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神様に拉致されました  作者: 柴犬
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第二十一話 終わりと始まりのヨグ=ソトース

遅くなり本当にすみません。

戦闘シーンに予想以上に時間が掛かりました。

いつも読みにくい自分の小説を読んでいただき有難うございます。

前半のみギャグです今回も少ないです。

ここまで修正済みです。

 西暦2155年3月9日


 赤木慶一は改造魔術人間である。


 世界征服を企む古代魔術帝国アークマ。

 魔王ベルゼブブの命により拉致され魔術改造された彼は、偶然にも洗脳される前に脱走し、たった一人で反旗を翻した。


「世界の平和は俺が守る、変身っ! 魔術人間マジックだっ!」


 アークマに洗脳及び改造された犠牲者の屍を乗り越え、ついに帝国の魔王ベルゼブブの住む魔王城にたどり着く。

 

 そこに現れる最高幹部四天王の一人。


「よく来たマジックッ! 我は四天王の一人、炎魔将ツヴァイ! 貴様を焼き尽くしてやるわっ!」


 顔の右半分を覆う仮面で付け、燃えるような紅い髪と漆黒の瞳、赤銅色の肌を持つ男。ミスリル製の槍を肩に担ぎ、ここまで快進撃を続けて来た赤木慶一の前に立ちはだかる。

 

 戦いは幾日も及び、辛くも勝利した赤木の前に今度は四天王の残り三人が表れた。


「くっくっく、炎魔将は我ら四天王の中で最弱、奴に勝ったくらいで好い気になるな」


 顔の左半分を覆う仮面で付け、腰まで伸びた長い銀髪と、青い瞳、白い肌を持つ青年。妖しき美貌を持つ彼は細剣を構える。


「俺の名は天魔将ドライ」


 銀の髪を片手で払うドライ。


「同じく雷魔将フィーア」


 次に此方は目元を覆う仮面を被った、金髪の虎刈りに黒い瞳、黄色い肌を持った男。両手剣持ち、その刀身にに雷を纏わせていた。


「きゃはははははっははっはははっ! 呪魔将フュンフだよろしくなっ!」


 最後に口元を仮面で覆い、全身を血で染め上げた包帯でその身を包んだ男が禍々しいナイフを片手に提げていた。


 傷つき疲労した体に鞭を入れて四天王残り三人と死闘を繰り広げ、辛くも勝利を収めたマジックは魔王の城へと足を引き摺りながら歩いていった。


 その目的は全ての元凶、魔王ベルゼブブを倒し世界を平和にする事だ。

 がんばれっ! マジック、世界は君を待ってるぞっ!。




 …という昔の特撮番組があった。

 

 さて皆様ウィルです。

 これは僕が前世で中学生の時に嵌った特撮です。

 当時いじめにあっていた僕は現実逃避で、いつか秘密組織に拉致改造されて魔術を持てないかと思ってました。

 もしくは眠っている特殊な力に目覚めるのでは? という妄想にとりつかれていました。

 

 …アホな考えです。

 

 まあ今になって叶ったけど。

 

 駄目神ハスターに拉致され転生かいぞうされて魔人なりましたが…。

 

 …なんかイタイ経験ですね。


 まあ、なにが言いたいかと言うと…。




「我が名は炎魔将ツヴァイっ」


「俺は天魔将ドライっ!」


「同じく雷魔将フィーアっ!」


「きゃはははっはははははっ!呪魔将フュンフだっ!」


 …と融合して四人になった僕の別人格達の分身が、昔好きだった特撮のコスプレで名乗りを上げたからだ。

 …僕ってば現実逃避してたよ。

 ふうっ…。


 

「アイタタタタタタタタタタタアタタ~」


 ナルちゃんはこの特撮を知ってたらしく頭を抱えてる。


「ウィルお兄さんオタクだったんですね」

 

 ナルちゃん此方を見て一言。

 

 ナルちゃん、やめてっ! そんな生暖かい眼はやめてっ!


「ぎやあああああっ!」


 僕は悶絶して恥ずかしさのあまり転がりました。


「いい年してコスプレなんて恥ずかしいだろうがっ!」


「「「「好きなんだからいいだろっ!」」」」


 僕の突っ込みに逆切れする別人格達の分身。

 

 …どちくしょう。


 そんな僕の様子にポカンとする戦闘司書二人。

 そういえばこいつら特撮知らないんだろうな…。

 

 ポン。


 僕の肩にナルちゃん手が乗せられていた。


「大丈夫ですウィルお兄さん。我はあなたがどんな人でも受け入れて見せます」


「なんだか分かりませんが私やロイガーも同感です」


「うん」 


「あー先程の借りもあるし受け入れてやるよ」


 ナルちゃんやツアールとロイガー頭を撫でられた。


 というかクトウグァなんで顔を赤くして眼を逸らしてるの?


