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『DRL』機皇退魔陣  作者: 拾捨
地獄爆進編
53/58

●●●設定メモ その9●●●

これが最後の設定メモになります

<蛇男>

ド=ゲドー率いる魔族の軍勢の中でも有力な魔族の一角。

軍団と共に拠点を任され、そこに構えた砦に自らの趣味で『邪蛇城じゃじゃじょう』と名づけていた。


身体的特徴だけでなく、慇懃な態度と粗暴な素顔で狡猾に立ち回ることから、仲間からも『四枚舌』と呼ばれている。


本気を出す時は一瞬で脱皮して大蛇になる。

多分倒すと三箇所から三回ずつ剥ぎ取りができる。


<狐獣人>

蛇男の部下。

本人の戦闘能力は低いが、動いているものを別の姿に見せる幻術を巧みに操る。


惨坊さんぼう

地獄王の腹心の部下。

常に金属球を手にしており、それを用いて主君のメッセージを受け取っているような素振りを見せる。


それが本当に地獄王の言葉なのか、彼自身の言葉なのかは知る由も無い。

確実なのは、現在はこの男が地獄王に最も近しい位置に居るという事実である。


<地獄王ド=ゲドー>

地獄界がこの世に創られた瞬間から存在している。

人類が過度に繁栄し自滅しないよう間引きを行う本能を持ち、人界の精命力密度を察知して覚醒する。


覚醒は中枢部に制御球をセットすることで行われるだけでなく、中枢部にナビゲーターを配置し制御球を通して動作の決定をさせる。

絶大な力を持った搭乗型殺戮ロボットである。


だが、地獄王こそが魔族を統合する存在であり、彼を操る魔族が誰であってもとどのつまりは地獄王の意志のまま行動しているに過ぎないのだ。


螺卒衆らそつしゅう

穿地の一族が作り出した超物質DRLの生成システムに、末代の穿地元が手を加えることで誕生した新しい生物種。


DRLは惑星の持つ精命力経絡に寄生することで半永久的に物質化する。

通常は未分化の状態で出土するが、ある時期から時命皇のようにごくまれに最初から個体として確立した者も現れ始めた。


そこに目をつけた穿地が生成システムそのものを操作し、意図的に生み出したのが螺卒である。

本来は各々が独立した個体としての性質を持つが、穿地元は『百鬼夜行』プログラムを用いて彼らを意のままに操っていた。

(当然、自我に反して戦いに駆り立てられることは甚だしい苦痛を伴う)


なお、ドリルロボは螺卒の制御方法を研究する過程で生み出された“副産物”である。

正式には『試製螺卒がい 第○号』『仮想“螺卒”模擬躯体 第○号』などと分類されていた。


<時命皇・憂密うしみつ

自然発生したDRL生命体『時命皇』=『深中審也』が穿地元の手に落ちた状態。

『百鬼夜行』プログラムの開発過程で作られた『試製螺卒制御機構 憂密うしみつ』を取り付けられ、穿地の命ずるまま行動するロボットにされていた。


全身に張り巡らされた装甲は経絡の循環を促す効果があり、『憂密』が受信した信号を即座に伝達させる。

また、運動性能も若干向上しているようだ。


<淵鏡皇・改『爆烈』>

自我の芽生えた淵鏡皇がドリル奥義『爆烈』を発動させた状態。


躯体の経絡を高圧で循環させ活性化、パワーを飛躍的に増大させる。

その際、余剰エネルギーが胸部の巨大ドリルから絶え間なく放出される。


絶大な力を持つがDRL躯体の消耗も凄まじい。

本来はゆっくりと再生する筈のロウソクを、打ち上げ花火のように一瞬で燃焼させているような状態である。


魂鋼たまはがね嵐剣皇>

力を高めた光鉄機と嵐剣皇が融合した状態。


礼座光=アイエンは他者の経絡に寄生する能力があり、辰間基と鍔作舞からもその能力によって精命力を借りていた(光鉄機への変身能力はおまけ)。

ドリルロボにも経絡が存在するため同じ原理で融合が可能。


戦闘で失った装甲の代わりに、光鉄機の精命力が物質化マテリアライズした光装甲を装備。

礼座光の戦闘経験と嵐剣皇が持つ退魔士の戦闘記録も統合され、最強の装備を持った高位退魔士と同等以上の能力を誇る。


<ドリル奥義『閃攻せんこう』>

人類の歴史上、初めて確認されたドリル奥義。


電脳の演算速度を一時的にオーバークロックし高機動モードに入り、亜光速のドリル攻撃を行う。


千年前にこの奥義を発動した退魔士は、地獄王に大きなダメージを与え撃退に成功している。


螺刹皇らせつおう

来るべきDRL生命体の支配する世界で自身が君臨するため、穿地元が造り出したDRL躯体。

自身の人格を完全移植した、穿地元の新たなる肉体である。


自身の内側だけであらゆる物事を完結させようとする穿地元の内面を反映してか、歪な左右非対称の外観を持つ。


大きさこそ他のドリルロボと同等だが、自身の亜空間行動さえ可能とする高度な次元穿孔や異次元操作まで可能。


大螺旋旭虎珠皇だいらせんあさひこじゅおう

螺刹皇によって粉砕され異次元空間で攪拌された天原旭と虎珠皇が、混ざり合うことで“発生”した存在。


意志を持った細胞が中核を為す事で、三昧効果によりドリルの真理を悟っている。

これによりあらゆるドリル奥義を自在に行使することができる。


人格は天原旭と虎珠皇が混ざり合った状態だが、元々似たもの同士なのでさして違和感はない様子。


<千年前の退魔戦士>

前回の魔族大侵攻の折、上級退魔士・雨深那らと共に地獄王に戦いを挑んだ退魔士の一人。


左腕にドリルを備えた“彼女”は人類種とは異なる存在である。


挿絵(By みてみん)

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