表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詞集  作者: 村雨
32/48

舞い散る雪と猫のマーチ

くだらない自分を吐き出し続けて

僕の中の何かが止まってしまった

あてどない理想と君の絵を塗り潰して

渡し損ねた贈り物をしまい込んだ


君の探した君を探した

本当は駄目なんだ

探し求めた君を探した

本当は嫌なんだ


雪の舞う交差点から僕は走り出した

これでいいはずないじゃないか

君はまだいるじゃないか

何処までも広がる夢の中から抜け出したいんだ

陽の沈む線路の先 ちっぽけな木箱を取り出した


踏切が降りていくその先の光の中に君が見えた

「今度は何処へ行こうか」そう言うことも出来ずに


君の探した君を探した

本当は駄目なんだ

探し求めた君を探した

本当は嫌なんだ


雪の積もる草原から猫が歩き出した

これでいいはずないんだけど

あなたはもういないから

いつまでも流れる水の行き先 何処まで続くの?

陽を求む水平線 高く空を仰いで飛び出した


見つめられたその先、僕らがいた

手を伸ばさない伸ばせない、僕らがいた

本当を隠した、僕がいた


雪の舞う交差点から僕は走り出した

これでいいはずないじゃないか

君はまだいるじゃないか

何処までも広がる夢の中から抜け出したいんだ

陽の沈む線路の先 ちっぽけな木箱を取り出した


もう一度走って行くよ

渡したいものがあるんだ



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