 僕、慰められてんだよね。

 なんだろう、この外堀が埋められているような感じは?

 気のせいかな?

 

 その隙にアイテムボックスから鎖で封印された魔道書をとりだす魔人バロン。

 あれは? 肉筆の写本ではないのか…。


「「「「我ら四天王ここに推参っ!」」」」


 空気を読まず各々好きなポーズをとりながら別人格達の分身の声が揃う。


「魔王いないだろうがっ!」


 僕の突っ込みに眼を逸らす四人。

 こいつら考えてなかったな…。




「来たれナコト写本っ!」


 魔人バロンの声に応え魔道書を封印していた鎖が弾け飛ぶ。

 その途端に怖気を催す妖気が魔道書から溢れてくる。


 ナコト写本。


 人類発生前の視点で書かれた部分すらある最も古い魔道書。

 原典はおよそ五千年前にまでさかのぼると思われる。

 北極圏のロマール人が伝承した物が夢の国に持ち込まれたという。

 十五世紀に英訳されミスカトニック大学や他の場所に有り、世界でもわずか五冊しかない最高位の魔道書の一つだ。


「外なる虚の闇に住し時の神よ、我らの前に顕現せよ。その事を汝に願う。門にして時の神の道たるもの。顕現したまえ」


 朗々た魔人バロンの詠唱。右手を掲げ大きく掲げる。


「ンガイ・ンンンンンングア・ショゴク・ショゴク・ヨグ=ソトース」


 これはっ! ヨグ=ソトースの召喚で使う『第九の詩』だっ!。


 ヨグ=ソトース。


 あらゆる次元と時空を超越し、全てを知る存在。

 全ての存在と隣接している為、旧支配者達がこの世界に来る時は、ヨグ=ソトースを通過する。それゆえに次元の門の守護者、あるいは門そのものと言われた神である。

 時空を超えてるため、これから起こる未来を知っている。


 今回は恐らくこの神に力を借りた魔術を使う気か…。

 しかも他の召喚術よりも膨大な大気中の魔力を使うので一石二鳥だ。


「「「「やらせるかっ!」」」」


「せいだぜっ!」


 最初に青い戦闘司書の槍から無数の突きが解き放たれる。

 先端が無数に分裂しツヴァイを襲う。

 それを同じ槍でツヴァイが絡めとり砕く。

 そのままで青い戦闘司書の首の横を柄で強打しようとしたが、屈まれて避けられる。


「しっ!」


 そのままツヴァイは一回転して足元を払う。

 それを跳躍して回避する、青い戦闘司書。

 だが跳躍した高度が尋常ではない。


 LV 1 跳躍 と呼ばれる体術だ。


 これは習得LVこそ低いがかなり特殊なスキルで使用者の身長に体術LVを掛け算した高度にまで跳躍できるものだ。

 

 例えば身長二メートルの人間が体術LV4を習得したとすると、二メートル×十六=三十二メートルとなる。

 

 つまり青い色の装備で統一した戦闘司書は驚異的な高さにまで跳んだのだ。

 そこで彼はアイテムボックスから異形の槍を取り出す。

 アダマンダイトと呼ばれる魔法金属を先端に混ぜ込んだ捩れた槍。

 捩れは先端のみだけではなく全体がネジようになっていた。

 辛うじて石突きがある事で、それが槍の一種と分かった。

  

「ドラゴンスレイヤーっ!」


 ゴウッ!

 

 捻りを加えた前方宙返りで槍の石突きの部分を蹴り上げる。

 槍は亜音速で唸りを上げツヴァイに迫る。


 LV 6 ドラゴンスレイヤー と呼ばれる投擲系の槍術だ。


 かつて生物の頂点だった竜を殺すために考案された槍術だ。

 昔の戦士は首の下にある狙いにくい逆鱗を狙うために体術で高速で近づいて仕留めてたらしい。

 だがあまりの生還率の低さに、竜を殺せる戦士はその数を減らしていった。

 その問題を解決したのが精密に逆鱗を狙う投擲を可能とした、LV6 ドラゴンスレイヤーである。

 

 それを迎え撃つツヴァイ。左手を広げ張るっ!

 空盾と呼ばれる体術を使う。

 防御の面と攻撃の点では槍術が有利であり、空盾では防ぎきれない。

 だがそれは想定済みだった。ある程度、速度と威力を削げれば良かったのだから。

 

「カウンタースピアっ!」


 LV 3 カウンタースピアと呼ばれる投擲系の槍術だ。


 使用者向けられた攻撃を迎撃する槍術だが、本来ならより上位の槍術に敵わない。

 だが威力を削がれたドラゴンスレイヤーを相手にするには充分だった。

 それが解き放たれるっ!


