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【完結】3年ぶりに目覚めたら、いきなり溺愛始まりました!?  作者: らしか


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第十七話

今話は調整のため短めです。

ノーラン・クロサイト視点です。

「こちらです!」

「ステラ!」


テーブルセットのソファに座っているステラの姿を見て、心の底から安堵した。と同時に、またステラを危険に晒してしまったことに情けなさを感じる。


「ジェフ、状況を説明してくれる?」

「あぁ」


ステラは、午後のティータイムにお呼ばれし、王妃と共に庭園で談笑していた。そろそろお開きという時間に、騎士の1人が突然剣を抜いてステラを切ろうとしたそうだ。すぐ近くで護衛をしていたジェフが応戦し、ステラは無事だったと言う。



「ジェフには感謝してもしきれないね。ありがとう」

「いや、護衛として当然のことをしただけだから。それに、同じ過ちを繰り返すわけにはいかないからね」


ジェフは謙遜しつつ、苦い笑顔で応えた。彼にも、彼なりの後悔や覚悟があるのだろう。


「ノーラン、私からも話さないといけないことがあるの」

「うん?」


ステラは大きくひとつ息を吐いて、じっと真っ直ぐこちらを見て言った。

信精教団の人間だったわ、と。


「またここでも、その名前が出てくるのか」

「残念ながらな。あちらがステラのことを狙っているのは間違いないかな」


ステラの話によると、剣を抜いた騎士は、教祖様に栄光あれ!と叫んだらしい。

また、ジェフは調書を取り出して、僕に手渡した。その調書には、あの紋章とよく似たものが描かれている。


「それは、騎士が持っていたペンダントに彫られていたものの模写だ。信精教団の人間で間違いないと思う」

「…はぁ、問題が山積みだな」



その日のうちに、この件についてルピナス国王夫妻と話し合いの場がもたれた。

指定された部屋に入ると、国王夫妻は立ち上がって深々と頭を下げた。


「王太子妃殿下、今回は大変申し訳ありませんでした」

「…頭を上げてください。私は無事でしたから」

「ありがとうございます」


ステラの誘導で夫妻と僕たち3人は席につく。ステラは普段の明るい雰囲気ではなく、外交用の王太子妃らしい態度だ。


「先ほどお三方にも報告書をお渡しさせていただきましたが、改めてご説明致します」


国王夫妻の後ろに控えていた文官は、書類を見ながら説明を始めた。


「現時点で判明している情報をまとめてお伝えします。賊は5年前から騎士として従事していた人間で、信精教団の教徒でした。本人の供述によると、教団の指示で王城に侵入し、今回の襲撃に至ったということです」


つまり、結婚式での襲撃と非常に似た経緯ということになる。ブラッドもラトソル男爵の推薦で王城に潜り込み、ステラを襲った。今回も、事前に王城にいた人間による犯行だ。


「信精教団の人間が、各国の王城にまで入っていることが明らかになりました。これ以上の被害が出る前に、各国へ情報開示を行おうと考えておりますがよろしいでしょうか」

「構いません。ただし、今回の件は伏せた上での公表でのみ認めます」


僕とステラの結婚式で襲撃事件があったことは、全世界各国に知れ渡っている。あのパーティーには王族が多く参加していたから。しかし、今回の件を大事にするつもりはなく、ルピナスとの友好関係を崩すつもりもない。そのため、ただ王城で教団の人間が問題を起こし、捕縛したという情報のみ開示する。察しのいい人間は勘づくかもしれないが、確証は取れないので良いだろう。


「かしこまりました。後ほど書類を作成しお持ち致します」



「そして、今回の尋問で信精教団の所在地が判明しました。真偽はただいま調査中ですが、裏付けが取れた暁には踏み込んで組織自体の捜査に持ち込む予定です」


信精教団の所在地は、長らく不明で捜査しようにも手を出せずにいた。ステラの襲撃事件以降は、ルピナス王家が力を入れて所在地を捜査していたが、見つからず。ある意味、今回の襲撃事件のおかげで、捜査が前進し始めた。


「わかりました。何か協力出来ることがあれば何でもお声がけ下さい。事件解決にかける思いは同じですから」


僕と国王の間で、固い握手が交わされた。絶対に組織を見つけ出し、厳罰に処すと誓って。

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