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悪魔と神の子  作者: Leone
第一章 時のはじまり
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第2話 悪魔の世界

 悪魔の世界に行く途中、ルシファーが言った。

「何があっても私から離れないでください。悪魔は血に飢えていますから」

「わかった」

 正直怖くて怖くて仕方がなかった。だけど、自分が何者なのかを知りたいという好奇心もあった。

「着きましたよ。ここがアザード(悪魔の世界)です」

 アザードは白銀の砂漠に以上に大きい城がある世界だった。

「早く城の中に入りましょう。外はたくさん悪魔がうろついていますから」

 そして、城の中に入ると、不思議とうれしい感じがした。

「おお! ルシファー、我が主マシュー様をつれてきたのか」

「ああ、ロドス。間違いなくマシュー様だ」

 ロドスは空中に浮いていて、見た目は肌は黒く目の色は真っ赤だ。髪は海賊のような帽子をかぶっているからわからない。

「悪魔の力には目覚めたのか?」

「まだみたいだ」

「そうなのか……」

「悪魔の力ってどういうこと?」

 俺は不思議に思った。

「マシュー様は悪魔の血を継いでいます」

 ルシファーが言った。

「それもただの悪魔じゃない。神の血を半分継いでいる悪魔だ」

 ロドスが言った。

「本当なのか?」

 俺は耳を疑った。

「本当だ」

 ルシファーが言った。

「証拠がみたいか?」

 ロドスが言った。

「ああ、見たい」

「じゃあ、俺が一緒に行こう」

 ルシファーがそう言うと、気がついたら城の外に俺達はいた。

「そうだな、あの小さいゴブリンと闘ってみるか」

「俺が?」

「そうですよ。マシュー様」

「俺は死なないのか?」

「まず死ぬことはないですね。準備はいいですか?」

「いいだろう。やってやるよ」

 ルシファーが砂をゴブリンに投げた。すると、ゴブリンは怒って突進してきた。

 とりあえず俺はそれをかわして、蹴りをいれた。だが、ゴブリンはそれを簡単に受け止めた。

 そして、俺はゴブリンに投げ飛ばされた。その後、ゴブリンは大きな口を開けて俺を食おうとした。

「くそったれがー!!」

 俺は必死に叫んだ。すると、爆発と同時に俺の体から紫の炎が燃え盛った。ゴブリンはもう灰になっている。

「これは……」

「それが悪魔の力だ」

 突然、ルシファーの刀のことを思い出した。

「俺にも刀はあるのか?」

「はい。これがあなたの刀です」

 紫色の刀。少し刀を抜いてみると、力が湧き上がるような感じがした。

「とりあえず、力を抑えてください」

「どうやって」

「そう念じればできます」

 やってみると、炎がだんだん消えていった。

「さあ、参りましょう。私たち悪魔と一緒に。あなたが全ての悪魔の上に立つのです」

 俺はこうして悪魔になった。

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