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悪魔と神の子  作者: Leone
第三章 記憶編
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第50話 呪われた町

 呪われていると噂されている町のどこかで、ミラたちを見ている者たちがいた。

「おい、久しぶりの客だぞ」

「どれどれ?」

 そう言った男がミラたちを見る。

「ほう。剣を持っているのか……。噂を聞きつけてやってきた、あの馬鹿どもか?」

「だろうな。もう一人のガキは……、そうは見えないが……」

「とりあえず、話しかけてみようぜ」

 その二人はミラたちを呼ぶ。

「おーい」

「……人間か?」

 ミラが振り向きながら、そう言った。

「そうだ。あんたら、噂を聞いてここに来たんだろ? 悪いことは言わねえ。早くここから逃げようぜ」

「残念ですが、仕事ですので……。では……」

 そう言ってまた前を向き歩き出すミラ。

「何だよ……。俺たちはあんたらのことを思って……」

 そのとき、その二人の背後から悪魔が現れた。

 地面の中から出てきたその悪魔は、巨大な人型の鬼みたいな姿をしていた。

「オオオオオオオオオオオオオォォォォォ!!」

「ひ、ひい!!」

 それに怯える二人。だが、ミラは動じない。

 ただ剣を抜き、敵を一刀両断する。

 そこで、不思議なことにミラは悪魔からかなり離れているのにも関わらず、悪魔を斬ることができたのだ。

 大きな音を立てながら倒れる悪魔にまた怯える二人。

「ひいいい!!」

「私の剣「エアリウス」は風の力を操る。つまり、私の剣の射程範囲は相当長く、そして……」

 その二人に剣を向けるミラ。

「先ほどの会話、風に乗せて聞かせてもらった」

「!!」

 そして、二人の本当の姿が明かされた。普通の人間よりも一回り大きいくらいのネズミ姿の悪魔。

「ちっ。この……、くそエクソシストがあああああああああ!!」

「遅い」

 また一刀両断。

 ベリウスと名乗る少年は、ミラだけは敵には廻したくないと思った。こんなに強い人とは闘いたくないと……。

 だが、この少年はまさか自分が悪魔だとは、このときは夢にも思わなかった。

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