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悪魔と神の子  作者: Leone
第二章 死者の世界
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第41話 アイスVSレイ

 マシューとベリウスVSロット。

 アイスVSレイ。

 ネリアVSディール。

 リーティスVSアリナ。

 リーダー同士がぶつかると、他の者たちも戦争を始める。そう、怪物同士の戦争が……。

 まずは、アイスVSレイ。

 氷VS雷。相性は普通。

 最初にアイスが無数の氷の槍で攻撃する。それをレイは、すべて雷で打ち砕く。またアイスが氷の槍で攻撃するが、今度はさっきよりも数が多い。だが、それでもすべて打ち砕く。その繰り返しが何度か続く……。

 そして、次はレイが攻撃をしかける。電気を大量に帯びた拳で、アイスを殴り倒す。が、目の前にいるアイスは幻覚だった。人の形をした氷が砕け、レイが驚いている隙にアイスが背後から攻撃をしかける。

氷の槍で貫こうとするが、レイは雷の如く、ありえないスピードでバチバチと雷の音をさせながら、回避する。それと同時に、レイはアイスの後ろへ回り込み、アイスの肩に触れて雷で攻撃する。アイスはこれを回避できずに、痺れてその場に倒れる。

「呆気なかったな」

 だが、アイスはそう簡単には負けない。いや、負けられないのだ。仲間のためにも……。

 アイスはレイの足を掴み、そこへ力を込めてレイを凍らせる。

「くそ……」

 レイは片足だけだが、身動きが取れなくなった。

「逆転だな……」

「この程度で俺を倒せると思っているのか? だとしたら、てめえはただのバカ野郎だ」

 レイは足を自らの雷の刃で切断する。

「ぐあああああああああああ!!」

「……!!」

 切断された足から、信じられないぐらいの血が流れ出す。

「てめえの氷が頑丈なら、捨ててやればいい……。だから、これなら簡単には負けない」

 目の前の光景が信じられないアイスは、ただ立ち尽くしていた。その隙をレイは見逃さなかった。

「てめえに勝ちは譲らねえぞおおおおおおおおおおおお!!」

 雷の刃でアイスを斬り裂く。

「ぐ……」

 アイスはあらゆるところを斬り裂かれた。だが、血は思っていたより流れていなかったのだ。その理由は……。

「てめえ……、そりゃ一体……」

「俺の強みの一つだ。氷で体を覆うことで傷を癒しながら、そして外敵からも守られながら闘える」

 アイスは氷に覆われていた、と言うよりアイス自身が氷になっているように見えた。

「そんなもんで……、俺の攻撃を防げるわけねえだろうが!!」

 だが、雷の刃は届かない。

「最後に、二つ教えてやる。一つ、確かに完璧には防げない」

 気づけば、少しだけひびが入っていた。

「二つ、俺の奥義を見せてやる」

「はっ……。奥義を見せるのは、俺の方だ。てめえのその氷、こなごなに砕いてやるよ!」

 互いに力を最大限まで奥義に込める。アイスは氷の拳が青白く輝き、レイは雷の槍がバチバチと激しく音をたてる。

 そして……。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 互いに最後の一撃の雄叫びをあげる。

 氷の拳と雷の槍が激突した瞬間、レイの方には氷の山が、アイスの方にはすさまじい破壊力の雷が襲いかかる。

 アイスは氷によって何とか耐えた。

 レイは氷の山に覆われていた。

「……」

 レイは全く動かない。

「チェックメイト」

 氷の山が砕け散る。それと同時にレイの体もばらばらになっていく。

 勝者は……アイスだった。

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