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26話【闇ユキナ】



家族………………ね。


久しぶりに感じる、家族というものの実感。

前の世界では、いつの日か感じられなくなったものだ。

だからこそ、この世界で唯一の家族となったユキナは大事な存在なんだろう。


「まあ、安心しろよ。そのユキナも引っくるめて、俺が何とかしてやるつもりだ」


「うん!信じてる!きっとお兄ちゃんなら解決してくれるって!だからお願いします、お兄ちゃん」


「おう。俺にまかせんしゃい!」


リュウゲンがそう笑顔で返すと、ユキナも飛びっきりの笑顔で返してくる。


いつか、こんなユキナが良く見られるような日々にしたいと強く感じた。


「ありがとう。それじゃあ、私がもう一人のユキナの所に案内してあげるね」


「おう、頼むわ」


「それじゃあ、いくよー!」


そう言ってユキナは両手を天に向かって伸ばし、ゆっくりと深呼吸をする。


「おい、ユキナ。何やって………「それ!!」」


「これは……」


ユキナ掛け声と共に両手を思いっきり前に下ろすと、それと同時に周りの景色が歪んでいき、すぐに別の場所の景色となる。

そして、目の前には暗くて不気味な雰囲気を醸し出している、大きな森が現れる。


「着いたよ。この森の中に、もう一人の私がいる」


なんか色々と驚くのにも慣れてきたな……………


「なあ、もしかしてこの森もなんかの感情か記憶を司ってるのか?」


「違うよ。この森はもう一人の私が、あなたがこの世界に来るのを知って作った森。言わば、お兄ちゃんを近付けさせないために即席で作った森だよ」


「俺、そんなに闇ユキナから拒絶されてるのか………………」


マイナスのユキナではあっても、ユキナから拒絶されるのは少し落ち込むな。


「んー………お兄ちゃんを拒絶っていうよりは、魔力を解放されたくないってだけだと思うけど……」


「ほんとか!?いや、それならしょうがないな。嫌われてないならいいか」


「うん。大丈夫大丈夫!」


「そんじゃ、入りますか」


「お兄ちゃんと冒険にしゅっぱーつ!」


そんな可愛いらしい掛け声とともに、リュウゲンと光ユキナの二人は不気味な森へと入っていった。




うっわ、すっげぇなここ。

魔女が住む闇の森って言ってもいいぐらいに、薄暗いんすけど。

日差しみたいなもんもないし、なんというか気味が悪い。そんな感じの森だ。

しかしこんな森にいるにも関わらず、俺の隣で歩いているユキナは鼻歌まじりで楽しそうにしている。


いや……なんでそんなに楽しそうなん?


「これはすっごい森を作っちゃったみたいだね」


「お前は平気なのか?こんな気味悪い森…」


「まあ、ね。暗いのには慣れてるから……」


さすがのリュウゲンもそれを聞いて、それ以上聞こうとは思わなかった。


「あっ!そうだお兄ちゃん!お兄ちゃんに言わなきゃいけないことがあったんだった!」


「ん?言ってみ………て…うぉッ!?」


すると突然、横から大きな木の棒がリュウゲン目掛けて飛んでくる。

間一髪それを避けると、その棒が投げられた方を見る。


「なっ……あいつは……ッ!?」


なんとそこには、この世界来てリュウゲンが一番最初に倒した魔物、トロルがいるのだ。


「ここ、もう一人の私が作った魔物がいっぱいいるの。多分襲ってくると思うから気を付けてね」


「言うの遅いわ!!多分もなにも、もう襲われてますけど!?」


「エヘヘッ」


いや、褒めてないけど!?

なんでそんなに嬉しそうな顔なのよ!?


ちっ………まあ、いいか。

確かこのデブ巨人……トロルとかだったな。

1体だけなら、なんとかなるか。


トロルは近くにある木をへし折ると、それを掴んで持ち上げる。

どうやらリュウゲンへと投げるつもりのようだ。


来いやでかぶつ!その木ごと粉砕してやりゃあ!


実はこの相手の精神世界へ行く魔術は、精神世界で死んでもきちんと自分の体に魂が戻るというもう1つの効果がある。

その為、精神が不安定になる可能性もあるが、本当の意味では死なない為、リュウゲンはそこまで相手を恐れていなかった。


「あっ、お兄ちゃん。もう一つ言うことあるの忘れてた」


「今度はなんだ?」


「この森のなかじゃ、1度でも死んだらどんな魔術の効果でも関係なしに、魂は肉体には戻らないから気をつけてね!あと、この森から出ない限り自分の体へと戻ることもできないよ!」



………………………………………………………




なあ、それって入る前に言っとくべきことじゃね?


