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悪魔と神の子  作者: Leone
第二章 死者の世界
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第27話 強すぎる……

 マシューVS金髪の少女。マシューは負ける気がしなかったが、他の者は一撃で決着がつくと思っていた。

 だが、真実は――。

 互いにぶつかり合うたびに、衝撃波が発生した。下水道は今にも崩れそうだったが、何とか持ちこたえていた。

「はっ、あんたベリウスを簡単に倒せんだろ。この程度なわけねえと思うんだけどな」

「……コレハスコシヤッカイデスネ。スコシダケホンキヲダサセテモライマス」

「いいぜ、てめえの力、俺にぶつけてみろ!!」

 俺は、鎌に力を込めた。紫の炎が一気に爆発するような感じで増大する。

「くらえ! 奥義、ファイズ!!!」

 鎌を一振りする。そして、一つの大きな紫の衝撃波を放つ。

 金髪の少女はかわすことができず、さらに、受け止めることもできなかった。

「俺の奥義は、相反する炎と氷、その両方を同時に発動させ、反発させることで巨大な衝撃波を生み出す……。それこそが、俺の真の力……」

 そして、俺は背を向けこう言った。

「じゃあな、名も知らぬ者よ……」

 だが、そう簡単にもいかないのが現実……。

「コレハヨソウガイデシタ。デモ、コノテイドジャワタシハシニマセンケド……」

「な…………!!」

「ハンゲキカイシデス」

 やばい。さっきまでの強気はどこかに吹っ飛んだみたいだ。

「オワリニシマショウ」

 そのとき、信じられない光景が目の前に現れた。

「おい、アルスの奴に手え出すなら許さねえぞ」

 ベリウスだった。俺と金髪の少女の間に割って入って、少女の攻撃から俺を守ったのだった。

「コレハベリウスサン、アナタモシニニキタノデスカ?」

「ちっ……。お前ら、今のうちに何とかこいつから逃げれるようにしとけ」

「んじゃ、俺の出番だな」

 アイスが両手に力を込めて、氷で下水道の壁を壊した。

「これで、後は……。よし、オッケー」

 何だ? 壊したところが、魔法陣だらけに……。

「早く、マシュー。ベリウスは大丈夫だから……」

 ふと、アイスの言葉によって我に帰る俺……。そして、ベリウス以外がその壊した場所へ逃げた時、

「さらばだ、君の相手は少々きつい。ここは引かせてもらう。今度会うときは、君を絶対倒す」

「……ソレハムリデスネ」

「どうかな……」

 全員が逃げた時、壁が氷で埋め尽くされた。

「コレハ……」

「俺の氷は中々壊れないからね。君はもう、追ってこれないよ」

「……マアイイ。ツギハ、アノスガタデイクトシヨウ」

 あの姿? 気になるが、今は少しでも遠くへ逃げるのが賢明だろう。

 そして、新しく隠れ家を今度は地上に作るのであった……。

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