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第1話

―1―


2001年、僕は第一志望の高校に落ちた。。

これがとんでもない事の始まりだった。。


4月。僕は、県立高校に入った。


第一志望の高校に落ちたからには仕方がなかった。


県立H高校は、検挙率NO1の高校。

とにかく、男女共に不良が多い。

いや、不良というより、ただ、在籍しているだけ。


そんな高校に僕は行かなくてはならなかった。


しかし、夢のためには高校を中退するわけにはいかなかった。


教室に入るなり、僕は自分の目を疑った。

すでに、教室の中はあちこちに机や椅子が倒され、黒板には、落書き。


僕は呆然と見ているしかなかった。



僕は教室の真ん中で、指示を出してる同級生が目に入った。

髪の毛は、金色に近く、制服は着用していなかった。

彼の名前は、中居光輝。


僕には考えられなかった。

(マジ、やばいとこに来てしまった。)


こう思わずにはいられなかった。





入学して、3ヶ月の月日が流れた。

毎日のように、授業妨害、校内暴力、喫煙、そしていじめ。

3ヶ月もたつと、珍しくもない。


僕は、黙って見ていることしかできなかった。自分がいじめられたくないから。

なるべく、目立たないように過ごしていたんだ。


「いいかげんにしなさい!席について!!」

先生は言うものの、

「うっせーなぁ。ほっとけや!」

これの繰り返しだ。

そして、クラス全体がこれに慣れてしまったんだ。


そんなとき。。。

バンツツツ!!!!

「いいかげんにしなさいよ!!光輝!!あんたそんなことして楽しいわけ?

幼稚園児でもあるまいし、黙って座ってなさいよ!」

クラスは一瞬にして静まり返り、彼女に視線がいった。

彼女の名前は、大田愛心おおたあいみ


中居光輝とは幼馴染らしい。

彼女は、小柄で可愛く、学校内でも、人気がある女の子だった。


そして、彼女の言うことには中居も素直だった。


それからしばらくの間、ごく普通の授業が行われた。


これが、どこの高校にでもある授業風景。

僕は、これがきっかけで、彼女をある意味尊敬していたんだ。



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