「………よし………………全力回避!!」


最初はトロルが投げてくる木を真っ正面から粉砕して、そのまま突っ込む気だったリュウゲンだが、ユキナの今の話しを聞いて全力で避けることを選ぶ。


なんだよこの森!

俺の《マインド・ハック》の効果が無効化されてるかもって事だろ!?


死んで試す訳にはいかないし……………


そうして考えてる間に、1体だけのはずのトロルが、いつのまにか数を増やしてリュウゲン達を取り囲んでいた。

それも100を超えるのではないかという数だ。


いやいやいやいや、なにこの数!?

しかも狙われてるの俺だけだし!

まあ、ユキナを守らなくて済むからいいけど……でもこの数はさすがに無理!


どんどんと押し寄せてくるトロルに、さらには投げられる木の量も増えていく一方。

避けて防ぐのに手一杯の状態だ。


お前ら他に攻撃手段ないんかい!

てからちがあかねぇ!こうなりゃ、この場から迅速に立ち去るのみ!


「我求めるは、空を駆ける大いなる力!《イマジネーション・スカイ》!」


詠唱を省略して魔術を唱えると、リュウゲンの背中から黒い光の翼が一気に生える。


「ユキナ!この場から一旦離れるぞ!」


「わかったけど、私にそんな翼ないよ?」


「分かってる。だからちょっと悪い」


「えっ…?おっ、お兄ちゃん!?」


リュウゲンはユキナを素早く持ち上げると(いわゆるお姫様抱っこ)、投げられ続ける木々を軽々と避け、トロル集団の空いた隙を狙って一気に滑走する。

そのままトロル集団から遠ざかるようにして、トロルが見えなくなるまで全力で飛行し続けた。



―――――――――――――――――――



「さて、ここら辺で一旦降りるか」


数分程飛行し、ある程度集団と離れたのを確認したリュウゲンは、適当な場所に一旦降りて無駄な魔力を消費しないようにと翼を消した。


ふぅー……なんとか離脱できたな。

あの数はないマジ……………………


それにしても、この森じゃあ死んだら自分の体に戻ることはできないってのは流石に予想外だったな。

しかもこの森では離脱もできない………慎重にこの森を探索しないといけないのか。


リュウゲンはこれからどうするか考えていると、あることに気付く。


あれ?そういやさっきからユキナがやけに静かだな。もうちょっと暴れるのを予想してたんだけど……


そうしてユキナを見てみると、顔をリュウゲンに見られないようにするためか、あっちの方を向いている。

顔も少し赤くなっているのが分かる。


「おっ…お兄ちゃん………そっ、その…………さすがの私も……ずっとこの状態は恥ずかしいんだけど………」


「んっあぁ…いや、悪い悪い」


おそらくお姫様抱っこされるのが恥ずかしかったんだろうとリュウゲンは考え、ユキナを優しく地面に下ろす。


「大丈夫かユキナ?」


「えっ?あっ、うん……だっ、大丈夫だよ!…………………お姫様抱っこだ……」


「なんか言ったか?」


「なっ、何でもないよ!」


いや、動揺してんのバレバレなんだけど………


最後の方なんて言ったか聞こえなかったな。

まあ、いいか。深くは追及するなと、なんか本能が言ってるし。


「そっ…それよりも、これからどうするのお兄ちゃん?」


「いや、まだ決めてない。なあユキナ、もう一人のユキナの場所とか感じたりできないのか?」


「んーっとね………何となくあっちかな?」


そう言ってユキナが指を指した所は、さらに森の奥だ。


「この森のせいで、さっきからもう一人の私の魔力が曖昧にしか感じられなくなってるの。だから、何となくでしか分からない。多分向こう……かな?」


「何となくで分かれば十分だよ。ありがとな」


「んっふふ~どういたしまして!」


そうして頭を撫でてやると、嬉しそうな顔をする。

感情が豊かなせいか、普段のユキナより子供っぽさを感じられる。


母性本能を擽るというかなんというか、愛でたいという気持ちなってしまうというか、つまり可愛いコレダイジ。


「それじゃあユキナ。ぱぱっともう一人のユキナの所に行くために、また飛んで行きたいんだけど、いいか?」


「う~ん………しょ…しょうがないなぁ。お兄ちゃんのためだから許す!」


なんで嬉しそうな顔なのかは分からないが、これで時間短縮ができるな。


「おし。なら、行くか」


背中からまた黒い翼を出したリュウゲンは、先程と同じくユキナをお姫様抱っこすると、今度は負担をかけないようにとゆっくりと飛び始める。

その後はユキナの方向感覚に任せ、森の中を飛び回った。


飛んでる途中に、「さっきの戦闘で逃げるとき、森より高く空まで飛べば良かったんじゃね?」ということに気付いたリュウゲンは、「なら、上から闇ユキナを探した方が早いな」と思い森の上空を飛ぼうとするが、謎の結界に阻まれて失敗していた。

結果的に、森の中を大人しく飛び回ることに。


さらに、トロルを見た瞬間に遠回りに進んで戦闘を避け続けた結果、未だ敵との戦闘はゼロだが、その代わり二時間以上もの時間が経っていた。


「なあ…ユキナ……」


「なーにー?」


「もう二時間以上経ってる気がするんだけど、どう思うよ?」


「うん。見つからないねー」


「そう、それだ。さっきから飛び回ってんのに、森から出れないわ出口もないわ見つからないわで、どんだけでかいんだよこの森!?」


「うん。でかいねー」


そこ笑顔で言うところなの!?


