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悪魔と神の子  作者: Leone
第一章 時のはじまり
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第5話 伝説の魔龍

 気がついたら俺は、アザードの城の中にいた。

「目が覚めましたか、マシュー様」

 ルシファーが言った。

「俺は……どうしてここに?」

「私がマシュー様に切られた後、あなたも気を失って……。そしてロドスがそれに気づいたのでここまで連れてきたそうです」

「そうか……すまなかった。切るつもりは毛頭なかったんだが……」

「自分の中の悪魔があばれて制御できなくなるのは、たまにあることですから」

「そういうことだったのか……」

「まあ、悪魔の治癒能力は普通じゃないですから心配は御無用です」

「すまない……」

「そういえば、伝説の魔龍の話を聞いたことはありますか?」

「いや……ない」

「伝説の魔龍というのは、大昔強大な力をもった魔将がいたんです」

 魔将というのは悪魔の長のことだ。

「その魔将は他の弱い魔将たちをも従えていました。そして、遂には獣の悪魔でさえも従えようとしました。ただし、伝説の魔龍だけは反抗していました。魔龍は自分の龍の団体を結成し、それを魔龍組と言った。今もその魔龍組と魔将との闘いは続いているそうです」

「なぜ、そんな話をする?」

「実はこの魔龍組をうまく説得して、魔将を討とうとしているのですが、なかなか魔龍組が見つからなくて……」

「俺にも協力してくれと言うのか?」

「よろしければやっていただきたいです」

「その魔将はどのくらい強い?」

「はっきりとは……能力がわかりませんから」

「能力?」

「悪魔は固有の能力をそれぞれ持っています。もちろんマシュー様も炎を扱う能力を持っています。なぜ、紫色なのかは全く謎ですが……」

「へえ、そうなんだ」

「それで、協力していただけますか?」

「わかった、協力する」

「ありがとうございます」

 こうして、俺は魔龍組を探すことになった。だが、城を出てすぐに龍が現れた。

「マシューさんですね、魔龍組の者ですが、我々と一緒に魔将と闘っていただけませんか?」

 龍が言った。

「こっちもお前らを探しに行くところだったが、手間がはぶけてよかった」

「ほんとうですか!?」

「うそじゃねえよ」

「では、私の背中に乗ってください。あ、申し遅れました。私の名前はディオスといいます。宜しくお願いします」

「宜しく、マシュー・ボルスだ」

「私はルシファーだ、宜しく」

「我が輩はロドスと申す、宜しく」

「いつからそこにいたんだ!?ロドス」

「我が輩の能力は言ってなかったですね。我が輩の能力は闇にまぎれて敵を背後から攻撃することです」

「すげえ」

「マシュー様の方がおそらくずば抜けて我が輩よりも強いですよ」

「そうなのか?」

「あなたは前にも言ったように悪魔と神の子ですから」

 俺は3人の仲間とともに魔将を討つために魔龍組のところへ行った。まだ魔将のことを何1つ知らずに……。

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