表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔と神の子  作者: Leone
第三章 記憶編
60/79

第60話 謎に満ちた少年

 ヴェインはこの日の帰り、建物の前に人が集まっているのを見かける。

「何だ?」

 少し気になるヴェインは一人の男性に声をかけてみた。

「いったい、何が起きているのですか?」

「どうやら、銀行強盗らしい。人質もたくさんいるため、迂闊に手が出せないそうだ」

「……」

 ヴェインは考える。

 警察に話しかけてみる、などということではない。

 ぶち壊してやろうか、と。

「ちょっと行ってくる」

「え? ちょっと、君!」

 ヴェインは警察がいるところまで行く。

 すると、案の定、

「ここからさきは危険だ。すぐに帰りなさい」

「はあ? うっせえよ、出来底ないの軍勢が! 俺に任せりゃ、簡単なんだよ」

「な、何て事を言うんだ! 君は」

「いいから、そこをどけ」

「とにかく、民間人は立ち入り禁止なんだ!」

 無理にでも、押し戻そうとする警察。

 そのとき、その警察から赤い液体が吹き出る。

「――っ!!」

「おとなしくしてりゃ、いいんだよ」

 原因は言うまでもない。

「君! 何をしてるんだ!?」

 別の警察が駆けつけてくるが、

「!!」

 ふと、その少年の姿が消える。

 そして、後ろに。

「いいから、黙って見てろ」

 恐る恐る振り向く警察だが、振り向いたときには時すでに遅し。少年は建物の中に入ってしまった。

「くっ……。いいですか、皆さん。危険ですから、これ以上入らないように。我々はあの少年を助けるためにこれから中に」

 入ります、というセリフは聞こえなかった。

 なぜなら、すさまじい轟音が響いたからだ。

 中では、既に戦争が始まっていたのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