「んー……………次はあっちかな?」


「ハァー………了解」


そうして指を指された方向へと飛んでいくが、先程からこの調子でまったくの進展がない。


森がでかいのか知らんけど、こんなに森を飛び回っているのに外に出たためしがないため、まじでいるのかと疑いたくなっている。

まあ、だからと言って光ユキナがこの森に闇ユキナがいると言うのだから俺にそれが疑える訳がなく、もうすでに何時間も経っている状態。


そろそろどうにかしたいところだが………………


「あっ……もう少しだよお兄ちゃん!もう一人の私の反応が強くなってる!」


まじか!?てか、このタイミングなのね…………


「おーけいおーけい。やっとご対面ってとこか。なら、こっからは飛ばすぞユキナ!」


「いっけぇー!お兄ちゃん!」


せーの…………………加速じゃぁぁぁあ!


飛ぶ速度を倍以上に上げ、一気に森を突き抜ける。

このスピードを維持し続けていると、すぐに森の出口と思われる光が見えてきた。


おそらく、あそこまで行けば一旦森から出られるはず。


「んっしゃあ~!やっと出たぜ~!」


そうして出た所は、どうやらこの森の中央にある広場らしい。

広さ的には、サッカーグラウンドと同じぐらいの広さの野原が目の前に広がっていた。

そして広場の中央には、光の柱とも言うべきものが天を突き刺すようにして建っている。

その光の柱の前には、人影らしきものがこちらを向いて立っていた。


もしかして、あそこにいるのが例の闇ユキナか?


「お兄ちゃん。あそこにいるのがもう一人の私だよ………………」


光ユキナは、悲しむような、同情のような、そんな感じのようなよくわからない表情をしている。


「ユキナ…………?」


「お兄ちゃん。行こう……」


ユキナはそう言いながら、リュウゲンの服を強く握る。

とりあえず今は闇ユキナの所まで行かなければ始まらない。そう、リュウゲンは感じた。


「わかった。少し捕まっててくれ」


白い柱こところまで飛ぶと、ゆっくりと地面へと降下していく。


「リュウゲン・カミヤ……とあなたですかユキナ……」


「あぁ…そうだ。お前を救いにきたぞ」


やはり柱の前には、光ユキナと同じ格好をしているもう1人のユキナがいた。

性格的なしゃべり方は、現実のユキナと同じようだ。

光ユキナと違う点と言えば、纏ってる雰囲気とその絶望に満ちたような目だろう。

そして、何故かその目には生が感じられない。


子供がこのユキナを見たら、泣いてしまうんじゃないかと言うほど酷い雰囲気を纏っている。


これが負の感情を司るユキナか…………………思ったよりも酷いなこりゃ…………


「救いにきた?魔力を解放しにきただけでしょうに………」


「いや、救いにきたよ。こんなのほっとける俺じゃないからな」


そこで闇ユキナは、突然と不気味に笑う。


「無理ですよ。というか、ほんとに思ってるんですか?私を救いたいと。たった二日三日一緒に過ごしただけの存在ですよ?」


きついことを言うな…………こりゃ、説得すんのに難しそうだ。


「思ってるよ。貴方にはわからないかも知れないけど、お兄ちゃんはちゃんとユキナを思ってる」


静かだと思ったら、突然とそう言い出す光ユキナ。ここに来て、初めてみる真剣な顔だ。

だが、闇ユキナにその言葉は届いていない。


「ユキナには聞いてないです。私が質問しているのはこの人だけ」


「あなたも分かってるはず。もう、この人がいれば、ユキナは……………」


「それはあなたの考えでしょう?私は違います。魔力を解放する気も、ましてやこの世界から貴方を逃がす気もありません」


「……ッ!?」


その言葉を言った瞬間、何かとてつもなく危険な気配を感じたリュウゲンは、とっさに光ユキナを抱いて一瞬で闇ユキナから離れる。


なんだ今のは?

ただ事じゃない気配だぞ……………


リュウゲンは光ユキナを自分より後ろに下がらせると、闇ユキナとその周りをじっくりと見回す。

そこには闇ユキナがいるだけで、他には何も見当たらない。


まさか、あの気配は闇ユキナからなのか?


