第6話
家に帰って、僕は愛心からの手紙を開けた。
そこのは、きれいな花の便箋に愛心の字がぎっしりと書かれていた。
[太陽へ
突然、手紙を書いてごめんね。
でも、どうしても伝えたいことがあったの。
太陽の顔をみるといえないから、手紙を書くことにしました。
あのとき、光輝に言ってくれたこと、本当にありがとう。
あの後、光輝は悩んで悩んで、悩んだ結果、もう一度、料理人を目指すことにしたんだ。
シェフには無理でも、板前になるって、はりきってた。
太陽が、言ってくれなかったら、今の光輝はいなかった。
本当に本当にありがとう。
それで、あたしはやっぱり光輝が好きなんだなって思った。
太陽ともこのまま、友達でいられるとおもってた。
でも、太陽はずっとあたしを避けてた。
あたしが太陽を傷つけてたんだよね。
ごめんなさい。
太陽と話せなくなって、あたしは寂しくて辛かったよ。
太陽は、友達だと思ってたのに、知らないうちに、あたしは
太陽が好きだった。
光輝のことは、大切に思ってる。
でも、好きとは違うんだって気づいたの。
自分勝手で、ごめんなさい。
でも、どうしようもないの。
太陽があたしを避けてるのが辛い。。。
だから、せめて友達に戻ってほしいの。
わがままで最低だけど。。。
それでも、太陽があたしとは友達にもどれないんなら、このまま
この手紙を捨ててください。
愛心]
僕は、唖然とした。
まさか、愛心が僕を好きだなんて・・・・。
「友達になんか戻れるわけないじゃん・・・・」
僕は、部屋を飛び出した。
(5時30分、まだ、学校にいるかもしれない。)
僕は、学校に、愛心のところに急いで向かった。
学校の近くの公園にさしかかったとき
ブランコに座っている、愛心が目に入った。
「愛心・・・・。」
「太陽!!!」
「手紙読んだよ。」
「あ・・・・ごめんね・・・・」
愛心はまた、泣きそうな顔をした。
俺は、たまらなくなり、愛心を抱きしめた。
「!!!!太陽!!!!?」
「友達になんかなれるわけないだろ。
俺が、どれだか、愛心を好きだったと思ってんだよ。
いつもいつも、愛心への想いを押し殺してきたと思ってんだよ。
ふざけんなよ。
友達になんかなれねぇよ・・・・」
「太陽・・・・・」
彼女は泣き出した。
僕は、愛心を一度離し、
「俺と付き合ってほしい。」
そういった。
そして愛心は泣きながら、笑顔で
「はい!!!」
と一言言った。
その笑顔は僕が一番好きだった笑顔だった。
大好きな愛心の笑顔だった。
そして、僕らは唇を交わした。
愛心の体温が緊張が伝わってきた。
そして、僕たちは見つめあい、
わらった。