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悪魔と神の子  作者: Leone
第一章 時のはじまり
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第17話 王の力

 ルシファーVSディール。

 俺はこの闘いは一瞬で決着がつくだろうと思っていた。なぜなら、ルシファーが天の王だからだ。だが、ルシファーが単に手加減をしているのかもしれないが、中々決着がつかなかった。

「なあ、ディール。お前の能力、そろそろ使ったらどうだ?」

「あんたには、使ってられないんでな」

「どういう意味だ?」

「あんたのとこのマスター、あれはあいつの兄貴なんだろ?」

「知っているのか、フィアレスのことを」

「当たり前だ。敵のことを調べずに、戦争なんか仕掛けられるか! マスターともなれば尚更だ」

「確かにな……」

「だが、あんたらには調べる余裕などない。故に俺らの方が圧倒的に有利だ」

「……だから?」

「あんたらに勝ち目はねえって言ってんだよ」

「たとえ貴様らが有利だろうが、圧倒的な力の差は埋められん」

「……そういうの、俺は好きじゃねえんだけどな!!」

 ディールは槍でルシファーを攻撃するが、やはりかすりもしなかった。

「ちっ……」

「勿体ぶってないで使えよ、能力」

「……しかたねえ、あんまり時間かけんの好きじゃねえから、一撃で殺す!」

「……こい!!」

 ディールの体から、黒いオーラが出た。言葉では言い表せないぐらい、悪のオーラだった。こんなやつが手下だとは……。

「ディサルス!」

 どうやら、技の名前のようだ。黒いオーラが槍を包み込む。

「では、こちらも奥義を少しだけ使うとしよう」

 え? 奥義? そんなもの知らんぞ、ルシファー。一応ロットと闘いながら見たり聞いたりしているから、聞き間違いかもしれないが、おそらくそうではないだろう。

「何年ぶりだろうか……」

 ルシファーがいつもよりかなり多い力を出していた。

 そして、驚くべきことが起こった。何と、ルシファーの剣が槍になっていたのだ。

 それも生半可な大きさではなかった。

 さらに、もう一つ驚いたことが起きた。ディールのオーラが消えていたのだ。しかも、下級の悪魔みたいに力が弱くなっていた。

「ビビりすぎだ、ディール」

「うっ……」

「まあ、約束は果たさんとな」

「くっそおおおおおおおおおおおおお!!!」

 まさに弱肉強食。負けは決まっていた。

 だが、ディールは最後まであきらめなかった。

「さらばだ、ディール」

 ルシファーが槍で爆発を引き起こした。この一撃でディールは倒れた。一撃で殺すと言ったディールが……。

 とりあえず、ルシファーは勝った。

 よし、この調子で……そう思った矢先だった。三人のうち、誰かがやられたのだった。

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