「さすがですね。油断してる間に今ので終わらす予定だったんですが、そう上手くはいかないようです」


「今のはなんだ?何をした?」


「あなたは知らない。この子の奥に眠る力を………」


すると、突然と強い風が闇ユキナを中心に吹き荒れる。


これは………まさか、大量の魔力の渦か!?


「どういうことだ!?なんで魔力が使える!?」


「そこのユキナに聞かなかったんですか?誰がユキナの魔力を封印したか……」


「なるほど。張本人だから、いつでも出し入れ可能ってか………」


チッ…………予想はしていたが、尋常じゃない魔力の量だな。

俺よりあるんじゃないかとは思ってたが、まさかここまでとは………


魔力を事象として具現化するほどの量となると、かなりの魔力が必要となる。

それを簡単にこなしているのを見れば、想像を超える魔力量をユキナが持っている事が分かる。


ユキナはフッと一瞬笑うと、右腕を上空へと伸ばした。おそらく、魔術を使う気だろう。


「…………《リザーブ・ベイン》……」


そう魔術を唱えた瞬間、闇ユキナを中心に黒い波動のようなものが発せられる。

しかし、それ以外の現象は何も起こっていない。


「なんだ……?」


「不味いよお兄ちゃん!今のは古代魔術だよ!」


「なっ………古代魔術!?」


「そうです。今使った魔術は、ここで傷を負った場合それは現実世界にも影響する古代魔術。そしてここで傷を回復しても、現実の体は回復せずにそのまま傷の影響は残ったままです。さらに、その効果は敵と判断した者にだけ与えられる………逃げ場はないですよ?」


無茶苦茶過ぎるだろこの魔術!!

がちでそれは不味いぞ。無傷で闇ユキナを倒せるかどうかもわからんのに、もし何度も致命傷を負ったら俺の現実の体が持つかどうか…………


どうする?一回この森を出て、肉体に戻って闇ユキナ対策の作戦でも練るか?


まず、闇ユキナがそう簡単に逃がしてくれる訳がないだろうし…………………


一応、闇の原典にも回復魔術は合ったけど………俺の現実の肉体が何度持つかもわからんし………

やっぱりここは、一旦離脱するべきか。


「チッ…………迷ってる暇はねぇな…」


「お兄ちゃん?」


「ユキナ悪い。一旦この森から……「逃がしませんよ兄さん。全ての大地は我の支配下…《アース・エレメント》……!」………んなッ!?じっ、じしんっ!?」


闇ユキナが何かの魔術を唱えたと思ったら、今度は突然と地響きが起こる。

そしてリュウゲンは、そこで異様な光景を目にした。


「ハハッ………まじですかい………………俺の逃げ道ねぇ!!?」


もう諦めよう。逃げようなんて考えるから悪かった…………………

いや、だってね、これはさすがに無理。


リュウゲンが見ていた光景は、この野原の広場を取り囲むように突然と何とも言い表しがたいぐらいの大きな木々が次々と生えていき、その巨大な木々達が壁となってこの野原を取り囲んだのだ。

木が生えただけならまだしも、問題は木々の間には一つも隙間はなく、その高さは下から見上げた限りでは天辺がまったく見えない。

つまり逃げられる道がないということだ。


これはまさにピーンチ!

まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい非常にまずい!!


さっきから冷や汗止まんないんすけど!?

なにこのチート級の魔術!?なんでこんな知識がユキナにあるわけ!?


「おっ、お兄ちゃん………どうする?」


「いや、どうすると言われても……もはやピンチ?」


「ちょっとまずいかもね………アハハ……」


さすがの光ユキナもこれには同情というか、苦笑しか浮かばないらしい。


「なあユキナ。今の魔術もやっぱ古代魔術の一つか?なんでユキナがこんな魔術知ってる?」


「そうだよ。あれは、地属性の古代魔術。お兄ちゃんもユキナから聞いたはずだよ?ユキナが本が好きだってこと」


「そんなもんも読んでたのかよ…………」


「私にとって本は、あそこに閉じ込められてた時の唯一の楽しみだったから………」


ユキナの唯一の楽しみ…………か………


「なら………帰ったらユキナのために読書パーティでも開くかな」


「それはありがたいけど、今は現実逃避はやめた方がいいかもね」


デスヨネー


まあ……まだ諦めてはいないけど………俺にこの状況をどうしろと?


リュウゲンは考える。この状況で彼にとっての勝利条件。

それはユキナの魔力を解放すること。


そのためにも、今自分が持つ知識、力を全力で使う。


諦めるにはまだ早い。

危険で賭けにもなるが、策はあり、勝機もある。


あの時とは違う………………絶対になんとかしてみせる。



















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