第2話
2学期になり、もうこの生活に慣れて友達もできた。
ただ、中居光輝が学校を辞めた。
理由は知らないが、退学になったという話もある。
そんなとき、文化祭の役員を決めることになった。
男女1名ずつ。。
もちろん、誰もやりたくはない。当然のごとく
立候補するものはいない。
そこで、先生がくじで決めると言い出した。
まぁ、このままでは決まらないから、しかたがない。
男子は20人。1/20の確立だ。
そして、決まった。
「男子は、杉浦くん。女子は大田さんね」
先生がそう言った。
(大田さんと俺が?マジ?)
内心うれしいような、でもかったるい。。
その放課後、彼女が僕に近づいてきた。
「杉浦くん。今日、早速委員会があるみたい。4時からみたいだから。」
「あぁ・・・・。わかった。」
たぶんそれぐらいだった。彼女との最初の一言は。
バカみたいにかっこつけてたつもりだった。
「おい!太陽!」
そう呼ぶのは、俺の友達の坂井晃男
「大田と委員会とか、いいなぁ。大田ってさ中居とできてたらしいで。」
「だから、なんだよ。」
俺は、無関心を装った。
彼女のことは好きとかそんなんではなく、ただ気になっていた。
委員会が終わり、彼女と僕は教室にいた。
「杉浦くん。あのさ・・・よかったら一緒に帰らない?」
突然、彼女からの言葉だった。
「別にいいけど・・・・」
俺は、これが精一杯の答えだった。
その帰り道、彼女はいろんな話をしてきた。
「あたしね、アイスがすっごい好きなんだ。
特に爽のチョコ味!食べたことある?
微細氷がおいしいんだよね。
あ、あとねパピコとpinoも!
杉浦くんは何が好きなの?
アイスっておいしいけど。この前から体重がヤバイんだよね。」
ブッ。。。
僕は堪えきれず、笑ってしまった。
「なんで、笑うの!?」
「いや、だって、太田さんって学校とキャラが違うんだもん。」
「別に違わないよ!!こっちが本当!!」
僕と彼女はそんないいあいをしながら帰宅した。
それからだった、僕たちが急激に仲良くなったのは。