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検非違使

検非違使の府は御所に近い大きな館で有った。


陽射しの強い午後、


出頭を命じられた義家は弟の義綱他数名、


つわものを従えて参上した。


その頃、


戦闘集団の武士と云う存在は、


世間では確固たるものでは無く


検非違使の府では奇異の目を向けられていた。


検非違使の間でも


「あの無作法なものよ。」


と陰口が囁かれた。


「これはこれは源太殿」


厳つい御面相の義家の笑顔は阿部某の心を和ませた。


「この度、お上にあらせましては


石清水八幡宮に行幸との事。


その守護に当たられたい。」


「ははっ。源義家、


未熟者と云え身命を賭してお仕え申し上げまする。」


「そうか。


さすれば義家殿はお上のお傍を守護するには


無官にては相応しからず、


よって関白様の前駆を申し受けられよ。」


「ははっ。有難き幸せに御座りまする。」


「ご舎弟義綱共々ご奉公為されよ。」


「ははっ。」


義家は打ってかわった


神妙な顔で退出した。



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