 ズドンっ!


 両者の中間で槍同士が接触し爆発する。

 その爆風で両者は吹き飛ぶ。


 ツヴァイは勢いを殺す為に後方宙返りして体勢を整え地面にズザー、と滑りながら静止した。


 青い戦闘司書は空中で大きくバランスを崩す。


「がっ!」


 悲鳴を上げ地面に全身を叩きつけられる青い戦闘司書。

 そのままピクリとも動かなくなった。




「はあだなっ!」


 次に赤い戦闘司書の剣の軌道をドライが細剣で逸らし、その刃で右肩を切り裂こうとする。

 それを避けて一回転する赤い戦闘司書。その際アイテムボックスからもう一本の剣を取り出すと横なぎに振るう。

 それを屈んで避けるドライ。

 赤い戦闘司書は、そのまま勢いを殺さず回転を続けドライの足元を切りつける。

 後方に跳ぶことで剣を避けるドライ。

 そのまま赤い色で装備を統一した戦闘司書はその回転速度を上げた


 LV 2 風車と呼ばれる剣術だ。


 それで赤い戦闘司書はドライに襲い掛かる。

 ドライは慌てず地面に細剣を突き立てる。

 細剣を突きたてた地面ごと赤い戦闘司書に払う。

 地面が裂け土塊の津波が発生した。


 LV 3 土津波と呼ばれる剣術だ。


 それを赤い戦闘司書は風車を横回転から縦回転に変え迎撃した。

 土津波が真っ二つに切り裂かれた。


 ドライは赤い戦闘司書の横脇に剣を避ける為に移動する。

 そのままドライは連続突きを放つ。

 赤い戦闘司書は体に捻りを加えると勢いをつけて連続突きを避ける。

 二本の足で衝撃を殺し着地するとドライの正面になるように修正する。

 二本の剣を正面に構え、そのまま跳躍。


 防御は考えない捨て身の特攻。


 それに対してドライは静かに細剣を構える。


 ズドンっ! ザシュっ!


「ぎいああああっ!」


 赤い戦闘司書は右肘から先を失い、大量の血が噴水のようにあふれ出す。

 地面に投げ出されるとゴロゴロと転がり痛みを堪える。

 苦労して立ち上がろうとした赤い戦闘司書は激痛のあまり倒れこんでしまった。

 ドライはそれを見ながら細剣に付いた血を払う。




「はあああああっ!」

 

 更にその一方でツアールとロイガーはというとフィーアと交戦していた。

 武器と年齢差によるリーチの差も関係あり防戦一方だが、なんとか凌いでいた。

 突き、払い、足元を払う。体勢を崩した所で攻めるが防がれる。

 そうして大振りのフィーアの両手剣をロイガーが二つの短剣で逸らし、その隙にツアールが両手剣に取り付き電撃を流すっ!


「がああああああああああっ!」


 ブルブルと体を痙攣させ白い煙を吐き出す。うな垂れるフィーア。


「「どうっ!」」


 得意顔をするツアールとロイガー。

 それに対しフィーアは顔を上げるとニヤリと笑う。


「ぬるいわっ!」


 電撃などなかったと言わんばかりに剣の腹でツアールとロイガーを吹き飛ばす。


「「きやああああっ!」」


 凄まじい音を立て近くの建築物にツアールとロイガーは激突しそのまま静かになった。




 圧倒的な力量差。

 先程の戦いと違い確実に別人格達の分身は強くなっていた。

 

 推測だが答えは簡単。

 融合し進化した事。

 思考の柔軟さ。

 戦闘におけるスキルの最適化。

 強固な意志による受肉した肉体の強化。

 というとこか…。


 たぶんだけど…。


 最後にフュンフはというとジリジリと僕の斜め前で横に動く。

 対する僕はと言うと其方を見ながら自然体にしていた。

 僕の後ろでは魔力が再び尽きたクトウグァとナルちゃんが荒い息をして座り込んでいる。


「攻撃しないんですか? 僕は弱いから一撃で負けると思うんですけど」


 僕の言葉に怯えるフュンフ。


「ぬかせ、先程の魔術を無効化した奴のセリフか」


 実は牽制としてフュンフは攻撃魔術を起動させて僕を襲っていた。

 但し幻術の僕に。

 その事を言っているんだろう。

 …幻術を使うと知ってるんだし普通は気づくだろう。


『…アインお前の幻術のやっかいさは別人格の奴が良く分かってると思うんだが』


「でも幻術だし僕は攻撃は苦手なんだが」


『…いや充分だと思うぞ、しかもスキルのレベルが上がり精密さに磨きが掛かってるからな』


 僕とヌルの他愛もない会話。

 その間、魔人バロンはと言うと…。


「るるるるるるるるるるるるるるるるるる・ヨグ=ソトース・イアるるるるるるるるるるる」


 召喚は終盤に差し掛かっていた。魔人バロンの周囲に無数の光り輝く魔方陣が浮かび上がる。


「「「ちっ!」」」


 ツヴァイ、ドライ、フィーアが武器を構え魔人バロンに斬りかかる。

 だがそれらの武器は魔人バロンの体を、すり抜ける。

 

