ケツダイナマイトシンデレラ
ケツダイナマイト童話
灰かぶりと呼ばれ、蔑まれ、虐められた女の子は、魔法使いと出会いました。
「おお、可哀相なシンデレラよ! 舞踏会に置いて行かれるとは何事だ!!」
魔法使いが魔法を唱えると、シンデレラの服が可愛らしいドレスに変身し、お尻にはキュートなガラスのダイナマイトが挿されました。
「12時になったら爆発するから、そこんとこ宜しく」
シンデレラは喜びのステップでお城へ向かい、舞踏会へ一歩踏み出しました。
「……あれは?」
「なんと美しい……」
シンデレラは瞬く間に注目を浴び、王子はシンデレラに引き寄せられるように歩き出しました。
「そ、それは……?」
「ケツダイナマイト♪」
「美しい……」
王子はシンデレラのダイナマイトを握り締め、ダンスを踊り出しました。
──ゴーン……ゴーン……
しかし無情にも12時を告げる鐘が鳴り出しました。
「大変! 帰らないと──!!」
シンデレラは慌てて階段を降りたので、ガラスのダイナマイトを落としてしまいました。
「……待ってくれ!」
王子は導火線に火が着いたガラスのダイナマイトを手に取り、暫しシンデレラを想いました。
──それから間もなく、シンデレラに逮捕状が出ました。
王子が手にしていたガラスのダイナマイトが爆発し、王子は危うく死にかけたからです。




