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悪魔と神の子  作者: Leone
第二章 死者の世界
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第34話 真実は……?

 エリーとの闘いで傷ついたマシューが回復したところで、再び修行が行われていた。

 マシューの修行相手はベリウス。ネリアはリーティス。アイスはサラムと修行していた。その時、ベリウスがいきなり奇妙なことを言い出した。

「見られているな……、誰かに……」

「え?」

「おそらくデサーズの者だろう。ったく、本当に馬鹿な奴らだな。またやられにくるとは……」

「……こっちから仕掛けないのか?」

「無理にすることはないだろう。相手も今は襲う気はないらしいからな」

「すげえな。俺にはそんなのわかんねえんだけど……」

「殺気を感じるのは重要だぞ、マシュー。ま、こういうのはいつの間にかできていたってやつだから、無理に修行を割いてやる必要はないがな」

「そうか……」

 だが、ネリアとリーティスは……。

「ねえ、リーティス。あんた、あれどう思う?」

「隠れている敵のこと?」

「そうよ」

「そうね……。私はあんまり気にしないでもいいんじゃないかなと思うよ」

「そうじゃなくて……、あれ、ひょっとしてエリーじゃない?」

 突然、小さな声になる。

「まさか……、そんなこと……」

「雰囲気が似てるんでしょ? あんたと……。もしそうなら、あれはコピー能力を持った悪魔を召還したのかもしれない」

「確かにそれなら筋は通っているけど……。でも、ありえないと思うよ」

「何で?」

「召喚の力で自分のコピーを作った場合は、大抵は力が召喚者自身の1/10ぐらいになるから……。あれが召喚だったら恐ろしいことになる……」

「…………」

 そこまで詳しく知らなかったネリアは、そのことを聞くと何も話せないくらい恐怖に襲われた。決して、誰にも気付かれないようにだが……。

 そして、アイスとサラムは……。

「サラムさんはどうするつもりだ? あの敵」

「そうだな……、私なら奇襲をかけ一撃で決める。無駄な血を流さんためにもな……」

「……そう言うと思ったよ」

「ま、安心しろ。勝手な行動は慎むつもりだからな……」

 このようにアルゴンの者が気にかけている敵は……。

「全く、何でこうも簡単にばれるかな。ほんっと、ついてないなあ、私……。でも、それに気づいてもあんたらの負けは決定事項だけどね」

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