を引き出してくれた。
残りの人生、
心静かに、
心穏やかに、
心豊かに、
行きましょうよ。
こうのとりさんのこと、
私の事を気にして、
が本当のことだったら
りゅうくん。
大変なことをしでかしたのよ!
尚美奥様を大切にしなきゃ。
それから。
りゅうくん。
綾音のことをずっと大切にしてくれてありがとう。
今もこれからも。
Je t’aime de tout mon cœur.
【おしまい】
いかがでした?よろしかったら御意見、御感想を、将来の糧として、書き手の詩野忍、話し手の大隅綾音、心よりお待ち申し上げます。本当はsory.40ほど準備をしましたが、なかなか時間を割くことできず、短縮にしてしまいました。ごめんなさい。最後まで、こりずに、あきずに、お寄り下さいましたこと、心より御礼を申し上げます。




