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『DRL』機皇退魔陣  作者: 拾捨
地上光臨編
38/58

●●●設定メモ その7●●●

<地獄界>

地獄界は採掘都市のような単なる地中とは異なる空間に存在する。


地上の特定の土地は異世界との壁が薄く、行き来が容易である。

そういった場所は、古来より三途の川、賽の河原などと呼ばれ霊的な守護の対象となっていた。


<魔族>

地獄界での生存競争にあぶれた力の弱い魔族は地上に侵入し、生物の精命力を喰らおうとする。


ゆえに地上に姿を現すのは低級魔族が殆どで、第二部終盤に出てきた鬼のような魔族がわざわざ人界へやってくることは稀。



<退魔士>

人間の肉体には循環器がある。生命力には経絡がある。精神にも一定の道筋が存在する。

言わば人体とは器質的に一種の『魔法陣』なのである。

退魔士とはその器質の構造がより高効率になっている者達である。


精命力を媒介として超人的な力を発揮する彼らは、かつては世界中に巨大な組織をつくり人類を守護していたという。

現在は各地に散り散りとなり、連綿と世代を重ね戦いを続ける者も居れば野に下り人々と共に暮らし血を残す者も居る。


退魔士はその力の程度により簡単な区分をする習慣がある。


2級退魔士:駆け出しの退魔士。修業中の身であり、単身で戦場に出ることは無い。能力的にはほぼ常人と変わらない。


1級退魔士:通常、退魔士と言うと1級退魔士を指す。退魔士の任務遂行に必要な様々な能力が修練により覚醒解放された、超能力戦士である。


上級退魔士:特に能力の高さを認められた者は、上級退魔士と呼ばれ、より困難な任務に就く。

      強力な念道力や透視能力、運動能力増幅による怪力など、精命力を高レベルで使いこなす。

      その戦力は一般の退魔士10人分に匹敵すると言われる。


特級退魔士:存在そのものが全くもって他の階級とは異なる退魔士。

      人類の手に負えない強力な魔が現れた時に姿を現す“切り札”的存在。つまり、人類とは別種。

      太古より続く人と魔との戦いが始まった頃から現在に至るまで同一の特級退魔士が人類側に与して戦い続けている。

      “数名”存在する特級退魔士の姿も様々で、ある者は海溝の底で眠っていたり、ある者は列車に身をやつしていたりする。

      共通する特徴は『巨大であること』




<大巫女・雨深那うみな

現存する退魔士の里を治める指導者であり、最強クラスの退魔士。

最初老婆の姿に身をやつしていたのは本人なりのサプライズ演出。


人類が滅亡に瀕した千年前より更に昔、太古の時代から地上を守護していた戦士の出。

かつての戦いの折、龍神の巫女として『オオキミ』の力と主神たる龍と同等の生命を授かり、半不死の超人となった。


精命力を内的な力に変換した体術を得意とし、特に投擲は白眉の腕前。

手近なものをただ投げるだけの乱定剣であっても、雨深那の投擲であれば近代兵器に並ぶ威力を発揮する。


挿絵(By みてみん)


<翆流>

水を司る龍神。

魔族ではなく、いわゆる我々が想像する『神様』である。


巫女である雨深那とは固い友情で結ばれている。


現在は賽の河原の上流に祠をかまえ退魔士を見守る。

時々、雨深那と同じく若い女性の姿で里へ降りてきて酒盛りをするらしい。


自身が支配する空間の『水』を意のままに操ることができる。

川や湖の水流を変化させたり空気中の水分を操作して雲を作り雷を発生させることも可能。


挿絵(By みてみん)


<特級退魔士オオキミ>

雨深那が生まれる前、途方も無い太古の時代から人々を護ってきた巨人。

搭乗者ナビゲーターの動きに同調し、神の如き力を授ける。


戦士の埴輪を巨大ロボットにリファインしたような姿をしている。

現代の科学技術とは異なる古代文明の技術によって建造されたが、後付で現代技術の機構や武装を取り付けることもある。

甲冑の縁取りにあしらったファイアパターンは雨深那の趣味。

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