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悪魔と神の子  作者: Leone
第二章 死者の世界
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第37話 デッサイ

 デサーズ。

「ちっ、しくじりやがったか、エリーのやろう。このあと始末、どうしてくれるのかなあ!!」

「次はお前が行くのか……。なら、奴らに勝ち目はないか……」

「……。てめえもくるか?」

「悪いが、俺はエリーの方を頼まれてるからな」

「ちっ……、どいつもこいつも……」

「ま、お前の能力は特殊だ。余裕だろう?」

「ったりめえだ!」

 そして、マシューたちは……。

「全く……。いきなり何を言い出すかと思えば、エリーを助けるなんて……」

「ネリアの言う通りだ。一体何があったんだ?」

「……そのことは、あまり聞かないでくれ。すまない……」

「……」

 ベリウスが無言で俺の前を通り過ぎる。おそらく、気づいているのだろう。マシューが真実を知ったことを……。

 今、リーティスは見張りをしている。この前のことがあってから、順番に見張りをしているのだ。そのとき、リーティスは少し不安を覚えた。かなり先に人みたいなのが見えたからである。

 そして、その者は一瞬でリーティスの前に現れる。

「え?」

 驚きのあまり、そんな言葉しか出なかった。

「邪魔だ」

 その者は、鎌を持っている男だった。その鎌を上からリーティスを狙って振り下ろす。

「――!!」

 不意打ちのせいで、リーティスは反応することができなかった。鎌に切り裂かれたリーティスはその場に倒れた。

「ふん……。こんなものか……、奴の仲間は……」

 外でこのようなことが起きているにもかかわらず、誰ひとり気づいていなかった。

 そこで、その鎌男はマシューたちの隠れ家をたったの一振りで粉砕する。

「くそ……。何がどうなって……」

 答えが目の前に現れる。

「てめえは……ロットのギルドの……」

「久しぶりだ、マシュー。まさか、お前を殺せるときがくるとはな……。正直、もう二度とないと思っていた」

「……それは俺に一騎打ちをしろと?」

「そうだ」

「いいだろう。相手になってやる」

「デッサイ」

「……何?」

「俺の名だ。前に会ったときは、覚えてなかったから名はないといっていたが、死ぬ間際に思い出したのだ」

「そうかい。そりゃ、よかったな!」

 マシューが悪魔の姿になり、ふたつの鎌が交わる。

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