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悪魔と神の子  作者: Leone
第三章 記憶編
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第77話 休息

「何であんたがここにいんのよ!」

 開口一番、アリスはそう言った。

 マシュー達は今、あの戦場から数キロ離れた場所にある、とある建物の廃墟にいた。

 ゆっくり休めるホテルに行く案も出てはいたが、やはりアリスやレーラが目立ちすぎるため、その案は取り消しとなった。

 マシューとミラがいたホテルは無人ではあるが、あのホテルはアックが闘った場所にそう遠くないため同じく取り消しとなった。

 即ち、シオンに見つかることを恐れていたのだ。

 とはいえ、数キロ離れてぐらいで安全を確保できるわけでもないのだが……。それでも、幾分かは離れた方が安全だろう。

 とりあえず、アックは目が覚めたアリスとレーラに事情を説明した。

 一通り聞き終えたうえで、アリスはこう言った。

「わかった。でも、あんたたちエクソシストには手助けするつもりはないから。私は私のやり方でやらせてもらう」

「アリス……」

 レーラは不安そうにアリスを見つめていた。

「……いいだろう。無理には言わん。命に関わることだからな」

 アックは決して無理強いはしなかった。

「じゃあ、私達はこれで帰らせてもらうわ」

「気をつけろよ」

 マシューはそう言った。

 それに対してアリスは、

「誰に向かって言ってんのよ」

 先ほど負けたばかりなのに、恐怖など微塵もなかったのだ。

 そして、自身に満ちたその微笑みを残して、彼女達は帰って行った。

「さて、これからどうやって奴らを倒していくか……」

 アックはそう言うが、

「マシューは学校に通ってるから、とりあえず怪我をなんとかしないと」

 ミラはそう提案する。

「……そうだな。焦っても仕方ない。まずは傷を癒さないと闘いにも支障が出るからな」

 こうして彼らは病院へ行き、軽い手当てをしてもらった。もちろん、このようになった理由は明かさずに。

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