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その気概

粗末な屋敷から、


ざわざわと


話し声やら手拍子が聞こえて来た。


兵達の宴で有った。


「しかし、今日は痛快で有り申したぞ。兄上。」


そんな弟を見て


兄義家は幾分醒めた目をして


「おい、義綱。」


「はいっ。」


「我等は園城寺の悪僧など眼中には無いぞ。」


弟義綱は冷水を浴びた気がしたと云う。


兵共一族を率いる者、


その気概は如何ばかりで有ろうか。


多くの男達は


その日の手柄話しで夢中で有った。


「儂ら兵は、


やっとう、が売り物。


強くて当たり前。


生臭坊主など相手じゃ無い。


しかし、帝辺に仕える我等、


志は高く有りたいものじゃ。」


「そうですとも。」


「役人共が不甲斐無い故、


詰まらん雑魚が


群れて悪さをする。」


「…。」


「役人共の様に気概も無い奴等に


大事な役目は任せられん。」


「世の中は変りまするか。」


「儂等、兵共が命がけで帝辺を守る処に


萬乗の君の威厳も明らかと成る。」

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