「「「くそっ!」」」

 

 攻撃魔術をツヴァイ、ドライ、フィーアは起動した。

 魔人バロンに当たったと思った瞬間、またも全ての攻撃はすり抜ける。

 当たり前だ。この魔人バロンも僕が幻術で作ったものなのだから。


「門にして時の神よ来たれ!」


 魔人バロンの最後の詠唱と共にそれは顕現した。




 それは無定形だった。

 気体であり固形であり液体でもあった。一言で言えば虹色の球体。

 虹色の球体は集まった姿をしていたが、球は途絶えることなく別の球体と合体したり分裂したりするうえ、太陽のような光を放っていた。

 実体はさだかではない。大きさは人間などより遥かに巨大で、伸縮し四十メートルから一キロメートル程。

 その全体は大地を揺るがすほどである。

 

 高位の神 ヨグ=ソトースはここに顕現した。




「「「「あああああああああああああああっ!」」」」


 ツヴァイ、ドライ、フィーア、フュンフはその中心ヨグ=ソトースの時の門に吸い込まれていく。


「時の彼方に追放されるがいいっ!」


 魔人バロンの声が辺りに響く。


「くそがっ! 呪われ裂かれよ【陰間死鬼】」

 

 フュンフの詠唱と共に、どす黒い闇の雲が魔人バロンに殺到する。


 LV 5 陰間死鬼と呼ばれる使い手の少ない呪術だ。


 「があああああああああああっ!」


 魔人バロンの両手が切り裂かれる。

 フュンフの呪術の所為だ。

 

 【陰間死鬼】の効果は簡単に言えば敵対者の四肢の一部を切り取るという物。

 これの前に全ての防御手段は無しに等しい。

 たとえ僕の幻術でも例外ではない。

 呪術の性質状、間接もしくは直接を問わず喰らえば、ほぼ絶対不可避の攻撃、それが呪術だ。

 だがその使い手は少ない。

 なぜならその代償がランダムで出鱈目だからだ。


「あああああああああああっ!」

 

 同じように両腕を失ってるフュンフ。

 人を呪わば穴二つ。

 つまり呪術は何らかの代償を払わなければ扱えないのだ。

 代償にして対価。

 その代償は完全にランダム。

 今回のフュンフの代償は両腕。

 すぐさま再生が始まるが、その前にヨグ=ソトースの中心へと別人格の分身達は引き寄せれていく。 

 

 その時ヨグ=ソトース自体が突然不自然に歪む。


『まずいな』


「どうしたヌル?」


 僕はヌルの念話に答える。


『魔人バロンの制御が甘くなってる。下手すればこの辺りが時の彼方に吹き飛ぶぞっ!』


「どうすればいい?」


『魔人バロンが以前言っていたが、同じ召喚呪文を高速で詠唱して制御権を此方で奪うしかないっ! しかも魔道書を取りに行く暇がないから、それも無しにだ。それでも間に合うかどうか…』


 魔道書はただ精神汚染を引き起こす呪文が書いてあるだけではない、矛盾しているが精神汚染を軽減する効果もある。

 例え使い捨ての写本だろうとだ。

 魔道書も無しでやるとなれば、その精神汚染の軽減を期待できない。

 しかも高位の神ともなればその度合いは桁外れだ。


「迷っている暇はないっ! やるぞっ!」


『分かった詠唱内容は此方が覚えてる合わせろっ!』


「うんっ!」


 高速で詠唱される『第九の詩』一つでもミスを許されないそのプレッシャーに耐える。

 僕は呪文詠唱を完成させた。


 その途端、膨大な精神的負荷が掛かる。

 それは外道の知識。

 それは知覚出来ない高位の神の存在。

 それは無限ともいえる選択された過去、現在、未来の知識。

 それは遥か彼方の遠き異界の情報。


 それに耐えながら時の彼方にツヴァイ、ドライ、フィーア、フュンフを追放した。


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」


 その日、僕は再び壊れた。


お読みいただき有難うございました。

作者の原動力になりますので評価とポイントをお願いします。

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