武器と防具
長らく中断していました( ノ;_ _)ノ
海辺でのサバイバル開始から一週間がたった。
魚介類で普段の食糧と干物等の保存食作りは安定してきた。
次は武器、護身用具作りだ。
野生の中で、素手の人間は戦闘能力においてあまりにも貧弱だ。
どこかの空手家や腕力家のように猛獣を素手でどうにか出来るなんでも事はまずない。
罠を駆使し、飛び道具や鈍器、刃物を使って初めて野生動物の単体を仕留められる程度だろう。
ましてやゴブリンなんていう謎生物がいる環境下ではそれすら心許ない。
使える素材は、
木の枝
下草の茎を乾燥させたものを結わえて作った綱
ハリス
石
貝殻など
ナイフで槍は作れそうだがそれは一番最後に回す。
ナイフはそもそもが重要な工具でもあるのだ。
木の幹をナイフで薄曇り長く削り出し、よくしごいて繊維にし、ロープを結って行く。
以前見た動画の記憶を元に何とか2メートル程のロープを作る。
次に、程よいサイズの石を海岸の岩場で割り、形を整える。
流木で作った棍棒の先に切れ込みを作って平たい感じに加工した石を嵌め込みロープで固定すると石斧が出来上がった。木片で隙間を塞いで石のぐらつきを消す。
不細工だが、ないよりはるかにマシだろう。
防具は考えた末、布鎧を作る事にした。
木の繊維から細めのロープを作ってそれを編んで行く。コワゴワの麻布のような、不細工な布地を何とか作る事に成功する
真ん中に穴を開けて、ゴワゴワ布の貫頭衣が出来上がる。同じものをもう一枚作って重ね着するわけだが、その間に手のひらサイズの木の板をいくつも挟み込み、ハリスで固定していく。板に切れ込みを入れ、其処にハリスを食い込ませればずれ落ちることはまずない。
腰の辺りをベルトのようにロープで縛り装備してみる。
見た目は不細工もいいところだが、どうせ人目等ないのだし、我が身を守る方がはるかに大事だ。
ここまで作るのに10日程かかってしまった。
食糧を確保しながらの武器、防具作りはどうしても時間がかかる。
それでも槍、石斧、ゴワゴワ布鎧、籠手を完成させた。
木の繊維から作った細めのロープを帷子代わりに全身の可能なところに巻いて行く。
森に挑む準備は整いつつあった




