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悪魔と神の子  作者: Leone
第三章 記憶編
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第74話 謎の少女

「ミラ……」

 マシューはミラのところへ少しずつ近寄った。

 そして、近くにまで来た時、彼は息を呑んだ。

 理由は、ミラが目を閉じていたからだ。

 つまり、死んでいる、と。

「おい……嘘だろ……!?」

 だが、そう思ったのも一瞬。

 実際は気絶しているだけだった。そう思えたのは、呼吸により胸のあたりが上下していたから。

 故に彼は安堵のため息を漏らす。

 しかし、直後に彼は気付いた。

(どうしよう……)

 途方に暮れいていた彼は、とりあえず誰かを呼ぼうと決断する。

 だが、一体、誰を呼ぶのだ?

 言うまでもないが、悪魔との戦闘の被害を抑えるため、マシューは人々を逃がしていたのだ。ともすれば、誰かを呼ぶのは不可能だった。

「糞……」

 悪態をつくマシュー。そんなことをしても何の解決にもならないのに。

 その時、唐突に彼の背後から声が聞こえた。

「助けてあげようか?」

 マシューが振り向くと、そこには一人の女の子がいた。年齢は見た感じだと、彼と同じくらいだろう。腰まである桃色の長い髪、赤い瞳、そして衣装だと思われる、ひらひらとした派手な服装だった。

 彼女は悪魔には見えなかった。根拠はないが。

「…………」

 彼は彼女のセリフに驚愕していた。

 それを見て彼女はもう一度言った。

「助けてあげようか?」

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